にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【落語会】第2回桂米二一門会@繁昌亭

2014年03月22日 | 落語会
第2回桂米二一門会@繁昌亭
-演目-
桂米二さん「東の旅発端」
桂二乗さん「煮売屋」
桂二葉さん「七度狐」
桂二乗さん「はてなの茶碗」
 仲入り
無礼講トーク
桂米二さん「百年目」

二葉ちゃんの三年の年季明けということで、親子リレー落語。「東の旅発端」を米二さんが演られると聞いてから楽しみで仕方なかった。「ひねた前座で・・・」と登場の米二さん。この日は満席で私は二階席だったんですが、これはこの日に限りベストポジションでした。なんせ見台の上がきれいに見える。つまり小拍子と張扇を叩く手が見えるんですよねぇ。この演目ほど手元が見えるのがうれしい演目はない(笑)。じっくり見させていただきました。また聴きたいなと思っても多分今後よっぽどでないと演られないでしょうねぇ。

続いて二乗さん。リレー落語なのでサクッと交代してサクッと演じられます。

そして本日のメイン(笑)。二葉ちゃんです。このあとの無礼講トークでちょっとヒヤヒヤしたと師匠はおっしゃってましたが、素人目にはわかりません。ハラハラドキドキもなく楽しい落語でしたよ。これからどういう風に化けていくのか楽しみです。

再び登場の二乗さん。どうも毎度二葉ちゃんの後というのは場の空気感が変わるようで(笑)。客席の空気は「終わったぁ」というメインイベント終了の安堵感に満たされていたんですが、ま、リラックスした客席相手というのはある意味いいんじゃないですかね?(笑)。

仲入り後まずは無礼講トーク・・・だったんですが、時間の関係でちょっと駆け足。二葉ちゃんの「七度狐」仕上がったのが前週の金曜日というのにびっくりしましたよ。

トリは米二さんで「百年目」。面白いですよね、大ネタと言われているこちらより前座ネタである「東の旅発端」の方がやりにくそうだったんですから(笑)。この噺を聴いていて旦那さんが赤栴檀とナンエン草の話をする場面でふと思った。あ、もしかしてこの会だからこの噺なのかなと。そう思ったら前よりも増して米二さんが好きになった。素敵な噺家さんいい師匠ですよ。ま、そうじゃなかったとしても、この会での米二さん。米二師匠素敵に見えたんですよね。

観に行けてよかったと思った一門会でした。

-2014.3.19 天満天神繁昌亭-

【落語会】第75回新開地寄席

2014年03月21日 | 落語会
第75回新開地寄席(2014.3.16 新開地まちづくりスクエア)
-演目-
桂雀太さん「寄り合い酒」
桂三之助さん「平成の清盛 福原遷都物語」
林家染二さん「鴻池の犬」
桂雀三郎さん「寝床」

この日はスタッフが充実していたので、サクサクと設営が終了し開演まで少しのんびりした日でした。入場者数は105人。100人入ってくれるとうれしいですね。

トップは雀太さん。先日この日雀太さんがマクラで言ってた大阪府警のポスター駅でみつけて吹き出しました。
このセンスはホントに一体なんなんでしょうねぇ。ネタは楽しい「寄り合い酒」

三之助さんは初めましてです。なんでも神戸出身で現在も神戸在住。しかもこの新開地まちづくりスクエアには自転車で来られたとか。それなのにこの新開地寄席も初登場というのですから不思議ですね。ネタは創作落語。大河ドラマ「平清盛」が放映されているときに作ったそうなんですが、大河ドラマの視聴率がもひとつでこのネタも盛り上がらなかったとか(笑)。

そして・・・フフフ、私の好きな染二さんの登場です。前回満席で下座と高座の両方を見られる位置に椅子をセットさせてもらったんですが、今回はスタッフ席が開いていたのでライトのセットが終了したらそそくさと移動。それでも太鼓を叩く染二さんのお姿を拝見できただけで満足でございます。(*^_^*)ポッ 役得役得。「鴻池の犬」を聴かせていただくのは二回目。ホロリとさせて笑わせるさすがです。

