にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

新宿末廣亭

2022年06月19日 | 落語会
6月13日新宿末廣亭
ずーっと行きたいと思っていた江戸の寄席。なんと米二師匠が出られると知り、これはこの日に行くべきだと思い、旅行の計画を立て、せっかく行くんだからと友人に無理を言って前日は江戸落語散歩を計画していただき、江戸落語の舞台をウロウロ。そして翌日は新宿末廣亭へ。江戸落語散歩をアップしたあとすぐにこちらもアップするつもりだったんですが、どうも上方の落語家さんと違いお顔と名前が一致しない。で、演目もうろ覚えってことで、どっちみち独りよがりなブログだしやめておこうかと思ったんですが、やっぱりせっかく行ってきたし写真もあるしってことで、アップすることに。
ただ演者と演目が違うかも・・・というのだけは、先におわびしておきます(笑)。
新宿末廣亭。末広通りなんて名前がついててこんな看板があるくらいにこの場所では当たり前になっている寄席。





残念ながら中の写真撮影は禁止だったので撮れなかったんですが、中もレトロなとてもいい感じの寄席でした。昼席の開演は12時から。でも何時に入ってもいいということで昼食を済ませてから行くことに。窓口でチケット買って中へ・・・ってここでびっくりです。入口があって受付みたいなのがあって劇場の人がドアあけたらすぐ劇場内(笑)。いや、受付あって廊下みたいなのがあってドアがあってって思うじゃないですか。まぁ言っちゃえば家の玄関の土間的な感じの受付でした(笑)。中に入って開いてる席にどうぞって言われるけど、もうすでに座って聴いてる人の前行くの嫌だなって思ってたら「まだ始まったところだからどうぞ」と言われる。出入り自由・・・そういうことなのね。あ、出入り自由って出ることは出来ません。入るのはいつ入ってもいいらしい。座席も好きにかわっていいみたいですが。



私が入ったのはこの番組表?なんていうのかわかんないですが、こちらにある円楽一門ってところから、こお三遊亭萬橘さんでした。続いて昔々亭慎太郎さん。マグナム小林さんってなってるところはこの日俗曲のうめ吉さんでした。続いて滝川鯉朝さん。桂小文治さん。そして漫才の陽・昇さん。この人たちの持ちネタというか売りのようなんですが、あの地図の位置全部言われるのはすごかった。ここまででわかったネタは「片棒」すみません、どの方がやられたか記憶が怪しいのでとりあえずかかったネタということで。ただこの「片棒」も長男の派手な葬式の話だけだったので、たぶんあれは「片棒」だよなぁ・・・という曖昧なものですが。
その後柳家蝠丸さん「宮戸川」。これタイトル出てこなくってPCで「二階・おじさん・男女」ってぐぐったら出てきました。これ「おじさん」を抜くと「二階借り」になりましたが。途中までしか師匠に教わってないんですと始められた「宮戸川」これ後半がサスペンスものっぽくなって凄惨でしかも夢オチってことでほとんど演じられることはないそうです。この噺は江戸落語って感じがして江戸落語のあの粋な口調がぴったりで面白い噺ですよね。中トリは笑福亭鶴光さん。昔ラジオよく聴いてました。でも落語を聴くのは初めて。「荒大名の茶の湯」これはねぇ汚いけど面白い。福島正則が一番かわいそうですが。鶴光さんの落語楽しかった。中入り後は桂鷹治さん。「大安売り」これは江戸でも上方でもそう変わり映えのない噺ですね。大神楽よし乃さん。ハラハラドキドキの大神楽のあとは本日の目的の桂米二さん。江戸に来て上方落語が目的ってのも変なんですけどね。大好きな落語を来たことがない寄席。しかも江戸の由緒ある寄席で聴けるってのはそうそうあることじゃないですからいいんじゃないでしょうか。「青菜」これ好きな噺なんですよ。おかみさんが押し入れから出てくることを思い出しただけで笑ってしまう。師匠もしかして緊張してたりしますか?っていう雰囲気を少し感じたものの、ふとこの日の演目でただ一人飲む、食べるという落語ならではの所作の入った演目を演じてる?って思ったら、やっぱ師匠かっこいいッスって思っちゃいましたよ。
続いては三遊亭笑遊さん。なんか・・・いいキャラですねぇ。なんなんでしょうかこの飄々とした感じは(笑)。サラッと流した感じで終わっちゃいましたが、この方の落語はなんかガッツリ聴きたいですね。
そしてトリは桂文治さん。若旦那が寝付いている。その理由を聞いてこい。おぉ!「崇徳院」って思ってたら、病の理由は女性ですかって聞いたら違うって。思わず「え?」って言いそうになっちゃいましたよ。続いて「じゃあみかんが食べたい?」って、こいうの大好きだ。いやあ面白い。「擬宝珠」というネタだそうで、まぁうまい具合に江戸落語散歩で浅草行って五重塔の写真を撮って翌日この噺というのはついてました。
でも、ここでふと思ったのがトリだからと言って長いネタやるわけではないんですね。あとここ演者が多いから一人の持ち時間が短い。人数的にこれは仕方ないことなんでしょうが、上方の5席から6席の落語会に慣れてるもんだから、なんか変な感じでした。次はしっかり江戸落語聴きたいなぁ。そうなるとどなたかの独演会に行くしかないのかなぁ。サクッと5席が6席の寄席あるといいんだけど。

