にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【落語】第3回桂米二一門会

2013年03月31日 | 落語会
第3回桂米二一門会(2013.3.31 動楽亭)
-演目-
桂二葉さん「動物園」
桂二乗さん「天狗さし」
桂米二さん「ろくろ首」
桂二乗さん「鹿政談」
 中入
桂米二さん「愛宕山」

前回の一門会は、見事に台風にどんぴしゃり。今回はさすがにこの時期に台風なんてのはあるわけもなく、平和な天気と言えば平和な天気なんだけど、「雨降るんだか降らないんだかはっきりしろよ」な、お天気でございました。

トップバッターは二葉ちゃん。おぉ!オリジナルなマクラだよ!しっかり笑いとってるよ!すごい!こなれてきましたねぇ。二葉ちゃんの「動物園」聴くのこれで何回目なんだろう?進化・・・じゃない、進歩してますねぇ。また次に聴くのが楽しみです。

目立たないお兄ちゃん、ちょっぴり自虐的に登場の二乗さん。ここはネタだししてなかったんで、なんだろう?と思っていたら、米二師匠以外の人に稽古をつけてもらった、シュールな噺ということで「天狗さし」。
この噺は私初めてです。新しい商売を思いついたって「天すき屋」天狗のすき焼きっていう発想は一体なんなんでしょう?落語って言うのは基本、とんでもない話だから面白いんですが、それにしても天狗のすき焼きって・・・。

米二師匠は「ろくろ首」。これ聴くのは二回目かな?いくらお金持ちの家で美人だからと言っても「ろくろ首」は、嫌でしょうねぇ。最初は怖くても三日もすれば慣れるのでしょうか?私はこの噺の中の足の指に括ったこよりで猫がじゃれるシーンが好きだ。オチもいたってわかりやすいですしね。

二乗さんの二席目は「鹿政談」。私これ1週間ほど前に染丸さんのを聴いたばかりだ。一門が違うから噺の違いもあるんだろうなと聴いてたんですが、やはり違うんですねぇ。これも落語の面白さの一つですね。このあと登場の米二さんがぼやいてたんですが、チラシの落語用語の基礎知識に「鹿政談」に出てくるのもちゃんと入れてたんだそうですが、そこに記載した部分カットして演じられたそうで、その基礎知識が全く役に立たない状態だったとか。家に帰って見てみると・・・確かに。見事に意味をなしていませんでした(笑)。ちょっと苦言を呈させていただくと・・・この「鹿政談」なんかぶつ切りっぽかったんですよねぇ。流れにのってないというか・・・。「暴れん坊将軍」かませたのが悪かったのか(笑)。

トリは「愛宕山」。これ聴くの初めてなので楽しみにしてました。米二さん好きで追いかけているのに、なぜか結構かけているはずの噺を一度も聴いたことがないっていうのがあるんですよねぇ。未だに「くしゃみ講釈」聴いたことないし。
そういえば確かに大阪って山ないよね・・・と思ったら、あるじゃないですか金剛山!愛宕山は924mで金剛山は1125mだぞ!あ・・・でも金剛山、半分は奈良だな。ま、そんなことはさておき・・・。面白い!好きだなこの噺も。一八いいわ・・・。まず山登りで荷物持ってへたばるシーンは最高だ。そしてラストはメリーポピンズ(違!)。

今回で三回目の一門会。さてさて、この後何回続いて、私は何回連続で見に行けるでしょうか。二葉ちゃんが堂々のトリをとるまで続けて欲しいですね。

【落語】らくごらま 染二☆シアター 第二幕

2013年03月24日 | 落語会
らくごらま 染二☆シアター 第二幕

-演目-
桂咲之輔さん「桃太郎」
林家染左さん「蛸芝居」
林家染二さん「堀川」
 仲入り
林家染丸さん「鹿政談」
林家染二さん「貧乏神」

以前、新開地寄席でもお会いしました咲之輔さん。おなじみの「桃太郎」なんですが、なんと冒頭いきなり「いつまで寝とんねん!」ってやっちゃった。寝てたら話が終わってしまうとご自分でもつっこんでらっしゃいましたが、いきなりの展開にびっくりしちゃいましたよ。(^-^; 

続いては二度目の染左さん。名谷亭でお初だったんですが、あれから約半年。結局まだ二回目なんですよねぇ。なんで縁ないんでしょう?(^-^; 以前感動させていただいたのは「質屋芝居」そして今回は「蛸芝居」奇しくも芝居もの続きですが、染左さんの芝居ものいいわ。それにしてもいきなり芝居を始める「質屋芝居」をそんなアホな度が高い噺だと前回の感想で書いたんですが、この「蛸芝居」の方がそんなアホな度はずっと高いです。もう「質屋芝居」の比ではありません。なんたって蛸まで芝居好きなんですから。やはり私芝居の絡むお噺好きだ。

