にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

『誰か』

2005年07月25日 | BOOK
宮部作品にはずれなし・・・ですな。
今多コンツェルンの会長の個人運転手梶田が走ってきた自転車に撥ねられ横転し、その時打ち所が悪く死亡してしまった。
そしてその犯人は未だに逮捕されていない。その犯人探しのために梶田の娘たちが犯人の自首を促すために書く伝記のようなものの編集とアドバイスを依頼された会長の娘婿の杉村だが・・・。ひとつの自転車による死亡事故が二つ、三つと人の心の事件に結びついていく。中盤まではのんびりと読み進められるんですが、中盤以降になるとまたまた止まらない、止められない。人の心の業・・・理不尽で腹が立っても、ああそうだよなぁ・・・あり得るよなぁ・・・悲しい納得とともに、幕は下りる。しかしそこには少しだけ優しさの明かりを灯しながら・・・。

「人間はそういうものだ。必要に迫られれば何でもやるんだ。・・・問題は、それを背負っていかれるかどうかだ」

なんだかこの人の作品の中からの抜粋で自分の人生訓が出来上がりそうだ。


BOOK BATON

2005年07月24日 | Weblog
こちらも風のフィールドのkatze☆さんからバトンがまわってきました。

BOOK BATON
1.今持っている本の冊数。 
数えたことないけど200冊くらい・・・もうちょっとあるかな?

2.最近、最後に買った本
宮部みゆき『本所深川ふしぎ草紙』

3.最近読んでいる本とこれから読みたい本
今読んでいる本 宮部みゆき『誰か』
しばらく宮部さんの作品読破目指してます。 

4.思い出に残る5冊
『ガラスのうさぎ』父親が唯一私にと買ってきてくれた本です。
『フランダースの犬』小学生の頃はじめて本で号泣しました。
『アルジャーノンに花束を』
『風と共に去りぬ』
『鬼平犯科帳』これは私の愛読書です(笑)。

5.次にバトンを渡す方
本のお話ならこちら。ということでたぬさ~んお願いします!
犀の山(ブログ「出張犀の山」)

「観たい映画をつなぐタスキ」

2005年07月24日 | Weblog
風のフィールドのkatze☆さんからたすきがまわってきました。

観たい映画をつなぐタスキ
■過去1年間で一番笑った映画
『東京原発』

■過去1年間で一番泣いた映画
『砂の器』
映画自体は古いんですが、リバイバルで観てやはり一番泣かされました。

■心の中の5つの映画
『風と共に去りぬ』
『アパートの鍵貸します』
『野のユリ』
『サウンド・オブ・ミュージック』
『フォロー・ミー』

■観たい映画
『亡国のイージス』

■このタスキをつなぐ方々
シューテツさんなら受け取ってくれるだろうということで(笑)
KUMONOS(ブログ「咆哮」)

蝉に起こされる。

2005年07月19日 | Weblog
ゆうべ洗濯物を取り込み忘れていたのであわてて寝る前に取り込んだんですが、そのときベランダにいた蝉がジジジジいいながら部屋に入り込んできた。「うぎゃ!」と虫と名のつくものはすべて大嫌いな私は大慌て。同じく慌ててよってきたとめ吉に「あんたこんなときくらい役にたてよ」と蝉の処理をまかせるも、てんでダメ。バタバタと数回部屋の中飛び回ったあげく家具の隅っこに入り込んでしまった。多分弱っててもうダメなんだろうな・・・明日帰ってきてから処分したらいいか・・・とそのままにして朝を迎えたのですが・・・
朝6時半部屋の中でいきなり大音響で「ミーンミーンミーン」。「うぉ~!!」思わず飛び起きる。そしていきなりゆうべ消えた場所から飛び出てくる蝉。「ひぇ~!!」あわててベランダを開けると何度がバタバタ部屋の中を飛んだだけでうまく出て行ってくれた。
蝉にうちで一泊されちゃったよ。しかし毎朝「ミーンミーンミーン」ってうるさいよなぁと思ってたけど間近で鳴かれるともっとうるさい。びっくりしたなぁ。
それにしてもあの蝉朝になって一声鳴いたはいいけど「あれ?場所違うよ」ってなことになってあいつもきっとあわてたんだろうねぇ。(^^;)