トリの雀三郎さんは「寝床」。もう爆笑につぐ爆笑でした。「寝床」ってこんなに爆笑する噺でしたっけ?という感じです。旦那さんテンション高すぎ(笑)。最初からずっと張り切って発声練習する旦那さん。それなのに次々とご近所の断りが・・・そしてその場面で「ハシモトさんは?」「ああ、あの人ははっきり浄瑠璃嫌いって言ってました」に大ウケしてしまいました。どうやら米朝一門の「寝床」にはひろうすの作り方が入るのですね。
5月は新開地音楽祭のため新開地寄席はお休みです。次回新開地寄席は7月20日(日)です。出演者、演目の発表は5月ということで、さて・・・次回は誰かな?楽しみです。

【舞台】『Paco~パコと魔法の絵本~』

2014年03月11日 | STAGE
『Paco~パコと魔法の絵本~』
作:後藤ひろひと。
演出:G2。
出演:西岡徳馬。キッド咲麗花。松下優也。安倍なつみ。マギー。吉田栄作。

両親が引っ越してしまったために一人暮らしとなった浩二の元に奇妙な男が訪ねてくる。そして部屋にあった仏壇の写真とそのそばに置かれた一冊の絵本を手に取り、浩二の大叔父にあたるその写真の主、大貫の話を始める。「この人の口癖を知ってますか?”お前が私を知っているというだけで腹が立つ”なのにこの人のことがみんなの心に残ったんですよ」そう言うととある病院で起こった奇跡の物語を語り始める。

この作品は初演をDVDで。そして再演をBSで見て、その再演で大貫を演じた吉田鋼太郎さんに惚れ、DVDを購入。もちろん映画化されたものも見ている。とにかくこの作品は大好きなんですよね。その大好きな作品が再び上演される。そして今回の大貫はこれまた私の好きな西岡徳馬さん。そら観に行くでしょう!(笑)。
幕が開き、浩二の部屋。コークだ(笑)。それだけでうれしくなる。大貫登場。徳馬さんシブいなぁ~。ただ・・・徳馬さんも好きだけど鋼太郎さんの方が好きなんですよねぇ。しかも鋼太郎さん版は何回も見返してたりするもんだから、常に鋼太郎さんの大貫が重なる。ごめんなさい、鋼太郎さんの大貫の方が好きだ!堀米と池の前でのタニシのやりとりも鋼太郎さん昇太さんのコンビの方がテンポいいんですよね。やはりこれは鋼太郎さんの方がやんちゃだからだろうか(笑)。
とか言いながらもこれはこれですごく楽しんだんですよ。ただ物語が完全に頭に入っているので泣いちゃうってことは・・・あ、一箇所あった。淳平が死んだと連絡があった場面。ここ一番笑いましたね。涙出るくらいに笑った。初演、再演ではここ「いちごうまいうまいって食べんねん」とか「ウキキウキキ言うて・・・」なんてセリフだったんですが、どうも今回はここ毎回アドリブのようで、「なんでもないようなことが幸せだったと思う、なんでもない夜のこと二度とは戻らない夜・・・誰かハーモニカ持ってきて!」見事にツボでしたね。

「お前が私を知っているというだけで腹がたつ」そう言ってた大貫が、一日しか記憶が残らないパコと出会い、パコの心に残りたいと思う。本当は誰しも大貫じゃないのかな?誰かの心に残りたい。自分を知ってて欲しい。
そしてラスト、この絵本をちゃんと読んでみたいという浩二に堀米は伝える。バラバラになったこの絵本のページを当時あの病院にいたみんながそれぞれに持っていると。一人づつ探していけば絵本は完成するかもしれないと。
私の人生、あなたの人生。それぞれの物語でもちろんそれぞれが主人公で・・・だけど、一つの物語を完成させるには何人もの人たちが必要で・・・。今回舞台でこの作品を見ることが出来てふとこう感じた。
鋼太郎さんの方が・・・とか言いながら、この作品もDVDになったらきっと買っちゃうんだろうなと思う。

-2014.3.9 シアタードラマシティ-

【落語】林家染二 THE BEST20 Vol.2

2014年03月09日 | 落語会
林家染二 THE BEST20 Vol.2
-演目-
桂 優々さん「花ねじ」
笑福亭由瓶さん「転宅」
林家染二さん「愛宕山」
 中入
林家染二さん「らくだ」

優々さんの「花ねじ」は二回目。携帯電話の電源はオフにとの注意にあまり動く人がいないと不安になるんでしょうね。ところが今回は伏兵が。途中時計のアラームなってました(笑)。

