tomitaikyoブログ

富退教(富山県退職教職員協議会)事務局からの情報発信です。会員の親睦を中心に教育現場への支援など様々な活動をしています。

子ども守る責任は重い ~大川小の過失確定~

2019年10月29日 | 日記

 今日(10/29)の北日本新聞社説からです。学校としては大変辛い判決でした。判決は、~東日本大震災の巨大津波によって宮城県石巻市立大川小学校の児童が亡くなった損害賠償訴訟で最高裁が、児童の安全確保に向けた危機管理マニュアルを整備する義務を怠る過失が学校と行政にあったと認定した。~というもの。

 社説は、~大川小は市のハザードマップで浸水区域に含まれず、市防災計画では避難場所に指定されていた。それだけに、それ以上の対応を求めた判決は学校にとって高いハードルとも言えよう~(と、理解を示す一方で)~が、何より大切なのは子どもの安全である。~と、判決を支持する記述でした。

 「大川小では何故逃げ遅れたのか?」という素朴な疑問を社説でも述べていますが、この点は裁判の過程で明らかにならなかったのかもしれません。当初の2011年3月の発生直後に伝わってきたのには、「校庭に児童らが集合し高台への避難をしようとした時に、高台へ登れない者もいるなどと(大人の外野からの意見を言う人もあったらしく?)意見が割れて(校長が?)決断出来なかった。」と、このような旨の様子が伝えられたと記憶しているのですが、真相はどうだったのか・・・?(この事故の資料を調べてみたくなります。)

 今回の判決で、今後ますます学校に難しい高度な判断が求められることになるのでしょうか。悩ましいのは、近年の台風等の自然災害も想定外の規模で起こっていることです。学校現場の苦悩がまた一つ増えるでしょう。(土)