にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

諸星大二郎

2005年09月29日 | Weblog
以前いた職場で知り合って、もうかれこれ20年の付き合いになる友人がこの人のファンでしてね。その当時に誰よそれ?とチラッと本をみせてもらったのですが、なんとも言えない画調に「ふ~ん・・・」心の中ではやっぱこいつは少し変わってるよな・・・と(笑)。
その後ネットをやりだしてからなんかやたらとこの人の名前をみかけるようになりましてね・・・またしても心の中ではマニアックなんだぁ~・・・と(笑)。
で、最近この人の作品が映画化されると聞き、こりゃ読んでみたいな・・・と思っていたときに故郷の四国に引っ込んだその友人から電話があり、映画化されるという「生命の木」を貸してくれと頼んだのですが、なんでも短編だそうで、じゃそれ入ってるやつ。あとなんか見繕って送ってちょうだいと言って、本日その本が送られてきました。
映画化される「生命の木」が入っている『自選短編集 汝、神になれ鬼になれ』と『自選短編集 彼方より』そして長編『孔子暗黒伝』と『暗黒神話』。ところが一緒に般若心経が入ってた。私のイメージする諸星作品と般若心経が見事にマッチングしてしまったので、これはセットなのか?と思いその友人に電話して確認すると、ヘルパーをやってる彼女の担当のおじいちゃんが元習字の先生で何枚も書いてくれたからついでにいれといた・・・ってことでした。(^^;) 紛らわしいことするんじゃないよ。魔除けかなんかにこれ側に置いて本読まないといけないのかと思っちゃったよ。
読んだらすぐ送るね。というと長編の方は一回読んだだけでは意味わかんないと思うよぉ~・・・すごく深いから。ってことで、なんかえらいもん借りちゃったなと、読む前から引いちゃってます。(^^;)

サルマン・カーン!!

2005年09月28日 | Weblog
っていきなり叫ぶなよって感じですが・・・(笑)。
いやぁ、もうかなり前(半年以上前だな)に彦ぷんさんからシューテツさん経由でいただいたインド映画『何かが起きてる』を本日やっと観まして・・・(^^;)。
それもぴあの番組欄で9月30日深夜から『愛と復讐の炎』主演シャー・ルク・カーンってのをみつけて、そういえば・・・と急遽思い出し、いきなりの観賞となりました。それにしても『愛と復讐の炎』ってまた大層なタイトルですが、一体どんな映画なんでしょうかね。
ま、そんなことはともかく、この『何かが起きてる』って作品はシャー・ルク・カーンとカージョルの出演の作品で、まさかサルマン・カーンが出てるとは思わなかったので、彼の登場にびっくりしました。私はサルカン・カーン主演の作品って『ミモラ 心のままに』しか観たことないんだけど、この作品の彼の役どころ『ミモラ』と被るんですよねぇ(笑)。そのせいですっかり彼に惚れちゃいましたよ。明るくて陽気でお茶目で・・・彼と比べちゃうとシャールクがどれだけ明るく陽気にしてもすごく陰気に感じてしまう(笑)。
天性の明るさ・・・って感じがいいじゃないですか。しかも引き際を心得た男。いいですねぇ。出来れば彼の恋が成就する物語もぜひとも観たいものです。


『猫の恩返し』

2005年09月27日 | BOOK
ジブリ作品はだいたい観ているんだけど、なぜかこれだけ一度も観たことがなかった。最近テレビで放映されたときも観ようと思いつつ、観そびれたんですが、友人が録画したというのでそれを今日貸してもらった。
助けられておじぎして帰る礼儀正しい猫の姿にまず大笑い。かわいすぎます。で、そのあと2本足で行進する猫の団体さんに大爆笑。物語はそれなりに面白いという感じで小品って感じがしないでもないですが、猫がいっぱいなんで許そう。・・・とまずまず楽しんでエンドクレジットを見ていると・・・。
主人公ハル=池脇千鶴ちゃん。あぁそういえば・・・大阪弁じゃないんでわかんなかったよ。ムタ=渡辺哲さん。そっかそっか、名前浮かばなかったんだ。猫王=丹波哲郎さん・・・って・・・え!?えぇ~!?ウソ。思わず巻き戻しして猫王の声を確認。まさしく丹波さんだ~!!全然気付きませんでした。(^^;) あ~びっくりした。丹波先生ナニをしとるんですか!?(笑)。しかしこのアフレコで丹波先生の演技力の素晴らしさを再確認。すっかりしっかり猫王にはまっちゃってるんですから。見事だなぁ~。この作品丹波さんがアフレコしてるってだけで私の中ではポイントあがっちゃいましたよ。
しかしこのアフレコってやつは俳優さんの力量が素人目・・・じゃない耳・・・にも歴然としてわかるから恐ろしいですよね。

