にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【映画】『李小龍 マイブラザー』

2013年08月25日 | MOVIE
『李小龍 マイブラザー』李小龍(2010年/香港)
監督:イップ・ワイマン。マンフレッド・ウォン
出演:アーリフ・リー。レオン・カーフェイ。クリスティ・チュン。ミシェル・イェ。

1940年、京劇俳優の父と女優の母を持つブルース・リーが公演のため両親が訪れていたサンフランシスコで誕生する。赤ん坊の時に映画初出演を果たし、その後子役として活躍するが、その一方では大家族の中でやんちゃな日々を過ごす。香港からアメリカへ渡るまでの若きブルース・リーの物語。

あらすじにも入れたんですが、アメリカへ渡るまでの話なんですよね。映画俳優ブルース・リーの物語も少しは入っているのかと思ってたので、ちょっと物足りなかったです。あとイップマンの詠春拳に入門するくだりももっと描かれてるかと思ったら、さらりとしたもので、アクションを期待すると思いっきり肩すかし・・・という作品です。
でもブルース・リー役のアーリフ・リー、いいですねぇ。ちょっとした表情がブルース・リーにそっくりで、思わずうれしくなっちゃいましたよ。
私はブルースー・リーって若くして亡くなっているし、まして突然死みたいな感じだったので、なぜだか不遇の人っぽいイメージを持ってたんですが、大家族の中で裕福に育って、悪ガキで、みんなに愛されてた人だったんですね。あのままアメリカに渡らずにいたら、ブルース・リーという俳優は存在したけれど、伝説となったブルース・リーは存在しなかったかもしれません。

-2013.8.15 シネマート心斎橋-

【落語】第15回京の噺家桂米二でございます@繁昌亭

2013年08月22日 | 落語会
第15回京の噺家桂米二でございます@繁昌亭
-演目-
桂優々さん「商売根問」
桂米二さん「青菜」
桂米二さん「二十四孝」
 仲入り
桂雀三郎さん「ちしゃ医者」
桂米二さん「皿屋敷」

「商売根問」は、これで二度目か三度目か・・・。楽して儲けようとする男の噺なんですが、果たしてこれは楽してるんだろうか?(笑)。天窓から腕出して梅の木の真似をする・・・しかも半日以上。そして川でお尻出してカッパの出現を待つ、これも長時間。この忍耐力をもってすればもっとマトモな仕事が出来そうな気がする。

とにかく押入れのシーンが好きな「青菜」。米二さんで聴くのは初めてなので楽しみにしていた。米二さん版のおからは腐りかけではないのね。
続いて羽織を変えただけで再登場の米二さん。「二十四孝」ってタイトルで私は文楽で「本朝二十四孝」というのがあるから、それがらみの噺なのかと思ってたんですが、全く関係なくWikiによれば「中国において後世の範として、孝行が特に優れた人物24人を取り上げた書物」だって。で、これ元は江戸落語だそうです。そして上方落語では数少ない親孝行の噺だそうです。しかし最初「ミンミン」がわからなかった。あ、違う王将や・・・で「ああ!」とやっと合点(笑)。この噺初めて聴いたはずなんだけど、オチだけなぜか知っていた。

「ちしゃ医者」も初めて聴きました。「ちしゃ」ってレタスのことだそうです。しかしこれは、あまりきれいな噺ではないですよね(笑)。肥担桶と一緒に駕籠に乗せられるお医者さん災難です。最後におばあさんを足蹴にしたくなる気持ちもわからないではない。そういえば「くっしゃみ講釈」でも顔になすりつけられてましたよね。○んち(笑)。落語って案外こういうの好きなんですね。

トリは米二さんの「皿屋敷」。米二さんの「皿屋敷」は確かこれが二回目だと思うんだけど、なぜか「皿屋敷」はよく聴いてるなぁ。やはり夏は幽霊・・・と言っても落語の幽霊モノは怖くない。いや、上方落語の幽霊モノは怖くないというべきか。上方落語の幽霊モノでも怖いのってあるのかな?米二さんがマジで怖い幽霊モノやったら、面白いだろうな。でも私怖がりだからそんなの聴いたら夜中にトイレ行けなくなるから聴きにいけないけど(笑)。

