にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【観劇】『朧の森に棲む鬼』

2007年02月19日 | STAGE
『朧の森に棲む鬼』
脚本:中島かずき。
演出:いのうえひでのり。
出演:市川染五郎。古田新太。阿部サダヲ。秋山菜津子。真木よう子。

舌先三寸で、他人を誑かし姑息に世を渡っていた小悪党のライ。そんな彼が「朧の森」で魔物(オボロ)たちと彼の命と引き換えにこの国の王になるという望みを叶えるという契約を交わす。但し差し出すライの命はライ自身の手によって殺められたもの。この契約で与えられたライの舌先と共に動く剣を手にしたときから、ライの欲望が走り出す。
初めて入った松竹座。初めて観る生の新感線の舞台「いのうえ歌舞伎」。まず、3階が1階席という松竹座の作りに驚く。そういや、ここ映画館だったんだよなぁ~中身は全然変わっちゃってるのかなぁ~・・・などとひとしきり劇場内をグルグル見回しちゃった。(^^;) なんかおのぼりさんみたい。
開演時間になり、照明が落とされ、ガンガンと鳴るロックミュージック。まぶしいライト。キタキタ~ッ!って感じでどんどん観ているこちらのテンションがあがっていく。で、四の五の言わずに本日の感想。すっげぇ~いい!!途中休憩30分をはさんでの約3時間の舞台。あっと言う間に終わっちゃいました。舞台に雨は降るし、滝は流れるし・・・血飛沫飛ぶし・・・かっこえぇ~。
高田聖子さんのおみ足おっぴろげには『アメリカン・ビューティー』のアネット・ベニング思い出しちゃうし(笑)。
でもって古田新太さんかっこいいわ。すみません今日の今日まで嫌いだったんです(爆)。正確に言うと嫌いではないけど、どうも好きになれない俳優さんだったんですよね。何かこう体温低そうな、かったるそうなお芝居が好きになれなくって・・・。でも、やっぱ役柄もあるんでしょうが、生の舞台を観るとその俳優さんに対する見方がガラリと変わりますね。かったるそうな雰囲気はあるんですが、妙なあの細かい顔芸に、やられちゃいました(笑)。
そしてこの物語。ピカレスクロマンって言うんですか・・・私こういうの好きなんですよねぇ。『阿修羅城の瞳2003』が好きだったんですけど、この作品の方が好きかも。DVD出たらきっと買っちゃうだろうなぁ。

今日もらったチラシにあった『藪原検校』と『犬顔家の一族の陰謀』の二本も観に行きたくなっている。う~む・・・お芝居はやはり危険だ。お財布にすご~く危険だ。

2007.2.19 大阪松竹座

【映画】『三本指の男』

2007年02月17日 | MOVIE
『三本指の男』(1947年/東映)
監督:松田定次。
出演:片岡千恵蔵。原節子。杉村春子。風見章子。宮口精二。

アメリカで世話になった久保銀造の姪克子が、その町の旧家一柳家の当主賢蔵と結婚することが決まり、その祝いにやってきた金田一耕助は、結婚を邪魔しようとする怪文書が一柳家と久保家に届いているのを知る。そして結婚式の前日、怪文書の主とされる「三本指の男」が一柳邸へと現れる。結婚式は無事滞りなく行われたが、その翌早朝、新郎新婦が密室と化した離れで無残な姿となって発見される。

金田一耕助がスクリーンに初めて登場した作品だそうです。金田一役は片岡千恵蔵さん。スーツ姿で颯爽と登場。で、ちょっぴり多羅尾伴内入ってます(笑)。
いやぁ~、それにしてもこの作品には驚いた。『三本指の男』というタイトルで横溝シリーズ知ってる人なら、あ、元は『本陣殺人事件』ね。ってわかるかと思うのですが、上のあらすじ読んでちょっと「え?」って思ってるはずだ。そうなんですよ「三本指の男」が現れちゃうんですよ。(^^;) まぁ、この男が現れる前から、なんなんだろうな?これ?って気分になっちゃう作品なんですけどね。肝心の事件が起こってからがこれまたすごいんですよ。まず、雪じゃない(笑)。まあね、それは許そう。外には足跡すらない!っていうのを描くことが出来ないのがネックなだけですからね。しかし凶器が刺身包丁ってのはどうよ?これはやっぱり日本刀でなきゃ意味ないような気がするんですがねぇ・・・って思ってたら・・・。台所から盗まれた包丁だって・・・。あれぇ~。確か賢蔵ってすごく神経質でやたらとアルコール消毒するくらい潔癖症で・・・ってのだったような気がするんだけど・・・って思ってたら。
トリックを見破り、推理を披露する金田一。「賢蔵さんの無理心中・・・ということになるところですが・・・」って・・・えぇ~!!そ!そんなぁ!!おまけに金田一が「三本指の男」に化けて街中を歩き一柳家の様子を窺ってただってぇ!そこまでしててなんで事件が起こるんだよ!もうびっくりです。おまけに単純明快に解き明かされる密室トリック。すべてがあっけなくあっさりで、『本陣殺人事件』の意味ないです。以前観た健さんが金田一という『悪魔の手毬唄』もびっくりでしたが、こちらもびっくりです(笑)。東映にかかると横溝シリーズずたボロですわ。(^^;)