本日主役の染二さん登場。ノリにノッたマクラが長い!(笑)。天草での巡業ネタ話したかったんでしょうねぇ。すごいネタをゲットしてきたぜ!なノリでした。演目は「堀川」。初めて聴く噺だったんですが・・・あれ?酔っ払いがうどん屋にお湯を足にかけさせる?別の噺もあったぞ。酔っ払いとうどん屋が絡むと必ずお湯で足を洗わすのが基本なんだろうか?(笑)。

仲入り後、ご登場は師匠の染丸さん。昨年脳梗塞で入院されて、やはり滑舌が・・・などとちょっと聞いていたのですが、なんのなんの。確かにちょっと話辛そうですが、染丸さんはご健在でしたよ。演目は出てなかったんですが、前日に奈良に奈良漬けを買いに行かれたとのことで、「鹿政談」になさったそうです。しかし途中携帯がなるアクシデント。スルーせずに「なんか鳴ってましたなぁ」と携帯の音に少しムッとしている客席を和ますあたり、さすがです。歩くのも少し不自由そうでしたが、無理をなさらずにこれからも素敵な落語聴かせていただきたいものです。

トリに登場の染二さん。先ほどはマクラが長かったと少し反省なさってました(笑)。ここもネタ出しされてなかったんですが、ツイッターで「貧乏神」をやろうか・・・などとおっしゃってたので、楽しみにしてたんですよ。で、やはり来た!「貧乏神」BL落語ですねぇ。なんてこと言ってたら落語家さんに叱られるかな?(笑)。でも2ちゃんねるで「貧乏神」はBLだ!と書かれてるのを読んで「確かに!」って思っちゃったんだから仕方がない。しかも染二さんの貧乏神かわいいんだ(笑)。

楽しい会でした。配られたフライヤーで一つ気になっているのが「噺のはなし」4月24日繁昌亭。しかも水曜日。行きたいなぁ。どうしようかなぁ~。

-2013.3.23 天満天神繁昌亭-

【映画】『ジャンゴ 繋がれざる者』

2013年03月22日 | MOVIE
『ジャンゴ 繋がれざる者』Django Unchained(2012年/米)
監督:クエンティン・タランティーノ。
出演:ジェイミー・フォックス。クリストフ・ヴァルツ。レオナルド・ディカプリオ。サミュエル・L・ジャクソン。

1859年アメリカ南部。賞金稼ぎの元歯医者キング・シュルツは、次に狙う指名手配犯の顔を知っているという理由で奴隷として連行される途中のジャンゴを奴隷商人から解放する。一つの仕事が終わり、自由の身となるはずだったジャンゴだが、シュルツと共に賞金稼ぎの旅を続ける。そしてシュルツはジャンゴから彼の妻の話を聞き、ジャンゴに協力し彼の妻ブルームヒルダを探す。やがてブルームヒルダの居場所を突き止めた二人は・・・。

これは絶対に見たい!そう思わせる作品で、私のネット仲間は絶賛。早く観に行きたくってウズウズしていた。もうとにかく面白い!最高だ。ただただ残念なのは『続・荒野の用心棒』を私は未見だということ。これ観る前に観てたらもっと面白かっただろうな。でもあの「ジャンゴ~」っていう主題曲だけは知ってるんですよねぇ。やはりあの曲は西部劇と言えばコレ!って感じなんですかね。三池監督の『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』では、サブちゃんが歌ってましたからねぇ。
いやあ、しかしこの作品、主役のジェイミー・フォックスとクリストフ・ヴァルツよりも悪役のレオナルド・ディカプリオとサミュエル・L・ジャクソンの方が楽しそうに演じているように見えた。特にサミュエル・L・ジャクソンが素晴らしい。見事な悪役っぷり。上手い俳優さんですよね。
ワクワクしながら見られる作品。いくつか爆発シーンがあるけど、そのどれもが、快哉したくなるくらい胸がすく。劇中にかかる曲すべてが私のツボ。劇場出てすぐにサントラ買っちゃいましたよ。
奴隷制をどうこう・・・そんなこたぁどうでもいい!悪い奴らがやっつけられるんだ。それでいいじゃない。でも考えたらいい白人ってシュルツだけだな(笑)。しらーっとした顔でとんでもないことやってのける。それがタランティーノなのかもしれない。

