にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【映画】『あん』

2015年05月31日 | MOVIE
『あん』(2015年/日・仏・独)
監督:河直美。
出演:樹木希林。永瀬正敏。内田伽羅。市原悦子。浅田美代子。

小さなどら焼き屋「どら春」。そんなに繁盛しているわけでもないこの店で、単調な日々を送る雇われ店長の千太郎。そんなある日一人の老女が店の前に貼った求人募集を見て、働かせてくれないかとやってくる。最初は断った千太郎だったが、再び現れた老女は自分が作ったものだと「餡」を置いていく。その餡の美味しさに千太郎はその老女、徳江を雇うことに。
徳江の餡の美味しさで店は繁盛するが、ある事実が状況を変えてしまうことに・・・。

河直美監督の作品ってどうも私はそそられなくって、『萌の朱雀』を流し見(笑)した程度で、この作品が初めてまともにみる作品なんですよね。なんかこうドキュメンタリーっぽい流れとか、メリハリのない感じとかが苦手で、予告みただけで以前の作品は完全スルーしてました。ところがこの作品の予告観た時、なんかグッって惹かれるものがあったんですよ。で、劇場へ行って正解でした。河監督の手法と物語と、そして樹木希林さんの存在が見事にマッチしている。樹木希林さん無くしてこの作品はあり得ないんじゃないかと私は思います。樹木さん演じる徳江は本当に素晴らしい。私は映画でも小説でも、その作られた主人公に実際に会いたいと思う。そんな作品が好きなんですよ。私はこの作品を見終わってすごく徳江さんに会いたくなった。
「私たちは見るために、聴くために生まれてきた。だから何かにならなくっても、生きている意味はあるんじゃないでしょうか?」徳江さんの言葉が心に染みる。
この物語はともすれば悲しい物語なのかもしれません・・・でも、なぜか流れる涙は温かいんですよ。心がふわりと優しくなる・・・そんな作品でした。

-2015.5.31 シネマート心斎橋-

【その他】第15回 新開地音楽祭

2015年05月11日 | Weblog
第15回 新開地音楽祭
2015.5.9
今年もお手伝いさせていただきました。
初日は生憎の雨。でも降ったり止んだりで本降りにはならずに夕方には晴れ間もみられ暑いよりはいい感じだったんじゃないでしょうか。
朝8時半に現地入り。早い方たちは7時とかから動いてらっしゃったようです。このみんなでやるぞー!な手作り感がいいんですよね。
午前中は楽屋の用意や、椅子並べなどでバタバタ。椅子を並べだすと早速お客様たちが陣取る。みなさん楽しみにしてくださっているんですよねぇ。
やっていてうれしい限りです。
12時オープニングの消防音楽隊の演奏の後は「名物新開地のど自慢」。今年の出演者さんたちは少し地味目でしたが、緊張しつつも楽しまれ、そして客席を
楽しませてくれました。
今年も昨年に引き続き、14時から会場外での仕事のためステージを見ることは出来なかったのですが、楽しみにしていた「桂雀三郎WITHまんぷくブラザーズ」
のステージは見られました。いつも寄席でお世話になっている雀三郎師匠。扇子をギターに持ち替えても素敵で楽しかったです。楽屋裏タイムキーパーの横で
ステージ拝見していたのですが「では、最後の曲です」で、え?まだ10分はあるのに!?と裏方みんなで驚いていたら、一曲終了したらすかさず雀三郎師匠が「では、アンコールの曲を・・・」って(笑)。サービス精神あふれるステージング。流石です。
その後休憩を挟んでアカペラグループ「Queen's Tears Honey」女性のグループなので繊細で美しいハーモニーで耳慣れた曲を次々と楽しませてくれました。
で、次にぶっ飛んだのが「ホルモンキング」。すごいよって聞いてはいたのですが、確かにすごかった。すごいの意味は衣装が・・・だったんですが、いやいやステージングも
すごかったです。かなり時間のかかったメイク。そしてデビルなハット。この豪快な雰囲気で「イケイケどんどん」なイメージかと思いきや・・・。緊張しまくりで、その姿がまたキュートでした。ところがステージに出て行くとすごい!パワフル!裏からではなく正面からしっかりとステージを見たいバンドですね。客席がしっかりノリにノッた所でスペシャルゲスト上田正樹さんの登場です。警備増やさないと!というくらいにすごい人!歌はもちろんMCも素敵で、言うことなしのステージでした。初日最高の夜にしてくださいました。