『セルラー』

2005年09月26日 | MOVIE
公開当時、すごく評判がよかったのに上映期間は短いは、上映劇場は限られてるはで、残念ながら見損なってしまった作品。
評判どおりすごく面白かった。訳もわからずいきなり誘拐拉致されてしまった女教師が、拉致された部屋にある壊された電話をなんとか修復し、とにかく繋がった相手に救いを求めるというお話なんですが、もうとにかくハラハラドキドキですごく面白い!ほんの一瞬「あれ?」と思わせるミスディレクションが粋だし、余計な描写はまったくないし・・・とすっかり気に入っちゃいました。
で、またまたオヤジですが(笑)、ウィリアム・H・メイシーがかっこいいんだ。奥さんの尻にひかれているというちょっと情けない感じで、飄々としながら決めるとこではビシッと決めちゃって、巧い俳優さんですよねぇ。

ところで・・・この作品は携帯電話が主になるからタイトルは『セルラー』。
これ日本だったら?とふと考えた『ドコモ』どうあがいてもサスペンスにはならないな。『au』携帯が主になる作品だとわかりにくいな。『ヴォーダフォン』これもどうだかなぁ~。

勝手にバトン

2005年09月24日 | Weblog
mixiでまわってたバトンの内容が面白そうだったんで、勝手にバトンふんだくってきました(笑)。

1 心に残り続ける映画
シドニー・ポワチエがアカデミー主演男優賞を獲った名作『野のユリ』
この作品をはじめて観たのは確か小学生の頃で、淀川長治さんが解説なさってた日曜洋画劇場だったと思うのですが、ラストの「エーメン」っていう歌が耳からなかなか離れなかったのを覚えてます。あの純真さそのままのドイツ人修道女たちに心洗われるんですよね。何度観ても感動します。この映画のこと思い出すだけで耳の中で「エーメン」って歌流れるんですよね。

2 愛する人と観たい映画
『ノーバディーズ・フール』
この作品のような小さな田舎町で慎ましく、優しく暮らしたいねという思いと、この作品のポール・ニューマン演じる不器用でやんちゃで優しくてチャーミングな年の取り方していただきたいな・・・という思いを伝えたい(笑)。

3 シビレる映画
『昭和残侠伝 死んで貰います』
これ家のテレビで観てたらそこまでシビレなかったかもしれませんが、うまく劇場で観る事が出来まして、もうあのスクリーンでみたら鳥肌たっちゃいましたよ。お決まりの「や~ると思えば・・・」ってあの歌をバックに夜道を歩く二人。渋すぎです。昔この手のやくざ映画を観て劇場から出るときにはみんな肩で風切って歩いてた。ってのがよ~くわかります。私も思わずそうなりそうでしたから(笑)。

4 震えるホラー映画
『ポルターガイスト』これは普通に観れたのですが、『ポルターガイスト2』こちらは「やっぱり愛が勝つのかぁ~!」と笑いで肩震えました。
ってなのでお茶濁しちゃいけませんな。(^^;) いや、皆様ご承知の通り私はホラー系は一切ダメでしてね。まともに観たことある作品ってないんですよ。
でも、昔これも確か日曜洋画劇場だったと思うのですが、何気なく観てて、怖いからとチャンネルを変えることも出来ずにしっかりみちゃったんですが、しばらく寝つけないくらいに怖かった『暗闇にベルが鳴る』。あのラストの電話のベルにゾ~っとしましたよ。


5 明日、地球が滅びるとしたら、ナニを観る?
これはねぇ、この世の名残で一本には絞れませんねぇ。かと言って明日ってことになると24時間しかない。ということで反則技ですが、自分の好きな映画の好きなシーンだけダイジェストで観たい。
『風と共に去りぬ』のレッド・バトラーのスカーレットへのプロポーズシーンと酔ったレッドがスカーレットを抱き上げ階段を上っていくシーン。『サウンド・オブ・ミュージック』のトラップ大佐とマリアのラブシーン。『めぐり逢い』のラストシーン。『シラノ・ド・ベルジュラック』のラストシーン。『或る夜の出来事』のヒッチハイク。『お熱いのがお好き』のジャック・レモンのマラカスダンス。他にも・・・っとキリがないな(笑)。
で、仕上げにインド映画のミュージックシーンのダンスにあわせて一緒に踊りながら終焉を迎えましょうかね。

