今日(4/30)は「平成」最後の日でした。テレビの各社も一日中にわたり「改元」にかかわる番組を放送していました。このようにお目出たい雰囲気で改元を迎えることは国民として大変嬉しいことです。平成天皇が追い求められた〝象徴天皇〟としての在り方も、今回の改元にかかわる一事で見事に昇華したようです。全国民が一体となって平成天皇への労いの気持ちが湧いてきたように感じられます。
それにしても、皇室の〝伝統〟の重みを今回は改めて知ることになりました。今夜、見終えたNHKスペシャル「日本人と天皇」では、代々皇位継承にかかわる儀式などについて裏話なども交えて解説されていましたが、このような儀式が古代から絶えること無く伝えられてきたという事実に驚きます。客観的に見ると神道色が強くて多少の違和感を感じないでもないけれど、これぞ〝伝統〟ということなのでしょう。これほどまでに大切にされてきた儀式ですから簡単には絶やすことは出来ないように思います。ただ、伝統としての〝男系天皇〟についてどう考えていけばよいか番組は問題提起しました。番組では、~問われる〝唯一不変〟の伝統~の小見出しで、大変丁寧な問題提起の解説でした。今後、全国民で考えるべき問題のように思われます。(番組では、側室の制度が無い現在には〝男系〟を維持するのは難しいということを改めて明らかにしていましたが、男系に固執する人たちが多くて難題です。)
明日から「令和」の時代を迎えます。伝統を維持することは大切ですが、〝男系〟の問題など皇室の在り方が今後も問われ続けることになりそうです。(土)