-2007.2.17 CATV録画-

【雑記】『幸せの黄色いハンカチ』リメイク!

2007年02月13日 | Weblog
『幸せの黄色いハンカチ』がリメイクっていうニュースだけだったら、私がわざわざここで書くことではないんですが、なんと!!健さんがやった役がなんとウィリアム・ハート!!
このニュース私のマイミクさんの日記で知り、最初は「え~!!ハートが!!」こりゃ誤植か勘違いでは?とネットをウロウロ。間違いなく本当にウィリアム・ハートがキャスティングされておりました。
ウィリアム・ハートの久々の主演作っていうのはすごくうれしい。だけど・・・だけど・・・う~ん・・・。健さんとハートって結びつかないよぉ!!
健さんは大味で、不器用ですから・・・な人だけど、ハートは緻密で、器用なんだな。それに今までこういう男っぽい役ってあまりなかったような気がするし・・・。一体どうなるんだろう?
自分の好きな俳優さんの出演作が決まって、こんなにハラハラドキドキしたのって初めてだ(笑)。
刑務所帰りだから、やっぱり体はもっとしぼるんだろうな。ひげなしだと優男っぽいルックスだから今回はヒゲ面でいくのかな?やっぱりズラ使用なんだろうな。それとも男っぽくするためにスキンヘッドか?などとあんた本当に好きなのか?ってようなことを考えてしまう。
日本公開は2009年の予定だとか・・・まだ二年もこんな不安を抱えていなくてはいけないのか?(苦笑)

本館更新のお知らせ

2007年02月12日 | Weblog
本日、本館に感想アップしました。
劇場鑑賞作品『幸せのちから』『墨攻』『魂萌え!』の3本。
で・・・今年は仁侠映画強化年間ってことはないのですが・・・『日本侠客伝』『日本侠客伝 浪花篇』『日本侠客伝 関東篇』『日本侠客伝 血斗神田祭』の4本アップしております。
このままだったら、本当に肩で風きって歩くようになっちゃうかもしれないので、今日は『丹下左膳 乾雲坤龍の巻 』を視聴。え?あんまり変わらないって?(笑)。

【舞台】『えっと、おいらは誰だっけ?』

2007年02月09日 | STAGE
『えっと、おいらは誰だっけ?』
作:マイケル・クーニー。
翻訳:小田島恒志。
演出:綾田俊樹。
出演:小林隆。岡田達也。綾田俊樹。村岡希美。

ロンドン郊外の住宅に妻と二人で暮らすエリック・スワン。そして2階には間借り人のノーマン・バセットが住んでいた。
ある朝、妻を先に出勤させ、社会保障省に電話をするエリック。なんと彼は勤めていた電力会社を2年前にクビになり、社会保障省からあらゆる手当てを不正に受け取っていたのだ。あまりにも多くなった手当てに心が痛んだエリックは少しでも手当ての受け取りを減らそうとしていたのだが、まずはじめに間借り人ノーマン・バセットの名前を使った申請を取り消すために、ノーマン・バセットの死亡をでっち上げる。そこへ仕事に行ったはずのノーマンが2階から降りてくる。なんとかその場を取り繕うが、今度はそこへ社会保障省の役人がやってきて・・・。