-2013.8.21 天満天神繁昌亭-

【映画】『マジック・マイク』

2013年08月19日 | MOVIE
『マジック・マイク』Magic Mike(2012年/米)
監督:スティーブン・ソダーバーグ。
出演:チャニング・テイタム。アレックス・ペティファー。コディ・ホーン。マシュー・マコノヒー。

手作り家具の店を持つことを夢に昼間は屋根葺き職人として、夜は男性ストリップクラブのトップダンサーとして活躍しているマイクは、偶然知り合ったアダムをストリップクラブへと連れて行く。昼間の仕事をクビになったアダムは、そのまま夜の世界へと足を踏み込む。ダンサーの仕事に魅了され、水商売の退廃的な生活に浸かっていくアダム。生真面目なアダムの姉ブルックは、そんな弟が心配で仕方なかった。やがてアダムはとんでもないトラブルを起こしてしまう。

アハハ・・・なんかすごい世界だねぇ。ダンスシーンは圧巻です。なんでも主演のチャニング・テイタムが昔実際にストリップダンサーで、その話を元にしているとか・・・。だからかチャニング・テイタムのダンスは素晴らしい。
この物語、派手な水商売の世界とその裏側を描いているんだけど、三者三様の登場人物が一般社会でも通じるそれぞれの生き方を示してるのが面白いね。自分の夢、目標を持ってそれなりにちゃんと道外さずに仕事は仕事と生活している主人公のマイク。どこかいい加減で何の取り柄もなくフラフラと、いるいるこういう奴という典型のアダムは、水商売の本当のところがわからずに派手な世界で楽に生きられると、行きつくところは見えてるんだけどな・・・という生き方。そして水商売の本当のところもしっかりわかったうえで、したたかに水商売の世界で生きていくダラス。ダラスとマイクの生き方の交差がもっとあっても面白かったかも・・・。
そうそう、ストリップダンスシーンで私思わず笑っちゃったんですよねぇ。あの衣装。一か所ひっぱたらバサッ!って脱げちゃうの。「うわ!明智先生だ!」って(笑)。そっか・・・あの衣装の発想はストリップだったのか(笑)。

-2013.8.11 シネマート心斎橋-

【映画】『31年目の夫婦げんか』

2013年08月18日 | MOVIE
『31年目の夫婦げんか』Hope Springs(2012年/米)
監督:デヴィッド・フランケル
出演:メリル・ストリープ。トミー・リー・ジョーンズ。スティーヴ・カレル。

結婚して31年。子供たちは独立し夫婦二人の生活を送っているケイとアーノルド。寝室ももう何年も別々。そんな生活に疑問と不安を抱えたケイは無理やりアーノルドに相談もせずに申し込んだ1週間の滞在型カウンセリングにアーノルドを連れ出す。カウンセラーから次々と出される宿題に最初はとまどう二人だが・・・。

これ予告見たときに日本でやるかなぁ~・・・やって欲しいなぁ、絶対に観たいと思ってた作品だったんで公開が決まったときにはうれしかった。で、実際に見ると・・・ちょっと期待値高すぎたか(笑)。でもまずまずに楽しめる作品でした。メリル・ストリープってホントに巧い女優さんで、どんな役でもこなしますが、こういうごく普通でちょっと抜けた感じがあってチャーミングな奥さん役の彼女が一番好きだ。『母の眠り』の役と少し雰囲気似てるかな。あちらでは私の好きなウィリアム・ハートが旦那さん。こちらでは、またしても私の好きなトミー・リー・ジョーンズが旦那さん。だから余計にこの作品観たかったんですけどね。
しかしトミー・リーはこうして奥さんに振り回される真面目な旦那という役ははまり役ですね。
ある意味過激な宿題(笑)。それに一所懸命応えようとするケイが健気でチャーミングだ。買い物シーンには爆笑。ただいくら宿題でもあの映画館はないだろう?(笑)。
ラストの海辺のシーンが素敵だ。熟年夫婦という同じ立場ならば、なおさらこの映画を楽しめるでしょうね。

