にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

『スナーク狩り』

2006年04月28日 | BOOK
一見、何かの楽器のように見えるケースに散弾銃を入れ、結婚式披露宴会場を目指す一人の女性関沼慶子。物語は彼女が披露宴会場を目指す日曜日の夜から始まる。その彼女が出入りする釣具専門店の店員織口邦男と佐倉修治。慶子の元恋人国分慎介。その妹国分範子。様々な人を巻き込んで、それぞれの心の裏側が軸となる長い長い一日。
びっくりしたなぁ。まさか結婚式場へ自分を騙し、捨てた男への復讐のために出かける女性の物語から、いろんな人が絡み合い、一つの流れの中で組み合わさっていくなんて思いもよらなかった。いやぁ堪能しました。そしてまたこの作品でも大きく唸らせることばかり。「スナーク」=「正体のはっきりしない怪物」。人って誰だってどこでどうなるかわからない。いつだって怪物になってしまえるものなんですよね。いい人も悪い人もとにかくこの人の作品の登場人物はなんともリアルに等身大なものだから、なんだか余計に身につまされる。さすがに散弾銃を振り回してどうこうなんてことは現実的にはないでしょうが、国分範子をやった偽りの手紙で自分の代わりに相手をどうにかしてもらおうとか、告げなくていいことを告げて、相手が怪物にかわるのを待つなんて所業は、したことがない。考えたことがない。とは言えない。(^^;) この本の裏表紙にある紹介文に「人間の真実を抉る傑作サスペンス!」とある。確かに見事に抉ってますな。見事に抉られてるもんだから、読み終わったあと妙に心が痛い作品でもあります。


小林賢太郎プロデュース公演『LENS』

2006年04月18日 | STAGE
なんだか最近やたらとこういうお芝居もDVDになっていて、気軽に観る事が出来るっていうのはうれしいですよねぇ。
そりゃ生の舞台観るに越したことはないんですが、さすがにあれもこれもは観られないし、よほど内容にそそられるか贔屓の俳優さんが出ているのでもない限りさすがに値段もはるものなんでそう簡単に観に行けないですしね。

で、レンタルでこれをみつけたのでとにかく借りてみた。
面白い!こういうの好きだなぁ。しかも内容は推理ドラマ!
舞台は大正。ある図書館で書籍がごっそりと盗まれ、しかもその図書館では幽霊の目撃談まで出ていた。そしてその事件の解決のためにやってきたのは超常現象を専門に扱う警部。そこにふとしたことで知り合った推理作家志望の書生が現れ、盗難事件の謎に挑む。なんてあらすじだと真面目そうな感じがするのですが、そこはそれ小林賢太郎さんプロデュースってことですから、笑いの場面はいっぱい。テンポがあってドタバタしていなくって、しかもちゃんと推理ドラマになっている。そして出演者がみんないい。小林さん以外全然私知らない人たちだったのですが・・・。いや、ネットで検索してみるとみなさんそれぞれに活躍してて人気のある人たちのようなので、ただ単に私が知らなかったってだけなんですけどね。(^^;) でもこうして舞台を観るようになってつくづく思うのが、役者さんって結構いっぱいいるんだな・・・と(笑)。覚えられない(笑)。
この舞台で小林さん演じる作家志望の書生のキャラがなかなか面白いので、また観てみたいって気がします。名探偵であるのは間違いないんだけど、その推理が見事に説明不足。おかげで必ずつっこみ役がいるという流れがすごく面白かった。

『鳩笛草 燔祭/朽ちてゆくまで』

2006年04月15日 | BOOK
久々に宮部作品です。宮部作品読破は現在も進行中(笑)。
収録されている短編三題がそのまんまタイトルになってるんですが、この作品三つとも所謂超能力を持つ女性のお話。
まず最初が『朽ちてゆくまで』これは予知夢の話なのですが、実際にそれで事件解決とかっていう単純な話じゃないのが面白い。ちょっと悲しいけれど少し心が温かくなります。次に『燔祭』なんでもこの主人公青木淳子はその後長編『クロスファイア』の主人公になるそうで、『クロスファイア』未読の状態でこの作品読めてラッキーだったな。手元にある本がなくなったら『クロスファイア』を買ってみようと思ってます。でも『クロスファイア』も、ちょっと暗くて悲しげなのかなぁ・・・。
で、表題に近い状態となってる『鳩笛草』。これいいですわ。『霊験お初』の現代版って言っても能力だけがお初と一緒なんですけどね(笑)。で、その能力を生かすべく刑事という職についている貴子のその能力が少しづつ衰えてくるというお話で、ただその能力が衰えるだけじゃなく体の不調も伴なうというリアルな設定。確かに超能力って未知なる能の働きによるものなのかもしれないから、こういうのもあり得るなぁと宮部さんの発想の深さに感心致しました。で、女性刑事だからと差別されてるような・・・という場面もあるのですが、ここいらは横山さんとは違います(笑)。主人公も女だからとひがまないし、男たちも男女の区別はつけてるけど、女性としての必要性を心得ている。下衆なつまらん男は出てきません(笑)。人のいい同僚刑事とのほんわかとしたラブストーリーも混じっててちょっと切ない気はしますが、優しい物語です。この主人公ポンちゃんこと貴子の働く城南警察署の刑事課のメンバーのキャラもなかなかに面白いので、出来ることならこの『鳩笛草』の時点に至るまでの話として何話が読んでみたい・・・いや、ドラマ化なんてのもうれしいかも(笑)。

