にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【落語】文太噺の世界 in 寺西家

2013年11月24日 | 落語会
文太噺の世界 in 寺西家(2013.11.23)
-演目-
桂二葉さん「動物園」
桂文太さん「南京屋裁き」
桂米二さん「骨つり」
桂文太さん「死神」

先日のブログで米二さんの落語で聴いたことあるネタを並べたんですが、聴いたことのないネタを減らしたいとなると、ネタ出ししている会で聴いたことのないネタだった場合行ける限り行く。という方法しかないんですよね。ということで出かけることにしました。
どうせ出かけるならと、朝イチ心斎橋で映画を一本見て地下鉄で昭和町へ。地下鉄の中、私が座った席の一つ向こうのドアのところに大きなボストンバックを置いた人が・・・と思って見てたらバックだと思ってたものが動いた!「あ、ワンコか・・・」と思ってふと見るとあら、文太さんじゃないですか。ちょうどいい、寺西家の場所知らないんだ。ってことで後をつける(笑)。場所を確認して開演まで時間があるので近所をフラフラ。開場時間近くになったので再び会場へ。ふーん・・・こんなところか・・・家だな。いや、だから寺西家なんだけど・・・。こんなとこです。http://www.teranishike.com/

ここの会でも田辺寄席と同じく開口0番の文太さんのおしゃべりがあるんですね。文太さんによると今回は米二さん経由の予約が多かったとか・・・。座席はイス席。この日の観客数は40人強のようでしたが、全部で50も入ればいっぱいかな?ただ、寒い(笑)。

続いての開口一番はちょっと久々だよねな二葉ちゃん。やっぱ思い入れがあるからかな?女性落語家が苦手な私が唯一落ち着いて聴ける女性落語家さんなんですよね。

「南京屋裁き」を聴くのは初めて。一度聴いてみたいと思っていたネタなんですが、残念ながら南京を売りに歩いてまずは買ってもらえるところで終わり。この噺ってこのあとがいいんですよね。次は全部聴きたいものです。

これで米二さんのネタで聴いたことがあるものがちょうど55となる「骨つり」です。考えたら骸骨回向して、その幽霊が・・・って「天神山」と一緒なんですよね。今回ふと思ったんだけど、このラスト・・・このネタもある意味BL落語と言えなくもないかも(笑)。案外江戸よりも上方の方がこういうネタ好きなのかもしれませんね。

そしてネタ出しされていなかったトリネタはなんと「死神」。開口0番のところで今日の演目を話してらっしゃって、じゃ最後は「死神」でも・・・っておっしゃった時には思わずガッツポーズしそうになったよ。ここで文太さんの「死神」が聴けるとは。この日もらったフライヤーに12月1日の高津の富亭のネタが「死神」ってなってたので、行こうかなぁ~なんて思ってたとこだったんですが、これはラッキーでした。
先日聴いた福樂さんの「死神」とはまた趣が違ってて、文太さんの「死神」の方が明るいですね。そしてラストは消えかかった火を新しいろうそくに移せば助かるというパターンで、あっさり移せてしまう。ところがろうそくを足していくという欲張ったことをして調子にのってろうそくを折っちゃうオチでした。

最後は田辺寄席と同じく抽選会。どうも私って籤運悪いようですね。当たりませんでした。ラストの小拍子は欲しかったなぁ。

【映画】『清須会議』

2013年11月22日 | MOVIE
『清須会議』(2013年/東宝)
監督と脚本と原作:三谷幸喜。
出演:役所広司。大泉洋。小日向文世。佐藤浩市。鈴木京香。

天正10年、本能寺にて織田信長が明智光秀の謀反によりこの世を去ったことにより、織田家後継者と領地配分の取り決めのため会議が清須城にて行われる。しかし柴田勝家は信長の三男信孝を、羽柴秀吉は次男で大うつけ者と噂される信雄を、それぞれ後継者へと推し、信長の妹お市は秀吉への恨みから勝家に肩入れしていた。そしてそれぞれの思惑が交錯する五日間の会議が始まる。