以上おそまつでした。勝手にふんだくったバトンはそこらへんに投げ捨てておきますので、書いてみようかなと思われる方いらっしゃったら勝手に拾っていって下さい(笑)。


観月祭

2005年09月18日 | Weblog
本日布忍神社さんで開催された「観月祭」に行って参りました。写真取り損ねたのですが、今日は天気もよく素敵なお月さまがでてましたよ。
芸能奉納は琵琶と笛の競演。奏者は笛が山本公成さん。筑前琵琶が片山旭星さん
初めて生で聴く琵琶の音に感動しました。琵琶の音色ってどうしても「祇園精舎の鐘の音諸行無常の・・・」という琵琶法師の奏でる平家物語を思い出してしまうために、物悲しいイメージがついてしまうんですが、その物悲しさの中にも温かみがあってすごく素敵な音色でした。そして笛・・・はソプラノサックスに始まり、お手製の竹で作った横笛、リトアニアのフレーテという笛に、ケーナのような縦笛といろんな笛の音が奏でられ、これまた生で聴く初めての音にうっとりさせられました。

そして月の写真も撮りそこなったんですが、もっと惜しいことをした!という決定的瞬間をも撮りそこなってしまったんですよねぇ。
なんと演奏が始まる前、お供え物の台に乗り、そのお供え物を狙おうとしているにゃんこ!衆人環視の中、なんとも大胆不敵な猫さまです。どうやらそのお供え物の中にするめがあったらしく、それを狙った模様(笑)。演奏中にまたやってきたら大変だとばかり禰宜さんによりするめだけお供え物の中から取り除かれました(笑)。
演奏の写真を撮ろうかどうしようか迷っててカメラはカバンの中。カメラを手に持ってスタンばってたら、決定的瞬間が撮れたのに・・・残念なことをしました。


白梅香

2005年09月16日 | Weblog
『警視庁草紙』を読んでいて斉藤一の登場に以前どっぷりとはまった『るろうに剣心』を思い出してしまったために、「白梅香」が欲しくなった。なんでやねん?という理由は『るろうに剣心』を読んでいただいたらおわかりになられるでしょうから、説明は省きます(笑)。あ・・・この「白梅香」って『鬼平犯科帳』でも出てきますが。
以前どっぷりはまってるときにも探したんですが、普通にお香か、匂い袋かなんかであるだろうと思ってたら意外にこれがないんですよね。で、今回もどうかなぁ~と思って探したら、「白梅」という香りの線香があった。つまりこれ「白梅香」なんですよね。線香でもいいやとスーパーで探してみるとありました「白梅香」。
早速、家で焚いてみると・・・いやぁ~いいわコレ。ちょっと甘酸っぱい感じの香りで。ただお香ではなく線香なんで、香りが薄い。ま、線香って一本だけ焚くものではないから仕方ないですが・・・。
3本くらい立てられる香炉が欲しいな。そんなのあるのかな?

警視庁草紙

2005年09月15日 | BOOK
山田風太郎「明治もの」第・・・えっと・・・そうそう第4弾(笑)。
時は明治6年。西郷隆盛が征韓論に破れ薩摩に帰り、川路利良により警察機構が組み立てられた時代。その警視庁の理不尽さに悪戯心から警察に追われるものを助ける最後の南町奉行・駒井相模守とそこに出入りする今はやることもなく芸者のひもとして生活している元同心千羽兵四郎。ひとつの事件が一話完結のような形をとっているので、長編ながら短編集のような感じでスラスラと読めてしまう。そして毎度の如く登場する実在の人物たち。今まで読んだ作品同様知った名前が出てくるとうれしくなる。森鴎外に樋口一葉、夏目漱石。半七親分に清水の次郎長親分。大政、小政。乃木希典に児玉源太郎。さすがに東条英機は出てきませんが、そのお父さんと、いろんな人物が錯綜する。毒婦高橋お伝まで登場したのにはびっくりしましたよ。面白かったぁ~・・・とは言えラストはなんだかご都合主義っぽくって、止め損ねたかな?って気はしないでもないですが。
で、これ読みながらドラマにしたら面白いだろうなぁ~・・・といつものごとく考えてたのですが、なんと調べてみると4年ほど前にNHKで『からくり事件帖』というタイトルでドラマ化されてました。(^^;)
さて、ドラマは面白かったんでしょうかね。
そうそう『るろうに剣心』ですっかりファンになってしまった元新撰組3番隊隊長斉藤一、藤田五郎巡査がこちらでも登場するのですが、いまひとつ活躍がなくてちょっとがっかり(笑)。ま、同じ人物でもキャラは全然違いますけどね。『るろうに剣心』でも登場した川路大警視はこちらの方がかっこよかった。