2015.5.10
二日目は少しゆっくりと9時15分集合。前日の雨が嘘のようにピーカンです。去年もそうだったんですが、二日目は少しのんびり出来ました。前日は去年よりもスタッフが少なくって、椅子のセッティングとか結構たいへんだったんですが、この日はオープニングに出演の颯爽JAPANのメンバーがスタッフとしてもお手伝いして下さったので、力仕事が少なく楽でした(笑)。
11:40 颯爽JAPANのYOSAKOIダンスで二日目の幕が開きました。まずは音楽セレクションステージ、トップは「中島マキ&SoOn」残念ながらなんかバタバタしててあまり聴けなかったんですよ。続いては前日のホルモンキングのボーカルさん以上にメイクに時間のかかってた「米tubuCLUB」。このバンド名で気付けよって感じなんですが、ボーカルの第一声を聴いて初めて米米クラブのコピーバンドだと知った(笑)。カールスモーキー石井さんに声質似てるし、うまいよ!ラストは雪乃さん。パワフルな歌声が素敵です。パチスロの「ゴッドイーター」の曲を歌ってらっしゃるそうです。
もうすぐメジャーステージの一組目はサンドクロック。アコースティックサウンドの爽やか男性デュオです。イケメンでもありました(笑)。そしてダイアナ・ガーネットさん。今ネットで年齢見てびっくりしてます。十代くらいのかわいらしさだったんですもん!もうとにかくキュート!なのに歌は抜群!そして演歌が好きですと言って歌った「津軽海峡冬景色」最高に上手い!これで会場のおじさまのハートを鷲掴みです。ステージ後PRブースでCD販売してたのですが、あっさり完売だったようです。
Shinkaichi jazzy night1の一組目は「Rio&Syuga」一曲目がなんと「ブエノスアイレスの春」ピアソラ好きなんですよねぇ。で、なんなんですかこのバイオリニストは!Syugaさん17才だそうです。これはぜひともCDが欲しい・・・スタッフ並んでも大丈夫ですか?と確認してCD買っちゃいました。ちゃんとサイン入り。これからが楽しみのアーティストですよね。続いては「jaja」。去年時間があって少し他のところもと見て回ったときにちょうど公園前ステージでやってて、曲に引き寄せられるように少しだけステージを見ていいなぁと思ってたバンドです。やっぱりいいですわ。CD欲しいな・・・さっき買っちゃったしな・・・と逡巡していたら物販終了。それでもやはり欲しいなと諦めきれずに帰りがけにお声かけしてCD買っちゃいました。jajaは横浜のバンドなので関東圏の方機会があればぜひとも聴いてみてください。絶対いいから。こちらサイトhttp://jaja-a.jp/曲も聴けますよ。


休憩を挟んでShinkaichi jazzy night2「モダンタイムスビッグバンド」ビッグバンドはいいですねぇ。「高橋リエ+カルテット」音楽には関係ないんですが、なんでジャズの女性ボーカリストってみんなあんなに色っぽいんでしょうか?(笑)。トリは「土岐英史スペシャルプロジェクト」今回は特別ゲストで土岐英史さんの娘さん土岐麻子さんが特別ゲストで登場。盛況のうちに終了です。
昨年に続き二度目の参加でしたが、本当に素晴らしい音楽祭です。また来年もあります。足を運ばれたことのない人はぜひぜひ足をお運び下さい。私は二年ともメインステージ担当だったので、他のステージは見ること出来ませんでしたが、この音楽祭、音楽が好きな人なら絶対に楽しめますよ。ロック好きOKです。ロックもやってます。和太鼓なんてのもあります。ブルースもジャズもポップスもOKです。カントリーもあります。それに出店されてる屋台はどこもおいしい!そしてリーズナブルです。
大盛り上がりのうちに終わった二日間。楽しかったです。私の関西イチオシイベントです。