-2013.8.11 TOHOシネマズなんば-

【落語】動楽亭 昼席

2013年08月11日 | 落語会
動楽亭 昼席(2013.8.9)
-演目-
桂鞠輔さん「始末の極意」
桂まん我さん「応挙の幽霊」
桂歌之助さん「はなしか入門」
桂南天さん「青菜」
 仲入
桂米二さん「持参金」
桂南光さん「化物使い」

暑いからどうしようかなぁ~・・・と思いつつ、やっぱ米二さんご出演なんだから出かけようってことで、天王寺から今年生まれて初めて買った日傘で暑さを防御しつつテクテク歩きました。そういや、去年の夏ここで開場を待っている間の日差しに来年は日傘を買おうと決めたんだった。

前座は鞠輔さん。登場したのが女性で思わずビックリ。ま、落語家さんの名前って女性だから・・・って感じではつけないんだから思い込む方が間違えてるのかもしれないけど、男性だとばかり思ってたので驚きました。(^-^;

続いてのまん我さんは「応挙の幽霊」。タイトルだけは聞いたことがあるんですが、噺を聴くのは初めて。へぇ~、こんな噺だったんだ。それにしても落語に出てくる幽霊さんは、なんだかみんな酒好きだね(笑)。

歌之助さんマクラが終わり、「年の24にもなってふらふらしてたらあかんで・・・」ってな感じで始まったので、あ、「道具屋」この位置でこの噺って珍しいんじゃないの・・・なんて思ってたら「あかん、おもしろくない!」って・・・え?何?「道具屋」じゃない!いや、噺の中の噺は「道具屋」なんだけど、この噺は「道具屋」じゃない。って何言ってんだかわかんないことになっちゃった。つまり「道具屋」の稽古をしている噺家さんのお話なんですよ。この流れいいなぁ。この噺面白い。

そして南天さんの「青菜」。この噺はホント面白い。好きだ。もうすぐ押入れのシーンだと思うとワクワクする(笑)。そういえば初めて聴いた「青菜」は南天さんのじゃなかったっけ・・・。

仲入り後はお目当ての米二さん。銀行に交通違反の罰金を払いに行った話がマクラだったんですが、半年に一回くらいって、つかまりすぎです。お金払う話をマクラで「持参金」なるほど・・・。この噺は初めて。聴いたことのないネタがかかるっていうのはうれしいですね。米二さんで聴くのも初めてだし、噺自体も初めて聴く。面白いけど、よーく考えるとひどい男だねぇ(笑)。

トリは南光さん。四国・・・だったっけか?の文枝、八方、南光、ざこば、米團治 と吉本と米朝一門合同の落語会の話がマクラ。その時総合司会はXということで名前伏せられていたそうで、当日現れたのはなんとさだまさしさんだったそうです。私はこのメンバーの落語よりその司会に惹かれる(笑)。そしてそのトークが非常に面白く司会で最初会場を思いっきりわかしてあたためて開口一番は米團治さん。思いっきりあったまった空気を冷やしたとか(笑)。
ネタは「化物つかい」。南光さんの落語を聴くのは二回目。この「化物つかい」も二回目(笑)。もし三回目でもこの噺だったら何か景品欲しいくらいだ(笑)。

平日の暑いお昼だというのに、満席で増席までされてました。でも満席だと高座のノリもよくって聴いてるこちらも得した気分になりますね。

【映画】『終戦のエンペラー』

2013年08月07日 | MOVIE
『終戦のエンペラー』Emperor(2013年/米)
監督:ピーター・ウェーバー。
出演:マシュー・フォックス。トミー・リー・ジョーンズ。初音映莉子。西田敏行。