選挙に思う・・・

2005年09月12日 | Weblog
なんだかんだと言いながら選挙が終わった。そして結果は自民党圧勝。何よこれ?
で、不思議なことに私がネット上でおつきあいいただいている方のほとんどが、このことに対して憂いてらっしゃる。ということは選挙行動はほぼ私と変わらない行動をなさったんではないかと思うのですが・・・あれ?
ということは、私の周りにはほぼ意見を同じくする少数派が集まってるってことなの?
いや、そんなことはないはずだ。だって私自身そんなに政治に詳しいわけでもごりっぱな思想を持ってるわけでもないですからね。そんな私が少数派になりえるはずがない。だとすれば思想なんてどうでもいい単なるアンチ自民な人間が集まったってこと?でも自己弁護になりますが、いくらそう頭のよくない私でもアンチ巨人ではあってもアンチ自民なんて単純な発想はしませんしねぇ。私がしないんだから他の人たちがするわけないですし・・・ねぇ。
で、結論。私が思うに私がこうしてネット上でお付き合いさせていただいている方々の大半がマスコミを信用していないからなんじゃないかな?って思うんですよね。
確かに一番の原因は野党が情けなさ過ぎた。これに尽きるとは思うのですが、今回の選挙の報道に関してはマスコミはひどすぎた。「仁義なき戦い」に「刺客」に「小泉劇場」・・・。自民VS自民のお話ばかり。おまけに取り上げる論点は「郵政民営化」ばかりときている。一般的に私も含めてですが、公務員に対して「親方日の丸」でいい思いしやがって・・・という意識が強くあるところに「郵政民営化」そして反対を唱えた人は族議員で既得権益にしがみつく・・・なんてやっちゃったら誰しも「郵政民営化賛成」「小泉さんがんばれ」になっちゃうんじゃないかな。
以前観た政治汚職をあつかった映画『金環蝕』のワンシーンにマスコミの連中も金をつかまされているというのがあったのですが、これはあり得ないとは言えない。だから絶対にマスコミは信用ならんのですよ。過去の大罪「大本営発表」を忘れちゃいかんのですよ。
しかも昨今は面白く見やすく誤魔化し易くするために政治番組までワイドショー化させている。
公職選挙法により今は選挙期間中はネット上での選挙活動は禁止されているそうなんですが、信用出来ないマスコミからの情報頼りでしか選挙できない現状よりもネットで直接情報を仕入れることが出来るようにする方が絶対にいいと思うんですけどね。

・・・と今回の選挙はち~っとばかし頭にきたので、ガラにもないことを書いてしまった・・・(^^;)。ちょっとは腹の虫おさまったかな。



『寂しい狩人』

2005年09月05日 | BOOK
山田風太郎「明治もの」第4弾作品が、取り寄せを頼んだ図書館に到着するまでのあいだに読み終えた。
やっぱり短編は読みやすい。舞台は東京下町にある古書店「田辺書店」。そこで繰り広げられる本が絡むいろんな事件。そしてその事件を解決するのが「田辺書店」の店主イワさんとその孫の稔くん。二人をサポートするように登場する「田辺書店」の元オーナー、イワさんの友人の息子で刑事をしているカバさん。
第1篇の『六月は名ばかりの月』は、私にはどうもいただけなかった。宮部作品にはずれなし・・・と言ってたんだけど、これだけはちょっと後味悪い。で、一番最初にこれだったから、この後大丈夫かなぁ~と思って読み進めたのですが、なんのなんのそんな心配は無用でした。これぞ宮部ワールド。「世話もの」路線ですごく面白く、ほんのりと考えさせられる。
なかでも『うそつき喇叭』にはドキリとさせられた。しかも本筋ではなくこの物語を語る童話『うそつき喇叭』そのものに。しかもこれも宮部さんの創作による童話だそうで、やっぱこの人はただ者じゃないですね。この物語の中では「うそつき」の存在を示唆するために、見極めるために使われているのですが、なんだかそれだけに使われるために書かれたようには思えない。
ちょうど来週が選挙なんですよね。ふと「うそつき喇叭」の音色がどこかで聞こえているんじゃないか?という気になる。大きな音で奏でられる「うそつき喇叭」の音色にかき消されている事実を訴えようとするピッコロの音を聞き取れるくらいに繊細な耳を私たちはしっかりと養わないといけないんでしょうね。でもそのピッコロも怪しいもんだしなぁ~。・・・っと・・・なんだか本の感想じゃなくなったような・・・(^^;)。ま、いっか。