-2012.3.20 MOVIX堺-

【落語】第70回新開地寄席

2013年03月18日 | 落語会
第70回新開地寄席(2013.3.17 新開地まちづくりスクエア)
-演目-
笑福亭呂竹さん「牛ほめ」
桂雀喜さん「親子酒」
桂文喬さん「悋気の独楽」
桂雀三郎さん「天神山」

今回はチケットを持っているお客様は107名。満員御礼でございます。100人超えはやはりうれしいですねぇ。
開演前にスタッフのあいさつと携帯の電源はお切りくださいの案内があるんですが、携帯の電源をお切りくださいって言ってまもなく携帯が鳴った。ウケましたねぇ。下座にいた落語家さんたちにもウケてたようです。でも案外、携帯を切ってもらうためにはこのアクションって面白いかもしれない。このタイミングでなると自分の携帯ちゃんと切ったっけ?とみなさん再度確認されるようですからね。こういう仕込みはありかも。

当日の看板のお写真は前回ご出演いただいたときのものを使用しているんですが、なんと呂竹さん。その時と同じ着物だったようで、一枚しかないわけではありませんと、ご自分の着物をネタをマクラに。それがいい感じでウケて、いい感じに乗られて「牛ほめ」へ。
何度も聴いている「牛ほめ」ですが、今まで聴いてたのと少しアレンジが違ってて、アレンジの違いというのが、はっきりわかって面白かった。

お次は雀喜さん。まずはマクラ・・・。ところが、落とすところで噛んじゃった(笑)。肝心なところで噛んじゃうと、収集つきません。ちょっぴりグダグダで「親子酒」へ。酔っ払い演技がウケてましたねぇ。そうそう、あのうどん屋でうどんを唐辛子まみれにする噺ってこの「親子酒」だったんですね。なんの噺かもわからないけど、あの唐辛子のシーンだけは知ってたんですよ。あのうどん屋に絡むシーンだけで、一つの噺出来そうですよね。

私は初めてお目にかかる文喬さん。少し長めのマクラだったんですが、ウケました。「人差し指が骨折してた」が一番ウケた。私、こういうネタ大好きです(笑)。マクラで客席の心をつかんだ文喬さんは、そのままのノッた勢いで「悋気の独楽」。このネタも私はもう何度も聴いてるんですが、しっかり落ちる面白い噺ですよね。文喬さんの落語、また聴きたいですね。

トリは雀三郎さん。雀三郎さんの「天神山」は私は二回目です。変わった奴というマクラで出てきたのは、前回同様二代目桂春輔さんでした。この方の映像って残ってないんですかね。これだけネタとして登場する人ぜひとも一度見たいものです。「動物園」をトラではなく象でやったというのを誰か再現してくれないものでしょうか?(笑)。しかし変ちきの源助と同じような髪型・・・とご自分の髪型を笑いに組み入れるとはさすがです(笑)。雀三郎さんの噺はいつも明るくて楽しい。そういえばシリアスものって聴いたことないな。一度シリアスなものも聴いてみたいものです。

今回はカメラマンの任から離れて、じっくり落語堪能させていただきました。スタッフとして参加するから、本当にこの会は楽しい。客の入りがよくって、ノリがいいとなんだかすごくうれしく楽しくなりますしね。
ただ、次回は新開地音楽祭という大きなイベントが5月にあるために、落語会は7月21日です。雀三郎さん以外の演者さんはまだ未定。次回は暑い盛り、ぜひとも暑い夏の熱い落語会にしたいものです。

【映画】『アルゴ』

2013年03月10日 | MOVIE
『アルゴ』Argo(2012年/米)
監督:ベン・アフレック。
出演:ベン・アフレック。ブライアン・クランストン。ジョン・グッドマン。アラン・アーキン。

1979年。イスラム過激派グループがテヘランのアメリカ大使館を占拠する。その際、6人のアメリカ外交官が大使館から脱出し、カナダ大使公邸に匿われる。大使館から脱出した6人の存在が明らかになる前に、彼らをイランから救出しなければならない。救出任務の命を受けたCIA工作員のトニー・メンデスは、『アルゴ』という架空のSF映画をでっちあげ、6人をそのロケハンスタッフということでイランからの救出する作戦をたてるが・・・。