原作が現代語ですっとぼけた感じで、そして勝家とお市の方のキャラがなかなか面白くって、とても楽しかったので、私はこの作品すごく楽しみにしていた。しかも小日向さんもいい感じの位置で出演しているし。
この作品キャスティングはGoodですね。いい感じでみんな原作のイメージです。ま、原作も三谷さんだからそこらは当たり前かもしれませんがね。映画も、ま、楽しみましたよ。原作を読んでるからその再認識という感じもありすんなり受け入れられたんですが、お市のキャラは原作の方がいいですね。映画ではちょっと押しが足りない。役所さんの勝家はちょっとかっこよすぎかな(笑)。あの不器用さはいい感じに出てましたけどね。
あと原作でのイノシシ狩り。映画ではかけっこになってましたが、やはりあそこはイノシシ狩りして欲しかったなぁ。時間的なものや、撮影の手間なんかで単純化しちゃったのかな。その手抜きが痛い。バカな大人たちの駆け引きに翻弄されるイノシシがいいのに(笑)。
そうそう、あとこの作品見てて誰がに伝えたい!って思ってたことが一つ。秀吉の弟役の梶原善が、桜井センリさんに見えて仕方なかったんだよ!

-2013.11.14 TOHOシネマズ梅田-

【落語】第73回新開地寄席

2013年11月18日 | 落語会
第73回新開地寄席(2013.11.17 新開地まちづくりスクエア)
-演目-
桂小鯛さん「二人癖」
林家花丸さん「初音の太鼓」
桂枝光さん「紙屑屋」
桂千朝さん「景清」

前回台風にもかかわらず100人超えの集客だったのに、今回は神戸マラソンと重なったせいか65人。寂し過ぎます。・・・が!来なかった人残念だったねぇ。っていうくらい過激な会となりました(笑)。
ことの発端は舞台設営時、いつもはそんなに気にならないのに、なぜか今回は高座の妙な揺れ具合が気になる。「あれ?こんなに揺れてたっけ?」ま、大丈夫だろう。今回巨体は落語家さんはいないし、暴れる人もいないだろうし、動きが大きいとすれば花丸さんくらいか、と言いながらも、ちょっと気になる場所には紙をかませ遊びを減らす。だって、この時点では「紙屑屋」と先日聴いた「天下一浮かれの紙屑より」が同じものだとは思わなかった・・・というか、スタッフ仲間によると同じ噺だけど「紙屑屋」は江戸バージョンで音曲なしのおとなしいバージョンだと聞かされていたから安心しきってました。そうです、事件は三席目に起こったんです(笑)。

小鯛さんの落語は久しぶり。「二人癖」自体は初見です。「四人癖」は聴いたことあるんですが、動きより言葉のこちらの方が面白いですね。久しぶりに聴く小鯛さん。以前よりうまくなってる!ってなんかエラそうですが、以前よりもぐっと聴きやすくなってました。開場前には、笛の稽古したり、ブツブツとネタくってたり、本当に真面目な方です。演者さんの素が垣間見れるのもスタッフの役得ですね。

まずは宝塚の上演情報のお知らせから(笑)。ホントにお好きなんですね。私はベルばら世代なので、「愛それはせつな~く~」なんてのを歌えたりしますが、全く興味なしなんですよねぇ。「初音の太鼓」は初見。元々江戸落語で、上方バージョンにしたのは落語作家の小佐田さんだとか。始める前にバカバカしい噺だとおっしゃってましたが、本当にバカバカしい噺でした(笑)。でもお茶目な殿様ステキですよ。

そして問題の三席目。登場の枝光さんの衣装が袴。「え?」やな予感が走る。上方バージョンじゃないか!踊り出す若旦那。ひやひやするスタッフ。激しくなる若旦那の動き。手に汗握るスタッフ。そして!でんぐり返し!危うく舞台から落ちかける枝光さん!熱演すぎです(笑)。「なんでこうなるの!」欽ちゃんジャンプまでしちゃう枝光さん。客席は大ウケ。スタッフはらはらの一席でした。しかしあの狭い舞台であそこまで大熱演していただけるとは、本当にありがたい。ある意味舞台の強度テストにもなりました(笑)。

一陣の嵐のあとの登場の千朝さん。なんだか引っ越しが終わったあとの家の留守番を頼まれて座ってるみたいだとうまいことおっしゃる。前の席の大騒ぎをサラっとかわしご自分のネタに持っていかれるところはさすがのキャリアですね。そして落語会でみかけた盲導犬の話をマクラに「景清」。この噺は甚兵衛さんがホントいい人なんですよねぇ。