「もしもバトン」

2006年04月12日 | Weblog
私にはあまり馴染みのないシュチュエーションばかりなんですが(笑)、音去さんからいただきましたバトンです。

Q1:カッコイイね。可愛いね。綺麗だね。と異性から褒められました。なんて返す?
A1:褒め言葉大好き人間で、調子者なんですが、結構面と向かって言われるとどうもこっぱずかしくって愛想なく「ありがと」って答えるかな。日差しがまぶしいときに「まぶしい」って言った相手には必ず「私が?」って聞いたりはするんですけどねぇ(笑)。

Q2:夜中、相手から今から会いに来てと言われました!明日も仕事。どうする?
A2:夜中に女呼びつけるってのはなんだか愛がないなぁ~って思うな(笑)。会いたければおいでって言います。

Q3:同棲することになり、ルールを決めることになりました。5つあげて。
A3:1.予定をはっきりさせる。(帰宅時間とかね)
  2.明瞭会計(笑)。(男と女がもめる一番の原因は金だと思ってますから)
  3.邪魔しない。(ビデオ見てたり本読んでたり自分のことをしている時)
  4.協力できることは必ず協力してする。
  5.猫をいじめない(笑)。

Q4:相手は髪が長めが好き。でも髪をバッサリ切りたい。切る?切らない?
A4:切らない。そういうとこは従順なのよ案外(笑)。その代わり私の気に入らないことは結構うるさく言うかな。(^^;) 服装とかね。

Q5:予定は決まってないけど、遊ぶことになりました。行き先は自分の行きたいとこ?相手に合わせる?
A5:相手の行きたいとこが優先かな。でもどう考えたって私がそこは嫌だって思ったらそれははっきり伝えて話し合う。

Q6:くだらないことで、大ゲンカ。謝る?謝らない?
A6:謝った記憶がない(爆)。どう考えても自分が悪かったら謝るかな。(^^;)

Q7:自分の誕生日にTDLに行く予定だったけど、相手は微妙に体調不良。相手は「とりあえず行こうよ」と言ってくれてます。行く?行かない?
A7:行かない。100%の状態じゃないとつまんないもん。

Q8:一緒にいるとき相手の携帯がガンガン鳴ってるのに携帯を見ようとしません。問い詰める?放置?
A8:問い詰める。だって気分悪いもん。

Q9:飲み会にて。気に入った人に携帯番号聞かれてる時、友達から「今あなたと話してる人、気に入っちゃった」とメールがきました。どうする?
A9:今、携帯番号聞かれてるんだけどってはっきり返事する。で、相手にあの子があなた気に入ってるって言ってるけどって伝える。だって出会いのきっかけの状態なんだから、真実こそすべてじゃないかなって思いますからね。もしかしたら偶々私に携帯聞いてきただけでその子のこともまんざらではないと思ってるかもしれませんし。恋愛においての競争って私苦手なんですよ。

Q10:紹介された人と会うことになり、実際会ったら親友の彼氏or彼女!! 親友に言う?言わない?
A10:親友には言わない。その人に○○ちゃんとはどうなったの?ってはっきり聞く。で、親友を傷つけるようなことはするなって釘を刺す。

Q11:待ち合わせ場所に行ったら、相手がヤクザに思いっきり絡まれてます。どうでる?
A11:おまわりさんを呼ぶ。近くにいなかったらとりあえず110番入れてから一体何があったのかと割って入る。安全確保が第一ですよ(笑)。

