にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【舞台】『男の花道』

2012年07月05日 | STAGE
『男の花道』
演出:マキノ雅彦。
音楽:宇崎竜童。
出演:中村福助。中村梅雀。尾上松也。風間俊介。一色采子。

大坂一の人気女形、加賀屋歌右衛門は、次は江戸で興行するために一座と共に大坂を後にする。何としても成功させなければならない江戸の興行。たが、歌右衛門は目を患い、彼の目は日に日に見えなくなっていたのだった。舞台を見ていてそのことに気付いた蘭学医土生玄碩により手術を受けたことで目は回復する。歌右衛門は土生玄碩の大恩に報いるためにも芸への精進を誓う。歌右衛門の舞台は江戸でも評判を博していた。そんなある日、土生玄碩は命がけの窮地に陥ることになってしまう。

なぜ私がこの作品を観に行こうと思ったか。それはマキノ雅彦さんの演出だってことと、福助さんの歌舞伎以外の芝居を見てみたかったということだったんですが・・・。
えっと、とりあえず一言申し上げますと、これから私がこの作品の感想として書くことは、ある意味、服買いに行って入った店がシニア専門店なのに、色が悪いとかババ臭いとかって文句付けてるってことと同等だと思って下さい。
もう間違いなくこの作品はシニア向けです。商業演劇のくくりですね。小劇場系の舞台や蜷川作品なんかを観に行ってる人にはまず合わないでしょう。悪い作品ではないんですよ。でも合わない。全然違いますね。まず音楽がね・・・昭和なんですよ。竜童さんの音楽嫌いじゃないですよ。嫌いじゃないんですが、竜道さんの音楽自体がもう昭和なんですよ。で、BGMっていうのかな・・・バックの音楽が手抜きっぽい。このシーンにはこの曲ってしっかり計算されてない。これも商業演劇ならどうってことないんでしょう。たぶん当たり前。そして演出が単調。やはり映画の人なんですよね。
新国劇が好きで、商業演劇が好きで、好きな役者さん出てたらそれだけでいい。って人にはお勧めです。決して悪い作品ではないです。ただ、そうじゃない人・・・私みたいなのね。は、やめた方がいい。
パルコプロデュースってのにもだまされたんだよなぁ・・・。(^-^;

-2012.7.4 新歌舞伎座-


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2 Comments

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Unknown (いかなご次郎)
2012-07-06 22:13:06
それは残念でしたね。キャストもスタッフも良さそうなのに。
原案:小国英雄とあったので、おおっと思ってぐぐってみると、もとは長谷川一夫と古川緑波主演の映画だったのですね。監督がマキノ正博氏とあったので、その繋がりでマキノ雅彦氏が演出しておられるのかな。
再映画化もされているようですが、どちらも販売されていないようで残念。
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餅は餅屋 (とめ)
2012-07-06 23:46:52
いかなご次郎さん。
キャストは本当にいいです。舞台を降りて玄碩先生を助けに行くシーンの福助さんはすごい。
でも舞台って役者の演技だけで成り立つもんじゃないじゃないですか。ま、もちろん映画もそうですが、まだ映画の方はシーンごとにディスカッション出来る。でも舞台って客観的に見られるのは演出家だけだから、やはり演出家の腕なりセンスが大きく影響すると思うんですよね。だからやはり長年舞台でやってる人と比べるとしんどい・・・というのが私の本音です。(^-^;
映画版はぜひとも見たいですよね。フィルム残ってるんだったらどこかのCATVでかけてくれないでしょうかね。
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