『幻色江戸ごよみ』

2005年07月18日 | BOOK
なんだかすっかり読書日記になっちゃったな(笑)。
中でも『まひごのしるべ』と『神無月』はすごくよかった。
で、本日は『本所深川ふしぎ草紙』を買ったのですが、これ買ってからふと気になって調べてみたら・・・(^^;)
NHKで放映されてた『茂七の事件簿 ふしぎ草紙』がこれらの作品をドラマ化したものなんですね。アハハ・・・全然見てないや。
『まひごのしるべ』と『神無月』はドラマ化したらさぞ面白いだろうなぁ・・・なんて考えて読んでたのですが、さて・・・どうドラマ化されてたんでしょう。再放送でもあったら確認してみたいところですね。



『R.P.G』

2005年07月17日 | BOOK
何度も言っているようですが・・・
やっぱ宮部さんいいわ。
ネット上に構成された擬似家族。その「お父さん」が殺される。取調べ室という場所だけでほぼ進められる物語。なんだか一幕芝居のようでどんどんのめりこんでしまう。そこで明かされていく登場人物たちの心と顔。自分が現在存在しているネット社会というのもベースになってるもんだから余計に面白い。ここで擬似家族を作っていた彼らの気持ちは全くと言っていいほど理解出来ないし、したいとも思わないんだけど、「あり得る」ことだとはすごく思う。本当にこの人の人物描写は素晴らしい。すべての登場人物に対して「こんな奴いないよ」と言い切ってしまえないのがなんともリアルで、やはりちょっと胸にチクリときてしまう。
そしてこの作品の素晴らしいところはその進行役が代打であるという設定にしていることじゃないかな。ストレートに持ってこないことでそこに「救い」があるんですよね。
こうなるとやはり宮部作品全部いっちゃわないと終わりそうもないな・・・(笑)。

以前、図書館で借りると決められた期限というのに抵抗があるのでほとんど借りないと言っていたのですが、2週間借りられるし、行き出すと結構癖になるもので・・・(笑)。
このまましばらく図書館通いが続きそうです。



チャット部屋開設(笑)

2005年07月16日 | Weblog
『暗黒館の殺人』を大いに語ろう・・・なんて話がありましたので、とりあえずチャット部屋開設致しました。
http://tomekichi.kouga.shinobi.jp/
で・・・どうする?って話なのですが・・・(^^;)。明日17日午後11:30にはとりあえず入ってますので、お暇な方いらっしゃいましたらどうぞ。
あ・・・それと鍵かかってます。鍵は私と同じ頭文字の私の好きな俳優さんの名前です(笑)。
別に『暗黒館の殺人』について本気で語ろうなんてのじゃないですよ。とりあえず久々にチャットなんてのもいいかな・・・とチャットのネタでてたんで開設したまでですので、なんぞお話しませう。


