宮部作品にはずれなし・・・ですな。
今多コンツェルンの会長の個人運転手梶田が走ってきた自転車に撥ねられ横転し、その時打ち所が悪く死亡してしまった。
そしてその犯人は未だに逮捕されていない。その犯人探しのために梶田の娘たちが犯人の自首を促すために書く伝記のようなものの編集とアドバイスを依頼された会長の娘婿の杉村だが・・・。ひとつの自転車による死亡事故が二つ、三つと人の心の事件に結びついていく。中盤まではのんびりと読み進められるんですが、中盤以降になるとまたまた止まらない、止められない。人の心の業・・・理不尽で腹が立っても、ああそうだよなぁ・・・あり得るよなぁ・・・悲しい納得とともに、幕は下りる。しかしそこには少しだけ優しさの明かりを灯しながら・・・。
「人間はそういうものだ。必要に迫られれば何でもやるんだ。・・・問題は、それを背負っていかれるかどうかだ」
なんだかこの人の作品の中からの抜粋で自分の人生訓が出来上がりそうだ。
今多コンツェルンの会長の個人運転手梶田が走ってきた自転車に撥ねられ横転し、その時打ち所が悪く死亡してしまった。
そしてその犯人は未だに逮捕されていない。その犯人探しのために梶田の娘たちが犯人の自首を促すために書く伝記のようなものの編集とアドバイスを依頼された会長の娘婿の杉村だが・・・。ひとつの自転車による死亡事故が二つ、三つと人の心の事件に結びついていく。中盤まではのんびりと読み進められるんですが、中盤以降になるとまたまた止まらない、止められない。人の心の業・・・理不尽で腹が立っても、ああそうだよなぁ・・・あり得るよなぁ・・・悲しい納得とともに、幕は下りる。しかしそこには少しだけ優しさの明かりを灯しながら・・・。
「人間はそういうものだ。必要に迫られれば何でもやるんだ。・・・問題は、それを背負っていかれるかどうかだ」
なんだかこの人の作品の中からの抜粋で自分の人生訓が出来上がりそうだ。