はじめましての由瓶さん。誰かに似てるなぁ・・・と思ってたら、そうだ!松村邦洋さんに似てるんだ!マクラのおしゃべりの雰囲気と落語が違っててなんだか不思議な人だ(笑)。正直に言おう!マクラの時、この人あまり落語うまくないんじゃないかなぁ~・・・なんてことを考えてしまった。ごめんなさい。(^_^;) 「転宅」は初めて聴く噺で、泥棒に入られた家の姐さんが関西弁じゃなかったのがこれまた不思議でした。

春になると「愛宕山」ですねぇ。ドラマ「ちりとてちん」の落語監修が染二さんのお師匠さん染丸さんだったんで、草若師匠の「愛宕山」に近いかな?ってちょっと期待していたんですが、違いました(笑)。いや、これはこれでいいんですけどね。「野にはレンゲたんぽぽの花盛り」っていうのが聴けるかな?って思ってたんですが、きれいにありませんでしたね(笑)。落語家さんそれぞれにオリジナリティってのがあるんですねぇ。と今更ながらに思った一席でした。

中入後は「らくだ」。これ聴くとシネマ歌舞伎「らくだ」で家でらくだを踊らされて逃げ惑う大家のおかみさん役の弥十郎さんがマジで玄関転げ落ちたシーンを思い出す(笑)。この噺は歌舞伎にしても落語にしても本当に面白い噺です。トリでこの噺だからもしかしたらラスト近くまでいくかな?ってこちらも期待していたんですが、クズ屋さんが大トラに変身してクダまくところで終わりでした。なかなか最後までっていうのは少ないんですね。ま、すごく長くなってしまうから仕方ないのかもしれませんが。

-2014.3.8 天満天神繁昌亭-

【落語】動楽亭昼席(2014.3.1)

2014年03月05日 | 落語会
動楽亭昼席(2014.3.1)
-演目-
桂小鯛さん「平林」
桂吉の丞さん「化物使い」
桂南天さん「いらち俥」
桂米左さん「愛宕山」
 中入
桂米二さん「始末の極意」
桂文之助さん「一文笛」

折角の映画の日だというのに寄席へ向かう私。映画を見る本数減っちゃたな。ま、いっか。
この「平林」ってお噺、こうして落語を聴きに行く前から知っていた。案外有名な噺なのかもしれません。それでもこうして生で聴くのは二回目くらいかな。

先ほど出た小鯛さんが引っ越ししたと住所まで言っちゃう吉の丞さん。ストーカーにあっちゃったらどうすんですか。ちなみに私の友人の家の近くだった(笑)。その引っ越しネタから「化物使い」。

本当は雀喜さんだったそうなんですが、雀喜さんがインフルエンザでダウンということで代演の南天さん。土日にあいてたというのが情けないというようなことをおっしゃり、文之助襲名したばかりの文之助さんまで土日に出てるって・・・などとおっしゃったら、文之助さんが顔を出して暇なんだとかなんとか一言(笑)。私としては雀喜さんより南天さんの方が・・・以下略。

米左さんは多分はじめましてです。今BSで「ちりとてちん」が再放送されているという話をされて、あれで仕事が増えるのは吉弥さんだけとかおっしゃっていましたが、その「ちりとてちん」の話から「愛宕山」。以前放映されていたときは一度も「ちりとてちん」見てなかったので今録画して見てるんですが、実は私はあの主人公若狭はあまり好きじゃない。見ててイライラするんですよね。でも草若師匠は大好き。そしてちょうど先週、先々週か・・・草若師匠が死んじゃう週だったので見る気になれず、この日まとめて一週間分を見て草若師匠のラストに涙して動楽亭へやってきてたもんだから「愛宕山」でウルウルきちゃったよ(笑)。

映画の日だというのに動楽亭へ来た理由の米二さん。先日の繁昌亭の独演会で聴いたばかりの「始末の極意」ま、続くときは続きます。でも今回は夜にもう一度出直してくという場面はなしでした。

トリは文之助さん。しかし・・・まだなれませんねぇ。こうして文之助さんと名前を入力してても顔と一致しない。雀松さんと言った方がすっと顔が浮かぶ。慣れるまでもう少しかかりそうです。
この日の文之助さんのネタは「一文笛」。これはうれしかった。文之助さんも雰囲気男前だからあいますよねこの噺。
ホントは米二さんでも聴きたいんですよね。でも米二さんはこれあまりかけることないようで・・・残念です。きっとかっこいいと思うんだけどなぁ。