にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

『シャーロック・ホームズ 』

2010年03月22日 | MOVIE
『シャーロック・ホームズ 』Sherlock Holmes(2009年/英)
監督:ガイ・リッチー。
出演:ロバート・ダウニーJr.。ジュード・ロウ。レイチェル・マクアダムス。マーク・ストロング。

19世紀末のロンドン。不気味な儀式のような形で若い女性が次々と殺害されていた。事件解明に乗り出した名探偵シャーロック・ホームズは、今まさに殺害されようとしていた女性を救出。邪悪な黒魔術のようなことを行おうとしていたブラックウッド卿を捕えた。しかし処刑を控えたある日ブラックウッド卿はホームズを呼び出し、自らの復活を宣言する。やがて予言通り絞首刑にされ、その死の確認をホームズの相棒であり医師のワトソンがしたにも関わらず彼は墓場から甦ってしまう。人々が恐怖に慄き、パニックに陥る中、ホームズはブラックウッド復活の意味を捜査し始める。

映画が始まってすぐ、格闘家で微妙に小汚いホームズに唖然とする。(^-^;
あれ?なんで?おまけにワトソンは、推理力は鋭いものの奔放なホームズに振り回されているようでいながらうまくいなしている・・・というスタンスでワトソンの方がずーっと紳士だし・・・。おまけに途中から登場の泥棒のアイリーンは、なんだか峰不二子のようだし・・・(笑)。なんだかこの原作は『ルパン三世』?って思ってしまうようなイメージがあった。それでもホームズとワトソンの関係がすごく面白く、いいコンビだし、映像は面白いし、ホームズにいつも無茶されているワンコがこれまたいい味出してるし(笑)。私は十分に楽しみましたよ。わざわざ映画館で見るべき作品か?と言われると、そうでもないかなぁー・・・とは思いますが、あまりややこしいこと考えずにお気楽に娯楽作品として楽しめる作品ではないですかね。でも、シャーロック・ホームズ ファンにはどうなんだろう?というのはあるかも・・・。
しかし、映画のラスト近くになって、モリアーティ教授の名前が出てくるとは思いませんでしたよ。ってことはこれは続編ありだな・・・と思っていたら、あら、やっぱり続編あるんですね(笑)。次もきっと私は見に行くでしょうね。

-2010.3.18 アポロシネマ-

『しあわせの隠れ場所』

2010年03月21日 | MOVIE
『しあわせの隠れ場所』The Blind Side(2009年/米)
監督:ジョン・リー・ハンコック。
出演:サンドラ・ブロック。ティム・マッグロウ。クイントン・アーロン。キャシー・ベイツ。

貧しい巨漢の黒人青年マイケル・オアー。その恵まれた体格と運動神経の良さをかわれてスポーツ入学を果たすも、学業にはついていけず、寝場所さえもない日々を送っていた。そんなある寒い夜、Tシャツに短パンで寝場所の体育館を目指していたマイケルは、家族と車で通りかかった白人女性リー・アン・テューイに声をかけられる。この寒さに寝場所もないと知ったリー・アンは彼を一晩のつもりで家に連れ帰るが、翌朝、家を去ろうとしていたマイケルを呼び止め、そのまま一緒に暮らす決意をする。リー・アンと夫と娘と息子そしてマイケルを含めた5人の家族としての生活が始まり、やがてマイケルはフットボール部に入部し、フットボール選手として目覚ましい活躍をするようになっていく。

アメリカン・フットボールのボルティモア・レーベンズにドラフト1位で指名されたマイケル・オアーの実話を元にした物語だそうです。
純粋に気持ちのいい物語だ。リー・アン役のサンドラ・ブロックはアカデミー賞も納得の彼女らしい小気味のいい女性をまるで素のキャラのように演じています。なんでも実際のリー・アンそのままのような感じらしいですね。リー・アンは本当に素敵な女性です。でも彼女だけではなく彼女の家族もまた素晴らしい。テューイ一家は本当に素敵な家族です。そらそうですよね、あんなに素晴らしい妻で母なリー・アンの家族が素晴らしくない訳がない。そしてマイケル・オアーも素敵です。彼を演じるクイントン・アーロンのはにかんだ笑顔がいい。作品中に語られる童話「花の好きな牛」。まさしく彼そのものですよね。麻薬中毒の母親、父親の名前も顔さえも知らず、兄とも引き離され、過酷な生活の中にあっても一切の攻撃性を見せずひたすらじっと耐えて生きてきたマイケル。彼の中にある強い保護本能にリー・アンは彼を最強で有能なブラインドサイドを守るレフトタックルの素質を見出す。この邦題『しあわせの隠れ場所』って・・・なんなんだろう?そのまんま『ブラインドサイド』でいいんじゃないかって気がしますね。
ブラインドサイドって右利きのクォーターバックにとってパスを投げる際に死角となる左側のサイドのことで、そこを完璧に守るレフトタックルですごく重要なポジションだそうですが、フットボールだけではなく、マイケルはリー・アンのテューイ家のブラインドサイド・・・死角にやってきて、彼らにその位置を気づかせ、そして彼がまたその位置をしっかりと守ることで彼ら家族もまた大きく一歩を踏み出せたんじゃないか?そんな気がするんですよね。
原作も読んでみたいな・・・。

-2010.3.14 MOVIX堺-