『暗黒館の殺人』

2005年07月14日 | BOOK
それほど面白く(違う意味で・・・)読めるのならと、手にとった本の分厚さに驚愕しながらも読み始め、3分の一くらいでまわりくどいというか、同じことの繰り返しというか・・・行ったりきたりの妙な案配にくらくらし始める。途中からはもうラストはどうなるんだ!という苛立ちに見事なまでの斜め読みで読み進め、本日なんとか読了。
昨日の時点でオチに差し掛かったのだが、あんまりな・・・そう・・・あんまりすぎるオチに本を持つ私の手はわなわなと震え「グゥ・・・」と絶句してしまった。本来ならそこまでいけばそのあとラストまで一気というのが今までの私の読書パターンなんだけど、そこですっかり疲れ果ててしまい。早々にベッドに入る。
さすがにそこでやんぺという訳にもいかず、その続きを読み始めるが・・・
マイルドセブンでもピースでもホープでもいいやん・・・何よだから。そんなのまで検証しなくたって・・・。
今までの館シリーズはそれなりに文章の技・・・みたいなもので騙されてきて、それなりに面白かったし納得もしていたのですが、これは・・・ねぇ。技ないやん。(^^;)
なんかただの発想勝ちで、無理やりすぎ。まわりくどい文章・・・いいけど別に・・・でもさぁ、なんかやたらと喫煙シーンを細かに描写してない?そんなにいるかね喫煙シーン。たばこを銜えるがその部屋には灰皿がなくたばこを吸うのを諦めたとかなんとか・・・いるのか?本当にいるのか?そういう描写がここで!?
「さてこのシーンで玄児は何本たばこを吸ったでしょう?」正解者には抽選で次回作『奇面館の殺人』作者サイン入り新刊本をプレゼント!なんてことでもするのか?充分にクイズになるぞこれは(笑)。
とにかく・・・疲れた。とっとと返しに行こう。


とうとう手元に!

2005年07月06日 | Weblog
本日予約をいれていた図書館から本が返ってきたと連絡をもらい、早速借りに行く。
タイトルはもちろん・・・『暗黒館の殺人』。「はい、こちらですね」と出された本の分厚さに一瞬顔色がかわるが、とにかく平静を装いさりげなく借りて帰る。車に乗り込み手にした上下巻2冊をしげしげとながめ、えらいもん借りてしまった・・・とふと後悔してしまった。果たして最後まで読めるだろうか?
で、本日はギターのレッスン日なので、後部座席に本を置き、ミナミまで車を走らせる。レッスンが終了し、帰宅してネコたちにえさをやりソファーに寛いでやっと、本を車に置きっぱなしにして帰って来たことに気付く(笑)。
本借りたことすら忘れちゃってたよ<大丈夫か?(^^;)
このまま返却日まで車から降ろすことなく終わってしまったらどうしよう?(笑)。



『第三の時効』

2005年07月01日 | BOOK
すっかりドラマで気に入ってしまった作品なんですが、F県警 捜査1課強行犯係を舞台にした表題作『第三の時効』『沈黙のアリバイ』『囚人のジレンマ』『密室の抜け穴』『ペルソナの微笑』『モノクロームの反転』の6編からなる短編集。
これもう全部ドラマ化されてるんですよね。すべて短編でうまくまとまってるからドラマ化しやすいのかも・・・。この中で私が観たドラマは『囚人のジレンマ』『密室の抜け穴』『モノクロームの反転』の3本なんですけどね。ただ先月観た『モノクロームの反転』は原作の方がいいですね。この作品には強行犯係の3つの班の班長がそれぞれに主軸となって活躍するのですが、第1班の班長がドラマ化初期の時点で渡辺謙さんだったようなのですが、その後お忙しくなられたせいか(笑)、第1班の班長不在のまま、設定を第2班の班長に書き換えてドラマが作られてます。『囚人のジレンマ』はまだ捜査1課の課長が主人公だったので、班長の書き換えがそれほどきつくないのですが、『モノクロームの反転』はきつい。そのきつさを補うためか、原作にはないバックボーンを追加してるものだからキャラ変わっちゃってる。(^^;)
ドラマはかなり男臭くって渋くって、すごく面白かったので、ドラマだけだとOK。ところがこうして原作を読んでしまうと「う~ん・・・ちとつらい」というのが出てきちゃいますね。
でもこの作品読み終えてあることに気付いた。原作全部ドラマ化しちゃってるってことはもうドラマで強行犯係が観られない?!このシリーズ好きなのに・・・こうなると原作どおりじゃなくってもドラマ見てみたい・・・なんてわがままも出てきたりする。いい加減なもんです。

あ・・・そうそう今日この『第三の時効』を図書館に返しに行って、『暗黒館の殺人』を探してもらったらなんと貸し出し中でした。とりあえず上下巻予約してきたのですが・・・さて、いつごろこの作品を読み出せるでしょうか・・・