にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【舞台】歌舞伎NEXT『阿弖流為』

2015年10月11日 | STAGE
歌舞伎NEXT『阿弖流為』
作:中島かずき。
演出:いのうえひでのり。
出演:市川染五郎。中村勘九郎。中村七之助。片岡亀蔵。坂東彌十郎。

古の日本。大和朝廷は国を一つにするべく北の国蝦夷征伐に乗り出していたが、蝦夷征伐は一向に進まなかった。そんなある日蝦夷討伐の報復と都を襲う蝦夷の名を語る盗賊集団を捕えるべく踊り女に扮した立烏帽子は、盗賊集団との戦いの中「北の狼」と名乗る男と出会う。二人はかつて愛しあい、国を捨てようとした際に蝦夷が奉じる荒覇吐の神の怒りを買い、名前と記憶を封印され国を追われた阿弖流為と鈴鹿だった。過去と自分を取り戻した二人は蝦夷を守るため、故郷へと戻る。そして進まぬ蝦夷征伐に征夷大将軍の任を受けた坂上田村麻呂もまた北の地へと向かう。互いを認め合った二人の男の戦いが始まる。

以前CATVで放映された劇団新感線の『阿弖流為』を観ていたので、これが歌舞伎として再演されると知って絶対に観たい!って思ってたんですよねぇ。で、これ行く前に『阿弖流為』を再見して・・・と思ってたんですが、ちょっと時間がなく再見しないまま劇場へ。座席に置かれたリストバンド。二幕が始まる前に腕にお巻き下さい。一緒に蝦夷の星空を作りましょうとある。さすが歌舞伎、前回の新感線『五右衛門VS轟天』のバッテンより豪華だな。持ち帰りは出来ないけど(笑)。舞台が始まり、なんか新感線だよなぁ・・・と何となく思っていて蛮甲登場で、あまりの新感線っぽさに笑っちゃったよ。いやあ亀蔵さんすごいです。新感線のチャンピオンまつりに混じっても絶対にわからないと思う。歌舞伎版にするにあたり、ギャグは抜いたという話なんですが、さすがに全部は抜いてなかったんですね。普通に村人に混じってる熊に思わず吹き出しそうになっちゃったよ。彼女の説明がある前に心の中で叫んでた「クマ子ぉ~!」。そっか・・・『阿弖流為』では外せないキャラなのね(笑)。この場面の動きがことごとく新感線なもんだから、おかしくっておかしくって。私のお隣は、ごく普通に歌舞伎として観に来られた方っぽい。というかまわりがほとんどそんな感じなものだから、妙な所で笑い堪えている私はきっと奇異に映ったに違いない。(^_^;) 二幕に入るとシリアス度が増すので、歌舞伎としての厚みも出ますが、殺陣が新感線のあの速さと効果音が活かされているので、歌舞伎としての重厚さと殺陣の激しさがミックスされて無茶苦茶かっこいい!。そしてさすがの貫禄彌十郎さん。かっこいいなぁ。ラスト、リストバンドの効果はすごい。私三階席だったので、花道の見切れとかつらいことが吹っ飛んじゃいましたね。すごくきれいでした。この効果は素敵だ。これ見終わってから友人と話してたんですが、これは『阿弖流為』歌舞伎版というよりも『阿弖流為』豪華版と言った感じだよねと。歌舞伎の世界はやはりすごいですわ。
この観劇後、劇団新感線版『阿弖流為』再見しました。確かにギャグ減ってます。というかかなり無くなってます。というか・・・どんだけギャグ満載だったんだよ!(笑)。もうすっきりきっちりしているこちら版の方が私は好きです。DVD化されるかなぁ・・・されたら絶対に欲しい。

-2015.10.9 大阪松竹座-


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