客数が少なかったのが本当に残念でしたが、いい落語会でした!
来年は1月19日(日)開場14時30分 開演15時 出演は桂あやめさん「夫婦善哉」桂文華さん「打飼盗人」林家染雀さん「軽業」桂佐ん吉さん「阿弥陀池」入場料は1500円。月曜日を除く10時から19時 電話予約受付中です。078(576)1218

【落語】『米二・染二 ふたり会』

2013年11月16日 | 落語会
米二・染二 ふたり会(2013.11.14 天満天神繁昌亭)
-演目-
オープニングトーク
林家染二さん「手水廻し」
桂米二さん「牛ほめ」
林家染二さん「天下一浮かれの屑より」
 中入
桂米二さん「出歯吉」

好きな落語家さん二人一緒に観られる。私にとって非常にお得な会です。しかもネタだしされている「天下一浮かれの屑より」と「出歯吉」は全くの未見。どんな内容かも知らないというこれまたお得度アップ。会場に入り、開演を心待ちにしていると、小学生の団体さんが入ってきた。米二さんが小学校で落語を教えてらっしゃるということなので、その生徒さんたちかと思ってたら、なんと新潟・・・だったけか?ま、とにかく東北の方の小学生たちだとか。小学生で落語会鑑賞、いいなぁなんて思っててふと思う・・・あ、ネタ大丈夫なんだろうか?と。
小学生たちがいるということで、オープニングトークでは子供のころの話から、初めて人前で落語をやった話など。
オープニングトーク後はまず染二さん。小学生たちへのサービス精神旺盛に落語の所作の説明などをマクラに「手水廻し」。
この噺は知ってましたが、たぶん生で聴くのは初めて。もちろん染二さんでも初めてです。しかし旦那さんと喜助さん、いくらなんでも料理だとは思うなよって話ですよね(笑)。まあ、その前の長い頭をまわすというのもどうかとは思いますが、確かに音だけで聞くとそう判断されるのもわからなくもない。しかし目で見たものはもうちょっと判断つくだろう?と。

米二さんは「牛ほめ」。無難にきましたねぇ(笑)。お二人とも一つ目はネタ出ししてなかったので、何がくるかな?って思ってたんですが、小学生がいる。ということをやはり考慮したんでしょうねぇ。私としてはわかりやすく「時うどん」あたりがくるかな?って思ってたんですが、考えるとこれ人をだます噺だからダメですね。

ネタ出しされていた染二さんの「天下一浮かれの屑より」。この噺は最高です。こんなに派手な噺だったとは!?踊りの技巧も要求されるけど、それよりも体力のいる噺ですよね。この噺が生で聴けたというより観られたというだけで大満足です。隣の稽古屋の音につられて踊ってしまう若旦那。その踊りの一つが「義経千本桜」の「吉野山」。文楽も好きで観ていて本当によかったと思う瞬間です(笑)。だって、知ってるというだけで余計に楽しめますからね。扇子を投げるシーンに「あったあった!」って。それにしても染二さんって本当に器用な人ですね。染二さんファンとしては大満足でした。

中入で小学生たちは旅程の都合で退席。トリで登場の米二さん、小学生たちが帰ってくれてよかった。次の噺は女郎買いの噺だからって(笑)。確かにここはネタ出しされてるから替える訳にはいきませんからねぇ。でもこの「出歯吉」どんな噺なんだろうってフライヤー観た時点でググってみたんだけど、イマイチ出てこなかったんですよね。だから全くの情報なしで一体どんな噺なんだろうって思ってたら、なんと女郎に騙される男の噺。そして心中を持ちかけて・・・。面白かった!いやあ、死んだふりで身ぐるみ剥がれる場面は最高でした。しかし、この噺を聴いて以前から一度生で聴いてみたいなと思っていた品川心中がますます聴きたくなってしまった。
そういや、これ染二さんが米二さんにリクエストしたそうなんだけど、なぜこの噺だったんだろう?