1945年8月。日本が連合国に降伏し、第二次世界大戦は終結した。そしてマッカーサー元帥率いるGHQが日本に置かれ米軍による日本統治が始まる。マッカーサーは戦争犯罪を裁くため戦争犯罪人の一斉検挙を命じる一方で、日本文化に通じているフェラーズ准将に天皇に対する戦争犯罪の有無の立証を極秘に命じる。

奇しくもこの作品を観たのはちょうど8月6日。冒頭の原爆投下の映像に胸が締め付けられた。
この作品を観る前は、もっと硬派な作品だとばかり思っていた。ところが過去に日本女性と知り合い、愛し合い、戦争で引き離されその女性を探すというフェローズの個人的な物語がうまくバックグランドで流れているので、日本とアメリカ、日本人とアメリカ人とヘタをすればどちらかが悪に近く描かれてしまいがちな対立がうまく調和されていたような気がする。日本人に優しい作品だ。この作品なんでも最初は日本で制作というつもりだったらしいんですが、日本での制作が難しくアメリカでの制作になったとか・・・。日本だったらここまでの作品は出来なかったんじゃないかな。変に日本よりになってたかもしれないし・・・ね。
戦争って勧善懲悪では絶対にないんですよね。近衛役の中村雅俊さんのセリフ「欧米諸国がやっていることを真似ただけ」というのに尽きる。戦争って結局は勝てば官軍、負ければ賊軍なんですよね。しかしあの時、天皇に戦争責任があるとされて処罰が下されていたら・・・。考えるだけで恐ろしいと改めてこの作品を観て思います。そしてこの作品を観て『日本の一番長い日』がすごく観たくなった。

-2013.8.6 TOHOシネマズ鳳-

【落語】第33回 桂米二 音太小屋寄席

2013年08月02日 | 落語会
第33回 桂米二 音太小屋寄席(2013.7.28)
-演目-
桂米輝さん「看板の一」
桂米二さん「軒づけ」
桂雀太さん「くやみ」
桂米二さん「算段の平兵衛」

もし、このあともこの音太小屋、日曜日開催だったとしたら、行けるのが最後だったりします(涙)。好きなんですけどね、この小屋。

桂米輝さんは米團治さんの御弟子さんだそうです。はじめて拝見させていただくんですが・・・。以前團治郎さんの落語を聴かせていただいたときも前座さんなのにうまいなぁ~って思ってて、今回の米輝さんも。なんで米團治さんの御弟子さんは上手なんでしょう?実は米團治さんの落語は一度も聴いたことないんですけどね。でも噂はかねがね・・・だから・・・以下略。
「看板の一」これを聴くと必ず「座頭市物語」を思い出す。

「軒づけ」聴かせていただくのは何回目でしょうか?何度聴いても面白い。好きな噺の一つです。鰻高騰化・・・というよりも鰻はなんと絶滅危惧種だとか・・・。それこそもう鰻で茶漬けは無理でしょうね(笑)。

続いては次回9月の新開地ではお世話になります。の雀太さんです。
葬式に来てくやみがのろけに変わるというとんでもない奴は本当に強烈です。ご隠居さん浮かばれませんよね。ところで・・・。そういや落語って葬儀のネタも案外ありますよね。誰かの追悼落語会で葬式の落語ばっかりというのも出来なくもないんではないでしょうか?ま、ありえないでしょうが。(^-^;

「算段の平兵衛」も何回目だろう?ピカレスクロマンです。実際は最後に盲の按摩が出てきて平兵衛をゆするらしいのでピカレスクロマンではないですが。
今回ふと思ったんですが、米二さんの悪党ものってのも案外いいんですよねぇ。こっちの方が地に近いからなのでしょうか?ちょっととぼけたおまぬけなキャラもいいんですが、こちらはどうも地ではないと思いますし・・・ね。(^-^;