江戸落語散歩

2022年06月14日 | Weblog
上方落語好きが行く江戸落語散歩。江戸落語が上方落語になっていたり上方落語が江戸落語になっていたりするので、江戸落語と言ってすぐに浮かぶのは「芝浜」しかないんですよね。ということでまずは「芝浜」から。浜松町駅から徒歩で雑魚場跡へ。現在の地名は港区芝浦なんですが、最近出来た小学校の学校名がなぜか芝浜小学校だそうです。



しかし最近の学校も変わりましたねぇ。新しく作るには土地がないから校庭が屋上にあります。その芝浜小学校の前を通って雑魚場跡へ。



この写真の高架下からあっちは昔は海だったとか。ちなみに江戸落語に出てくる地名は旧の地名なんですが、歩道にある地図には今の地名の下に旧の地名がかかれています。親切ですね。
そして雑魚場跡から日の出桟橋へ移動。ここから浅草まで隅田川クルーズです。隅田川にかかる橋が出てくる噺は両国橋「たが屋」永代橋これはそのまんま「永代橋」という噺があるそうですが、私は一度も聴いたことないです。で、最後に吾妻橋。



「文七元結」と「唐茄子屋政談」で身投げをしようとして止められる橋です。どうしてここで身投げを?というと吉原に近いからいろんな理由で「いっそ死ぬしか」ってなってここで身投げをってことになるのでしょう。その吉原に行く前に浅草寺です。浅草寺の仁王門が出てくるのが「粗忽長屋」五重塔が出てくるのが「擬宝珠」。



何の気なしに五重塔の写真を撮ったのですが、まさかこの翌日出かけた末廣亭でトリの桂文治さんがかけた噺が「擬宝珠」今まで聴いたことのない噺だったんですが、浅草寺に出かけてて五重塔の写真撮っててこの噺を生で聴く。私のためにありがとう文治さん←違っ!
浅草寺からテクテクと次に目指すは吉原。以前はちょっと行きにくい場所だったそうですが「鬼滅の刃」のおかげで行きやすくなったとか。住居表示は変わってるんですが、なぜか道路の表示は旧地名だったりするそうです。




これが吉原の見返り柳。「文七元結」に出てきます。あと「明烏」というお噺にも出てくるそうです。吉原といえば「紺屋高尾」も吉原ですね。吉原大門の近くにある天ぷら屋さんと桜肉鍋。



とても古い建物でいい感じでした。で、このあたり桜肉・・・つまり馬肉のお店が昔は多かったとか。馬肉って精が着くらしいです。吉原を抜けて再び浅草へ。落語ネタではないですが、浅草にある捕鯨船というお店。



ここビートたけしさんの歌「浅草キッド」の中で"2階しかないくじら屋で~"っていう歌詞のくじら屋さんです。で、この前にある街灯のこの予約済みというところには亡くなった喜劇人たちの写真が入っているんですが、この予約済みはビートたけしさんだということです。
日本橋へ移動。



日本橋は「富久」の旦那さんの住まいのあったところのようです。



芝大神宮は「浜野矩随」。ここは「暴れん坊将軍」でおなじみの火消し「め組」のあったところで歌舞伎の「め組の喧嘩」の舞台となったところです。
ラストは増上寺。



ここもよく落語に出てくるようですね。「徂徠豆腐」これ増上寺だったんですね。江戸落語ではなく鶴瓶師匠で聴いたことがあります。あと「慶安太平記」「芝浜」に出てくる鐘もこの増上寺です。ただ芝浜にここの鐘は聞こえないんじゃないか?って話もあるようですが。そして「首提灯」これも聴いたことないですがふざけた噺ですね。



以上で2万5千歩の散歩は終了です。
いやあ歩いた歩いた。でも楽しかった。これアップするのにもらってきた地図開いたりネットで調べたりしてて、まだまだいけるなと思ったりなんかしてます。次回は吉原だと思い込んでいた「居残り佐平治」の品川やら、「富久」の火事場までの移動なんてのも面白いかもしれません。