富田パソコンサークル (Tomita PC Circle)

京都の京丹波町富田の「公民館」をホームに活動するパソコンサークルのブログ。

安全とは:IE(インターネットエクスプローラ)の深刻な問題

2014年05月05日 | インターネット

ボーッとしてる間に、時間が追い越していくようにGWも残りわずか・・・それにしても
年のせいかもわかりませんけど、近頃特に時間といい、季節が一気に進み過ぎて、気持ちも体も
置いてきぼりにされてしまいます。ヒートテック着込んでいつまでも寒さ対策してるうちに、
桜はあっという間に咲き よそ見してるうちに散り乱れ、
衣替えをしそびれてると、昨日今日など、もう「初夏」です。

・・・XPの終わりを期して事務所のパソコンの入れ替えした際に、
安全面」を考慮してデータなどのバックアップをとることとなり、
よせばいいのに、見えにくくなった目もかえりみず、さらにこの年になりながら、
なまじちょっとした知識じみたものがあったせいで、  
バックアップの仕組みに自分が手を出したまさにその瞬間でした・・
こともあろうに、肝心のおおもとのデータを「フォーマット」してしまう
大ミスを犯して    結局データは元には戻せず、バックアップどころか結構な損害を与えたわけで 、
鼻柱折られる思いで、大いにへこむこととなりました。 
この年になって、その注意力と集中力・・・さらにはパソコンの知識自体が
浅く、狭くもともとええ加減なものやったんではないか と 改めて思い知らされたのです。
・・・サークルでは、僕は決して「教えてる」つもりはありません。
自分が「知ってる」ことを聞かれて伝えている側に立っています。
しかし、その「知ってる」ことですら、正直「知ってるつもり」程度であったんやと思い当たります。
その上で「センセー」などと呼ばれると、実は内心穏やかではなく「ズキッ」とつつかれていました。
「センセー」などでは決してありません・・・・できればずっと前から言ってるように
名前で呼んで、そっとしておいてほしい・・・としばらくは、
えらそうにこのブログに書き込むのもためられたほどに、僕の気持ちの中はセンチメンタルです。
   
安全」と言えば、何度もテレビが繰り返す韓国の「旅客船沈没」のニュースを
悲痛で「歯がゆい」思いとともに 一方で連日マスコミがこれ見よがしに
解説する韓国の安全に対する論評に同調して、あの国は・・・何をしてるんやろ・・・と
「対岸の火事」よろしく、あぁでもないこうでもないといちいちウナづいてる自分に気づきもしませんか・・・   
確かに、カメラを前にして取り乱して大泣きする有様には、違和感をおぼえたし、
冬のオリンピックのころから、あの国のありようは
成果至上主義に行き過ぎをおぼえたり、韓国系の知人から
極端な競争心が社会を支配していて いずれ思いやりのような寛容性を虐げる恐れを 
  聞かされたこともあり、 次から次にわき出す不祥事にそういうものを感じない訳ではありませんでした・・・・が

日本は日本で、近頃ネット上では、軽薄なナショナリズムの悪しき風潮をいいことに、
たぶん若い世代が匿名で 人種差別的、敵対視するような悪言を繰り返し、
この事故でさえ「それ見たことか」と書き殴っていることは絶対に違っています。

船に閉じ込められて、もがき苦しむ十代の人たちの想像を絶する姿は
誰もの気持ちをかきむしり、何が悪いのか、何が狂っているのか、思うときにそれは他国の問題ではなく
人としての行いがどうあるべきかを、はっきりと思い知らさせます。

ひるがえって、この国の現状といっても、唯一の被爆国でありながら、
あれほど「安全」をうたい、反対の声にも、札束で顔をはたくように黙らせて無理矢理こしらえた原発が、
人類史にのこる致命的な破壊を引き起こし、放射能を拡散して、
住んでいた人々のその暮らしも人生も奪いさっている。