エリック・スワン。その妻リンダ。2階の間借り人ノーマン・バセット。エリックの不正受給の片棒を担いでいたジョージおじさん。リンダが戸棚から妊婦服やら授乳用のブラジャーを見つけたことからエリックの変な趣味を疑ったリンダに呼ばれたドクター・チャップマン。社会保障省の役人ジェンキンズ、福祉担当のサリーに葬儀屋のフォーブライト。ジェンキンズの上司ミズ・クーパー。ノーマンの婚約者ブレンダ。嘘が嘘を呼ぶごまかし合戦に総勢10人が入り乱れて大騒ぎ。
嘘が嘘を読んでのごまかし合戦というのは、コメディの王道なんだけど、出演者がみんな上手い人ばっかりなんで、無理がない。だからリズムがよくって、もう笑いっぱなし。好きだわ、こういうの。本がよくって、翻訳も上手いもんだから、途中休憩をはさんだ2時間の舞台があっと言う間でした。ただ途中、これだけ物語広がって、一体どう収束させるんだろう?って不安になってしまいましたが(笑)。まぁ、なんとか納まってよかったよかった。でも、ちょっと納まり方には不満ありかな?
実はこれはお誘いいただいたんで、観に行ったんですが、これは観に行けてよかったぁ。もうこういうの大好きです。
でも、最初出演者の名前でわかったのって綾田さんだけなんですよね。あとは「どなた?」っていう状態で(笑)。お芝居はじまって登場した小林さん観て「あ!『古畑任三郎』の向島さんだ!」って(笑)。すみません小林隆さんっておっしゃるんですね。結構いろいろ出てらっしゃるんですね。あら・・・井上源三郎さんも演じてらっしゃったんですね。これでお顔と名前が一致いたしました。

お芝居が終わり振り向くと後ろの方結構空席があって、なんかもったいないなぁって思いました。それくらい面白かったです。

2007.2.8 シアタードラマシティ

【雑記】本日の衝動

2007年02月05日 | Weblog
今日『墨攻』を観に行った。これぞアジア映画!と映画の面白さと、この作品が香港・中国・韓国・日本の合作であることの素晴らしさに感動した。

・・・「よかったぁ~」「やっぱアン様かっこえぇ~」と思いながら劇場を出ると私の後ろにいた50代後半くらいの夫婦の会話が耳に入る。
奥様が旦那様に、「あの将軍の役の人韓国人の俳優さんで、私が好きなアン・ソンギっていう人やねん。よかったやろぉ」と・・・。思わず振り向いて「奥さん!素晴らしい!アン様の良さがおわかりなんて!」と手を握りに行きそうになったよ。あぶない、あぶない。

【雑記】またもや動物病院

2007年02月03日 | Weblog
昨年の暮れ目がおかしいからと動物病院へ連れて行ったっばっかりなのに、昨日の朝、またもやピーコの様子がおかしい。
今度はびっこを引いて歩いている。とめ吉(巨漢デブ猫)が乗っかったりしているからかなぁ~と気になりながらも、とりあえず仕事へ行き、帰宅後すぐにピーコを歩かせてみる。
するとやはりびっこを引いている。そして微妙に右前足を痛そうに軽く伸ばしたりしているので、「えさくれぇ~」というとめ吉を無視して、ピーコをゲージに入れて、速攻で動物病院へ。
まずは先生の触診。痛くなさそうなところから診ていきますね。とおなかから後ろ足、そして問題のありそうな前足と診ていくが・・・痛がりませんねぇ。・・・あれ? 先生曰く家で痛がっていても病院くると我慢したり、痛いの忘れちゃったりするんですよ。難儀だなソレ。とりあえずレントゲンを撮りますのでしばらくお待ち下さいと、ピーコを先生に預けて私は待合室に。
診察に来ているエリザベスをつけられた柴犬が、距離感がつかめずアチコチにカッコンカッコン、エリザベスをぶつけながら歩く様を横目でみながら結果を待つ。
もう一度診察室に入り先生の説明を聞くと・・・確かに歩かせると少しびっこを引いているけど、レントゲンには全く以上なし。痛みがあるのはあるんだろうけど原因はわからず。で、ピーコの年齢が年齢なので、ヘタに痛み止めを飲ませると腎臓に負担がかかってよくないということで、栄養剤のような薬をもらう。それで様子を見てくださいとのこと・・・。う~ん・・・なんなんだよ。
で、治療費は診察料1000円。内服薬700円。レントゲン4000円。(涙)
まさか寝違えたとか?・・・。
ピーコは今年で15歳。猫にすればかなりのばあさんなんで、ちょっと何かあるとさすがに放っておけないんで、病院へ連れていくんだけど・・・寝違いだったら、たまんないよなぁ~ (^^;)。