山々の紅葉が山頂から裾野に一気に下りてきて、色とりどりの絨毯が
目に映る景観いっぱいに広がっていく・・・というのが
「里の秋」の風情であったんですが、それは近年の顕著な傾向だといえますが
モミジの赤も、ナナカマドの紅もイチョウの黄色さえも色あせて見えます。
とりわけ、今年の紅葉は、枝先といわずに木々全体の葉を
ちりぢりにして、赤さびのように枯れさせて鮮やかさをことごとく失って感じてしまいます。
これは、もう完全に温暖化の影響だと確信できますが
移りゆく季節をそのたびに愛でながら暮らしてきたこの国の
風土からくる文化そのものも赤さびにされてしまいそうです。
冬から徐々に春が来るのではなく、一気に夏になり
もの悲しい秋の雰囲気に酔う暇もなく、一気にまた冬に突入するのでしょう
実りの秋、読書の秋、行楽の秋そういうもの全部が
時間の余裕もなく、あっという間に過ぎ去ってしまいます。
そういやぁ去年の今頃、おびただしい人波にもまれて
訪れた「東福寺」の境内の紅葉の赤茶けた様子に失望したことを思い出します。
九手神社の紅葉の影、玉雲寺の紅葉を散らした石段
それに妙行寺の空にまで届きそうな大銀杏、
皿引野のグランドに続く道の両側のイチョウ並木の朝
この田舎にある秋の居場所の今年の彩りはどうなんでしょう
どっかキレイなとこいかはって、とびきりの「秋」の写真とれたら
送って下さい・・・違った意味で「さびしい」気のする近頃の秋です
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