未だにその解決の道すらも見いだせず、数万人の生き方を追いつめて、
生活をないがしろにしていながら、無責任と「「想定外」などいう屁理屈をこね回して、
常に他人事のような対応に見える「東電」という一企業の仕業にしたままで、危機感が薄すぎる。
相変わらず献金先の企業の論理に目を配り、古めかしい懐古趣味の政治や、
震災のことをほったらかしにして、今どうでもいいはずの
ほかのことに「ほうけ」ているこの国の政治の現状も、
ことさら韓国に比べるまでもなく、胡散臭くて仕方ない。
舌足らずに、行き当たりばったりに口にした
「放射能は完全にブロックしている」という言葉は真っ赤な嘘で、
汚染水は決して止められずに、垂れ流されていることに、
目と耳をふさいでいるだけの「この国の首相」がよその国に、
原発関連の会社を引き連れて、原発の受注をとってきたなんていう話が
あの「アベノミクス」とやらの一端であるというのなら
さながら船内の乗客を見殺しに、泳ぐのを前提に下着になって
我先に救助船に乗り込んだあの「船長」とどれほど本質が違っているのだろう。 とも思い知らされるのです。

今時の若者が軽薄なヘイトスピーチやあまりに情けない人種差別にとらわれて、
ネットで陰湿に「匿名の批判」するのと
マスコミがよその国の現状をこれ見よがしに解説する時間があるのなら、
まさにこの国の現状と「安全」の本質に もっと目を向けなければ、
今頃、集団的自衛権などという前時代的なお坊ちゃまの戦争ごっこの暴走を止められないでしょう。   
かび臭い政治家が、大げさに安全保障といかにもわかったようなことを語っていますが
一人一人の生活の安全をないがしろしておいて、その解決を先送りして
一方で国の「安全」を演説することは全く順序が違っているし、なんら説得力のない話です。
北朝鮮らの脅威より、原発の廃炉、核の廃棄物処理場のメドが立たないことこそが現実の脅威であり
考えるべき「安全保障」とは、まずこうしたことを解決することを優先されなければならず、
その次の段階にようやく外的な脅威を考えていくという順番があるはずで、自分とこの足下の
ストーブを蹴り飛ばしておいて、よその火事を火消しにいくような議論をしてるように思えてなりません。

・・・と相変わらず、わかったような話に終始しましたが、

今回の主題は   なんといっても、Webサイトの閲覧ソフトである「ブラウザ」のひとつである
インターネットエクスプローラー(IE)の致命的欠陥の問題です。
このIE(インターネットエクスプローラー)という長ったらしい名前のブラウザは、
Windowsにはじめから バンドルされているものですし、
パソコンの入門書などというものでは、IEを絶対のもとして使うことを前提にしたような
記事だらけですので、それが唯一のものとして、インターネットでどこかのページを見るのに「標準」と
思い込んできた人が、たぶん多数を占めていると思います。
だからこそ、この問題は極めて深刻で、致命的なネット上での「安全」を侵しているのです。

あのアメリカの国防総省でさえも、今回ばかりは声高に
Internet Explorer の脆弱性により、リモートでコードが実行される」という
セキュリティ警告を発表しています。
このセキュリティホールを利用すると、第三者がIEでアクセスしたコンピュータ上でプログラムコードを動かしたり、
意図しないウェブコンテンツへと誘導することが可能になる。IEのバージョン6以降、
最新版のバージョン11まで、 すなわち現在稼働している、ほぼ全てのIEで確認されている。

少々小難しい話ですが、インターネットエクスプローラー(IE)でインターネットを利用していると
その欠陥をついて、たとえばネットショッピングなどで利用するクレジットカードの番号や個人情報や
パスワードを 丸ごと盗まれてしまう危険性があると言うことです。

そもそも、このことは以前からIEに関して指摘されたことです。「ゼロディ攻撃」といって・・・
ソフトウェアにセキュリティ上の脆弱性(セキュリティホール)が発見されたときに、
問題の存在自体が広く公表される前にその脆弱性を悪用して行われる
この種の攻撃は常にインターネットの入り口である
IEというものに対して、悪意を持つものが攻撃のターゲットにしていることに本質的問題があります。 
   
ほんじゃどうすればいいか・・・それでもIEを使うというのであれば ・・・

日本マイクロソフトはこの問題に対して、2014年5月2日、
米国時間4月26日に公表したInternet Explorer(IE)の脆弱性を
修正するセキュリティ更新プログラム(パッチ)を公開しました。
パッチは、Windowsの自動更新機能(windowsのアップデート)によって適用されます。
自動更新を有効にしているとアップデートされているとは思いますが、
どっちにしても至急に、少々手間がかかっても、スタートメニューの
Windows Update」でアップデートをするか
同社Webサイト(ダウンロードセンター)からもパッチをダウンロードして、更新してください。
自分のパソコンのOSがなんであるか、インターネットエクスプローラーのバージョンが何であるか
あらかじめ知っておいて 下記のURLをクリックし、
その中の表で左の欄のOSと真ん中の欄のIEのバージョンが一致するのを探し出し
青字をクリックしてダウンロードして、すぐさま実行してください。