Q12:これを5人に回してください
A12:こういうネタはちょっとまわしにくいんでパスさせて下さい。すみません。


『天使と悪魔』

2006年04月11日 | BOOK
『ダ・ヴィンチ・コード』を読んで、なかなかに面白かったのでどうしても読みたくなったラングドン教授登場の一作目。
流れは『ダ・ヴィンチ・コード』とほとんど一緒(笑)。
まず、いきなりとんでもない形で殺害された遺体の前に引き出されるラングドン教授(笑)。前回こんなことがあったんだったら、もう少し違ったリアクションしてもよかったんじゃないの?『ダ・ヴィンチ・コード』でのラングドン教授とふと思ってしまった。(^^;)
おまけにこちらでも謎解きに同行するのは知的で若い美女。しかもこちらもまた父親が被害者である・・・何もここまで一緒じゃなくても・・・って気はしますが、もしかしたらこのパターンを崩す気はないのかもしれませんね。
案外物語の流れとか事件とかはこちらの作品の方が映画化するには面白いかも・・・。『インディ・ジョーンズ』や『ロマンシング・ストーン』などのトレジャー・ハンターもの(っていうのかどうかわかんないんですが)をすごく意識しているような活劇風味が『ダ・ヴィンチ・コード』よりも濃厚ですから。ただ『ダ・ヴィンチ・コード』でも教会がどうこうと問題になってるくらいですから、こちらの作品だと絶対に無理でしょうね。なんたってヴァチカン内部が事件に思いっきり関わってきますからねぇ。
『ダ・ヴィンチ・コード』の方がかなり売れたようなんですけど、私はこちらの方が好きかな。ラスト二転三転するし、『ダ・ヴィンチ・コード』よりも結末がしっかりとしてますしね。
『ダ・ヴィンチ・コード』気に入られた方はぜひともこちらもどうぞ(笑)。

『山妣(やまはは)』

2006年04月08日 | BOOK
舞台は明治の越後の寒村明夜村。山神への奉納芝居の指南役として東京から二人の芸人がやってくるところから物語は始まる。
北の雪深い村、そして一人の少女。こうくるとどうしても『おしん』に結びついてしまう私は、読み始めてすぐこの妙って少女が主人公で健気に生きていくお話だな。とすっかり勝手に思い込んでいた。ところがだんだん展開が妙になっていく。え?ふたなり?何が一体どうなるんだかわからない。どういう物語なのかもわからなくなってきて、第一部の終わりでなんとかこういう展開か・・・と思って第二部に進むと・・・あれ?「私」って誰よ?いきなり物語が変わる。「山妣」となった女の物語。そして第三部で怒涛の終焉へと向うのですが・・・。長い!濃い!深い!すごい物語です。明治という閉鎖された時代背景の中とにかく生き抜こうとする女の姿が素晴らしい。この場所と決めたとき揺らぐことのない心でしっかりと根を降ろすのが女なのかもしれない。この物語の山もそうだし、それ以外の聖なる場所とされているところは結構女人禁制だと言われてますが、案外これは神をも恐れぬ強さを女が秘めていることを知っていた先人が、そういうことにしたのではないだろうか?

ボスのCM

2006年04月04日 | Weblog
先日、Yahooの記事かなんかでサントリーのボスのCMにトミー・リー・ジョーンズが登場するってのを読んで、今日が待ち遠しくて仕方なかった(笑)。でもテレビをあまり見ない私はネットで検索。見つけました。http://www.suntory.co.jp/softdrink/boss/cm_press/index3.html
なんでトミ・-リーが宇宙人で牛丼食べてるんだかわかりませんが(笑)。やはりこれは『MIB』の流れからでしょうかね。
あぁ、出来るなら吹き替えじゃなしにお声も聞きたかったりする。しばらくボスはトミー・リーで何パターンか作られるのかな?楽しみ楽しみ。

エイプリルフール

2006年04月01日 | Weblog
なんか最近はあまり言わないですよね。昔は結構エイプリルフールだからと構えて人の言うことはなっから信用しなかったり、遊びで何か面白い嘘考えていたりしていたんですが。
でもここは毎年やってくれているみたい。今日中に行かないと読めませんけどeiga.com一昨年だったかな初めてこの日に行ったときには爆笑しましたよ。今年はなんか慣れちゃってイマイチって感じですが。プレゼントが
「子ぎつねヘレン」 5匹
「DEATH NOTE」 1冊
「秘密のかけら」 1切れ
「シリアナ」 2穴
「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」 1本
「ブラック・ダリア」 1輪
「トム・ヤム・クン!」 2杯
「UDON」 5杯
「B型の彼氏」 30人
「ナイロビの蜂」 1000匹
あえて欲しいとしたら「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」ですかね(笑)。その他の記事もすべてエイプリルフール用という念の入り様ですから、間に合いましたらどうぞ。

そうそう、今日寝過ごしちゃって10分ほど会社遅刻したんですが、会社に入ったら社長が「どうした?」って聞くもんで、「羊飼いのおじさんが羊をおうのに手間どってて道路が込んでたんです。」って言ったらウケてくれたのはいいんですが、誰も今日がエイプリルフールだと気付く者はいませんでした。(^^;)