【映画】『42~世界を変えた男~』

2013年11月10日 | MOVIE
『42~世界を変えた男~』42(2013年/米)
監督:ブライアン・ヘルゲランド
出演:ハリソン・フォード。チャドウィック・ボーズマン。ニコール・ベハーリー。クリストファー・メローニ。

1947年ブルックリン・ドジャースのゼネラルマネージャーのブランチ・リッキーは黒人選手をチームに入れると言い出す。そしてその候補となったのはジャッキー・ロビンソン。契約に際しリッキーはロビンソンにこう告げる。「何があってもやり返すな。やり返さない勇気を持つ選手になれ」と。厳しい黒人差別。観客、マスコミ。対戦チーム。そして味方チームからも敵視されるロビンソン。そんな中でも彼はひたすら耐え、ただ黙々と野球に打ち込む。全球団で初めて永久欠番とされた42番をつけて初めて大リーグに登場した黒人選手ジャッキー・ロビンソンの物語。

メジャーリーグには全く興味がなく、あまり知らないんだけど、こういう実話ものは好きなので、予告を観たときからすごく興味があり、観たいと思っていた。しかし初めてこの作品の予告を観たときハリソン・フォードだとは気付かなかった。え?こんなに老けてるの?!と驚いたんだけど、ネットでこの作品の情報を見ると、役作りのためのメイクだとか・・・。びっくりした(笑)。しかしそこまで没頭しただけあってこの作品のハリソン・フォードは素晴らしい。もちろん映画も素晴らしいです。映画の中だけで垣間見る差別だけど、こんなのがまかり通ってた時代。ひどい話ですね。飛行機のチケット持ってるのに、あなたは乗れないと訳わかんないこと言われて別の白人を乗せるなんて・・・。「帰れニガー」と口汚く罵る観客たちの中で父親が罵るのを聞いてそれを真似する息子。このシーンは秀逸です。結局理由なく差別し、流されていくんですよね。最初は反発していたチームメイトたちがジャッキーを受け入れていくシーンもいい。ピー・ウィー・リース、なんていい奴なんだ。と思ってwikipediaを読むと、映画以上にいい奴じゃないですか。
清々しい感動を与えてくれる作品でした。

-2013.11.9 TOHOシネマズ泉北-

【落語】動楽亭 昼席(2013.11.3)

2013年11月04日 | 落語会
動楽亭 昼席(2013.11.3)
-演目-
桂優々さん「田楽喰い」
桂ひろばさん「天災」
桂よね吉さん「ふぐ鍋」
桂千朝さん「抜け雀」
 中入
桂米平さん「犬の目」
桂米二さん「猫の忠信」

微妙な天気。天王寺から動楽亭へ向かう道中にはまだ降ってなかったのですが、昨日は15名ほどと聞いて・・・いや、読んでいたので今日はどうだろう?と思って中へ入ると、結構入ってました。しかもいつもと違い若い女性が多い。と言っても私が見たところ4,5人ですが、なぜ?と思いフライヤーを見るとよね吉さんのお名前が目に入る。「あ、なるほど」と納得。

最初の優々さんは「田楽喰い」。これ以前米二さんで聴いたことがあるので本日二回目。「でんでんむしむし・・・」確かにこの曲は「ん」がいっぱい出てくるように思っちゃいますよね。

続いてのひろばさんは奥さんの愚痴から・・・と思っていたら、いきなりの「離婚」カミングアウト。なんと楽屋も知らない話ということで、同じ落語家仲間でも知らない人がいるうちに先に知ってしまった本日の観客たち。どうリアクションしていいかわかんないよ。(^-^; 困ってしまった客席の雰囲気を元に戻す作業は後のよね吉さんにゆずり、とっととネタの「天災」へ。おいおい・・・。

やはり困って登場のよね吉さん。最初の奥さんの愚痴のあたりでは「結婚なんかするからや」というツッコミを用意してたそうですが、話が進み「離婚」で、「え!?」。この時の楽屋内でのリアクション見たかったです(笑)。ひろばさんから丸投げされたよね吉さん、なんとか離婚ネタをからめつつ場の雰囲気をかえて「ふぐ鍋」。もう「ふぐ鍋」のかかるシーズンになったんですねぇ。

