tomitaikyoブログ

富退教(富山県退職教職員協議会)事務局からの情報発信です。会員の親睦を中心に教育現場への支援など様々な活動をしています。

上がり続ける疑問の声 ~学術会議任命拒否~

2020年11月16日 | 日記

 一昨日(11/16)のTV「報道特集」で学術会議の人事問題を特集していました。学者や学生の多くから任命拒否について疑問の声が上がっている模様でした。

 菅政権は批判をかわすための論点ずらしに必死のようで、国民の目を「学術会議の在り方問題」にすり替えつつあります。それはそれ!!時間をかけてじっくり検討していけばよいと思いますが、今の状況は学術会議を貶めようとしているようにしか見えません。会員が特別国家公務員とのことで独立性の担保が殊更に否定されているかのようです。

 日本の学術会議の国家予算が大袈裟に取り上げられるせいか?番組では他国(アメリカ・イギリス)の国家予算と独立性を取材していましたが、いずれも日本の数倍の予算が投じられているにもかかわらず独立性も完全に担保されているようでした。他国と比べても菅政権の主張はどうしても納得いかないことばかりなのです!!結局、6人の任命拒否は発言への仕打ちとしか思えません。

 番組を見て初めて知ったことですが、美濃部達吉が不当に弾圧を受けた「天皇機関説事件」というのがあったとのこと。それまで一般的理解として、「天皇機関説※国家に主権があり天皇はその機関にすぎないという論(大学の教科書に掲載)」が主流だったにもかかわらず、軍部や右翼団体から激しく批判されて学問の自由が損なわれるようになり、次第に天皇主権という風潮が強まった上、美濃部達吉が銃撃されたようです。その5日後に、あの有名な「2・26事件」が起きたとわかりました。歴史の中に、学問の自由が次第に損なわれていった結末があったのです。まさに歴史に見る教訓でしょう!

 番組の中で、ある学者が「(政府批判のような)意見は違ってもあなたの自由は死んでも守る・・・これが民主主義の基本だ」と言っていたのも印象に残っています。日本の民主主義に不安を感じるようになったこの頃です。(土)

 


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