にゃんこな日々

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【落語】第2回Somejiidom(天満天神繁昌亭)

2012年03月20日 | 落語会
第2回Somejiidom(ソメジイドム)-2012.3.18 天満天神繁昌亭-
-本日の演目-
林家染二さん『よしだくん日記』
林家愛染さん『十徳』
桂三象さん 『シルバーウェデングベル』
林家染二さん『子別れ(上)(中)』
 中入り
林家染二さん『子別れ(下)』

一番最初に本日のメインの染二さんが登場。「よしだくん日記」って別に『鷹の爪団』のお話をしたわけじゃないですよ。もしそれだったらそれですごく面白かったかもしれないんですが(笑)。開口一番のご挨拶で、なかなか評判であるというご自分のブログのタイトルをそのまま持ってこられただけなんですけどね。
なぜここで染二さんが出てこられたか?は次ではっきりわかるんですが、続いて登場は染二さんの一番下の弟弟子になる林家愛染さん。私のブログをのぞいてくださってる何人かの方は間違いなく「愛染」と書けば「あいぜん」と読んで、愛染@眠狂四郎無頼剣を思い出されるかと思いますが、全然つながりません。「あいそめ」くんとおっしゃいます。羽織を着て登場した彼はとてもうれしそうに、前座だと羽織は着られないんですけどと兄さんの思いやりを語られました。林家染二高感度アップ作戦の一環なのかもしれません(笑)。演目は『十徳』。これは私寄席で聞くのは2回目となりますが・・・。愛染くんがんばれ!以上。

先ほどの愛染くんもはじめましてだったんですが、次の三象さんも私は、はじめましてです。三枝さんのお弟子さんだそうで、「みなさんから見て落語家は変わってるかと思いますが、その落語家から私、変わってるって言われるんです。」とおっしゃる三象さん。う・・・うん・・・確かに・・・。なんとも不思議な雰囲気をお持ちのお方で・・・。うまいんだかうまくないんだかわかんないんだけど、笑わされちゃったよ。今回のネタは三枝さん作の新作落語。そういえば私、新作落語って聞くの初めてかも。面白いけど、やはり私は古典の方が好きだな。

そして本日のメインイベント。
『子別れ』の上と中。『子別れ』の下は上方落語でもよくかかる演目で『子は鎹』というタイトルで言う方が多いようで、こちらはもちろん私でも知ってるという演目なんですが、江戸落語ではそれの上と中がある。そして今回初めてその江戸落語である上と中を上方に移しての染二さんの初演というだけではなく、大阪での初演となるそうで、すごく楽しみだったんですよね。なんたって本邦初公開!な場に居合わせることができるんですから(笑)。でも失敗したんですよね、こういうの聞くときって元を知ってる方が絶対に楽しめる。前もって元ネタ聞いておけばよかった。上方落語版『子別れ』の印象がしっかりと残っているうちに一度江戸落語版聞こう。落語・・・だけではなく古典って、上方版と江戸版、落語版と歌舞伎版、文楽版。なんて感じで同じ物語なのにいくつものバージョンを楽しめるというのがあるんですよね。だから古典芸能にはまったわけなんですが、今までになかった江戸落語の上方バージョンに新たに挑んで下さるというのは本当に有難い。染二さんには感謝です。

中入り後は感動の終焉『子別れ(下)』です。こうして通しで聞くと、熊五郎の改心ぶりがすごく際立つ。めったにないけど通し狂言の方が面白いのと同じですね。母と二人健気に生きている寅ちゃんがいじらしい。そして喧嘩して傷を作って帰ってきた息子の傷をさする母のシーンには、思わず涙をこらえましたよ。いい噺でした。

一緒に行った友人は涙を堪えられなかったそうで、またしても今回女性を泣かせた染二さん。落語会の度に女性を泣かせますねぇ。さすがです(笑)。
「よかったあ!感動した!」と思って気持よく会場を後にしようとしてたのに、ムカつく一幕があり(ツイッターでもつぶやいたんですけどね)、せっかくの気分が台無しだよと思いつつ劇場玄関を出たところで、この日落語会のお手伝いをしていた染二さんの息子さんが、素敵な笑顔で「ありがとうございました」と挨拶してくれて、若い男前の笑顔というものは気持ちのいいもので、嫌な気分が和らいだ(笑)。本当にこの息子さんなかなかの男前で、ずっと誰かに似てるんだけど・・・と思ってて、やっと気付きました。ロイエンタールに似てるんだ!


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