千朝さんは「抜け雀」。昔の旅の話から、駕籠というのが出てきたので最初「住吉駕籠」かな?と思っていたら、「抜け雀」だったんですが、これオチが「親に駕籠をかかせた」ってのだから、マクラで駕籠をかく話だったんですね。でもこれネタばれやん(笑)。

中入後は体重110キロだという米平さん。しかも糖尿ですって笑いながら話してる場合じゃない。痩せようよ。基本、健康おたくの落語家さんってあまりみかけず、どうもみなさん不健康なことばかりなさってるようですが、糖尿ってマジ怖い病気なんだから、痩せよう。落語よりそっちの方が気になっちゃったよ(笑)。

トリはお目当ての米二さん。さて、今日は何が聴けるのかな?と楽しみにしていた。出来れば聴いたことのないネタがいいなと思っていたら稽古事ということで「稽古屋」と期待すると「浄瑠璃」という・・・「寝床」「軒づけ」?と聴いたことのある題が浮かびちょっと残念・・・と思っていたら、なんと「猫の忠信」。やった!米二さんでは初めて。好きな噺の一つなんで、堪能致しました。
ここで、ふと思った。落語会に行き始めて、米二さんを追いかけて二年。この二年の間に米二さんの持ちネタのうちどれだけを聴かせてもらったんだろう?
ちょっと並べてみよう。
愛宕山・阿弥陀池・池田の猪買い・植木屋娘・牛の丸薬・牛ほめ・親子茶屋・景清・風の神送り・替り目・菊江仏壇・京の茶漬・口入屋・けんげしゃ茶屋・仔猫・酒の粕・皿屋敷・算段の平兵衛・三枚起請・持参金・質屋蔵・始末の極意・除夜の雪・崇徳院・住吉駕籠・栴檀の森・代書・たちきれ・茶の湯・つぼ算・田楽喰い・天狗裁き・天神山・道具屋・胴乱の幸助・時うどん・二階借り・猫の忠信・軒づけ・初天神・百年目・貧乏花見・不動坊・まめだ・饅頭こわい・餅屋問答・厄払い・宿替え・宿屋町・遊山船・寄合酒・ろくろ首
結構聴いてますねぇ。落語家さんの持ちネタの数って平均100くらいって聞いたことがあるので、それでいくと半分。米朝師匠は150だそうなので、それくらいだと三分の一か・・・。

【落語】第25回桂米二MINAMI出張所

2013年11月03日 | 落語会
第25回桂米二MINAMI出張所(2013.10.31 トリイホール)
-演目-
桂二乗さん「強情灸」
桂米二さん「行き倒れ名人」
桂文三さん「みかん屋」
桂米二さん「質屋蔵」

今まではワッハ上方でやってた会なんですが、ワッハ上方がなくなったのでトリイホールに変更だそうです。ミナミの会がなくならなくてよかった。

前座はなんだかすごーく久しぶりの二乗さん。なんでも最近では師匠の会の前座は悉く二葉ちゃんに奪われてるとか(笑)。この日も二葉ちゃんに他の仕事が入ったので二乗さんになったそうです。頑固な弟子であるご自身の話をマクラに「強情灸」です。

続いての米二さんは小佐田定雄さん作の「行き倒れ名人」。これ初めて聴くと思ってたら・・・あれ?以前聴いたことあったっけ?信じる奴が悪いんだろうけど、いいことしているはずなのに騙される宿屋の主人が憐れだ。面白い噺だけど、気持ち的にはあまり好きな噺じゃないな。

文三さんの落語を聴くのは二回目。初めて聴く「みかん屋」。いいですねぇ、なんともバカ正直なみかん屋。それをわかってみかんを買ってやる長屋の人たち。こういういい人がいっぱい出てくる噺は気持ちいいですね。それに文三さんの雰囲気にすごくあってました。

トリは「質屋蔵」。質屋の出てくる噺はハズレなし。これも面白い噺ですよね。いきなり「旦さん怒ってはるで」と呼びに来られ言わなくてもいい罪をボロボロと白状してしまう熊さんが最高です。以前聴いたときには気付かなかった?やらなかった?どっちかわかりませんが、なぜか噺に入っても羽織脱がないなぁって思っていたら、「相手は誰です?」といっちょやりますぜという感じのところで羽織を脱ぐ。いい演出ですねぇ。こういう羽織の使い方もあるんですね。