「ますたぁさん」の部屋でも詳しく説明されています。

Internet Explorer 脆弱性に対する更新プログラムが公開される。

Microsoftのサイトで、個別に手動でダウンロードするのなら・・・

https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/security/ms14-021.aspx

ですが、やっぱり、面倒で小難しいのならWindowsUpdateするのが適当です。
事態の深刻さからか今回はすでにサポートが終了したはずのXPユーザー向けのIE 6に対しても
修正プログラムが提供されています。それほど大きな危険が迫っていることを意味しています。 
  
その上で、これをきっかけに僕はサークルでおすすめしてきたように、
IEなどという使いにくいソフトはやめにして
他のブラウザを使うことを推奨します。世の中にはIE以外にいろんなブラウザが開発され、
いずれも無償で提供されきました。 
元々これほど使いにくいIEよりもFirefox(ファイヤーフォックス)やChrome(クローム)、
Opera(オペラ)など 個性的で使いやすさを追求しているブラウザはIEなんかより優秀です。  
ブラウザには、それを動かして表示するレンダリングエンジンというもんがありまして、それぞれ独自に開発して
競争してきたのですが、IEだけはそんな競争とは一線を画して「のほほん」とやり過ごしてきたように
僕には思えます。
IEは「Trident」トライデントというエンジンに対して、FirefoxはGecko、
ChromeはWebkit OperaはPrestoなどという風に
違うことを第一義に進化していこうとしています。そのことがよりどころです。

ただし、少しはデメリットも覚悟しなければなりません。
Webサイトによっては、IEを前提して作られたサイトが数多くあって
このためにIE以外のブラウザでは、Webサイトによっては表示されないことが起こったり、
場合によっては使えないこともまれにあります。
ですから、使うブラウザは、一つではなく複数のブラウザを持つことも選択肢の一つです。

・・ちょっとした不具合ででどこかのサイト運営者に尋ねたところ、
「他のブラウザ使っておられますか?当社のサイトではIEを推奨しております。」
と決まり文句のように「返事」されたとしたら・・・結局今回の問題で、
IEを標準化してきたこと自体の脆弱性を露呈したことにもなったわけです。
とりわけ銀行や大手証券など個人の情報に対してより高い機密保持を必要としながら
いかにもこうした問題に対して保守的で、
インターネットエクスプローラーを参考書の「サルマネ」に等しく標準としてきた経緯が
ある意味で歯がゆい気がします。

ブラウザには好みがあります。ネット上からダウンロードして自分で探し出していただくのが何よりです。
下記のURLなどを参考にして、自分に合ったものを見つけてください。

http://www.forest.impress.co.jp/library/nav/genre/inet/browser_webbrowser.html

http://freesoft-100.com/pasokon/browser.html

何にしても、どこにいても「安全」な場所も方法も実はもう世界のどこにもありません。
気候変動や地震などの天変地異、テロや戦争の種や姿を隠した悪意はどこにも存在します。

せめて心がけを強くして、身を守ることが大切です。
ネットなどと言うのは大変便利なものですから、それ故に計り知れないリスクが存在します。
だからこそ、履歴や検索した内容は本当は逐一消し去るのが常識です。
パスワードや入力した内容をいちいち入力するのがじゃまくさいとか
データが保存されないと悔やんだりするけれど、常に前にみた状態がクリアされている状態こそ
本当はセキュリティが守られている状態なのです。 自分のデータが表示されているということは
その瞬間に自分のデータがネット上にさらされていると言うことなのです。獲物を狙っているものの前で・・・

PCで検索するだけでデータは収集され、たとえばWebサイトで信用して
投資の内容を確認したとしたとして
履歴や何かのフォームが残されていたら誰かがそれをのぞき見するのは、
容易なことと思って対処すべきなのです。
「面倒くさいこと」を嫌ったり、わからないから言われるままに便利を優先して
本当の意味の「安全」を重視しないと、
傾いてからの船では、水圧で扉も開かなければ窓も割れません。