劇場公開時、この作品の評判がよかったので、観に行きたかったんだけど、つい時期をはずしてしまった。するとなんとアカデミー賞の作品賞受賞。それにより凱旋上映ということで、再上映となっていたので早速に出かけた。
いやあ、これは見逃さずに済んでよかった。面白い!これが実話だというんだから、この発想は素晴らしい。が・・・しかし。身もふたもないことを言っちゃうと、そもそも君ら6人。なぜ君らだけ逃げ出す?そして、救出にきたトニーに、嫌だとか無理だとか・・・文句を言えた立場なのか?助けに来たトミーは職務だから仕方ないとしても、匿ってくれているカナダ大使夫妻は君らのせいで危険に身をさらしているんだぞ。と、映画観終わって冷静に考えたらこの6人にムカついてきた。(^-^; でも、ま、そんなことはおいといて、この作品は面白い。ベン・アフレックってどうもイマイチ好きじゃなかったんだけど、この作品を観て、あー、なんかすごく真面目なタイプなんだろうな・・・と感じた。そして、背が高く男前の部類に入るはずなのに、花がない(爆)。そもそもこの人地味なんですよね。それがこの作品ではすごくうまく機能している。これ、花のある派手な俳優がやってたら、実話なのに、それこそ荒唐無稽な底の浅い作品になっていたかもしれないと思う。リアルに地味に描かれているから余計にハラハラドキドキ。ラスト飛行機が無事に飛び立つのがわかっていても飛び立った瞬間、見ているこちらも思い切り安堵しちゃったよ。

-2013.3.6 TOHOシネマズ泉北-

【映画】『世界にひとつのプレイブック』

2013年03月03日 | MOVIE
『世界にひとつのプレイブック』Silver Linings Playbook(2012年/米)
監督:デヴィッド・O・ラッセル。
出演:ブラッドリー・クーパー。ジェニファー・ローレンス。ロバート・デ・ニーロ。ジャッキー・ウィーヴァー。

妻の浮気を目撃したことで、心のバランスを崩し、浮気相手に暴力をふるってしまう。それにより病院に収容されていたが、母のおかげでなんとか退院することが出来、実家へと戻ってくるが、彼の心の中には再び妻と一緒に暮らすことしかなかった。そんなある日友人の義妹であるティファニーと出会う。彼女もまたパットと同じく夫を事故で亡くしたことで心を病んでいた。やがてティファニーはパットの妻に手紙を渡すことを条件にパットをダンスコンテストのパートナーに誘う。

実は私、この作品ま全くのノーマークでした。ところがアカデミー賞の授賞式を見てて、すごくこの作品が気になり、観に行きたいなぁ・・・と思ってたら、なんと、もう上映されてたんですね。(^-^; ってことで早速行ってきました。
いやあ、しかしパット。君、確かに危ないわ・・・。でもね、家に帰ると風呂場で嫁があんなことしてたら誰だってキレるだろう?ま、やりすぎたんだろうな。殺さずに済んでよかったくらいの勢いなんだろうな。でもここまできてまだ嫁に執着する気持ちがわからん。だから病んでるんでしょうね。しかし、夜中に探し物をしていていきなりキレだすパットに、思わずヤバイと思った。だって、私も探し物が見つからないとキィ~ッってなることあるもん。つまりは誰しもどこかでプッとスイッチはいっちゃうかわからないってことなんでしょうね。デ・ニーロ扮するパットのパパもある意味危ないもの。
人って壊れるのってホントに簡単なのかもしれない。でも再生って難しいんだろうな。人によって人は壊れるけど、その難しい再生にも人が必要なんですよね。夫の死後、同僚全員と寝たというティファニーは初め、パットをベットに誘うんだけど、結婚しているのにとパットはあっさりと拒否。そこからパットに興味を持ったティファニーは、パットに自分の再生を賭けたのかもしれません。そしてパットにとって迷惑な存在でしかなかったティファニーだけど、やがてティファニーのサインに気づき・・・。この映画の面白いところは、二人の再生のラブストーリーではなく、二人が近づくことで、なんだかみんなが二人のまわりに集まってきたような感じになるところなんですよね。
ただ、この作品、英語が堪能だったらもっと楽しめたんじゃないか?って思うんですよ。つまりは・・・台詞が多い!なんだかみんなマシンガントーク!(笑)。レンタルになったらもう一度吹き替えで見ようかしら。(^-^;
そうそう・・・最初この作品のタイトルの意味がわかんなかったんですが、プレイブックってアメフトの作戦書のことだそうで、つまり世界に一つの作戦書。いい邦題ですよね。人が人として再び立ち直るために立てる作戦は絶対に一つじゃないですもんね。

-2013.2.27 TOHOシネマズ鳳-