富田パソコンサークル (Tomita PC Circle)

京都の京丹波町富田の「公民館」をホームに活動するパソコンサークルのブログ。

ひょっとしたら・・・年賀状のどうでもええ話?

2009年12月12日 | Weblog

「賀詞」の話って言うだけで、「ガシッ」っていう音の響きが
堅苦しく感じさせますけども・・・いきなり、しょーもない出だしですが
たまにくる年賀状の「頌春」っていう「賀詞」をみて
まぁ何となくめでたいことゆうたはるんやろな・・・ってただ漠然とおもていたところ
ある日ちょっとした好奇心の芽が吹き出て・・・
小骨が喉につかえるような気がして、どういう意味かなって思い立ち
「こうしゅん」ってタイピングしてみても、変換されません。
何でやろ・・・なんて読むん?
実はこの僕もこの文字が「しょうしゅん」って読むことを知ったのは
割合最近の話で、結構そういう人いるんやないかって勝手に思ったりしています。
こんな具合ですから、年賀状の「賀詞」というても
人の目には触れても、案外人の気持ちには残ってしまわない
儀礼的な言葉ではあります。


だからこそ、どうってことない「こだわり」で、
こだわらなければどうってことない話なんで恐縮なんですが・・・
届いた年賀状に「賀正」とか「迎春」とか見るときに
・・・そらまぁそうやって妙に納得するものの・・・「初春」だけでは
ほんで何が言いたいのかわからんわ・・・って気になる人もいるんやろと思います。

それこそ、そういう意味を含めて
かたっくるしいマナーを言う人にすれば、こうした2文字の
年賀状を決して「目上」の人には、
出さないようにすべきだと指摘する人がいらっしゃいます。
「迎春」は、言葉通り春を迎えたっていう自分事の意味しかなくて
相手を尊び、敬うのであれば、「謹んで新年のお祝いを申し上げます」
という意味の「謹賀新年」であり、「恭しく新年のおよろこび申し上げます」
てな「恭賀新年」を使うのが礼儀である。
それは、ある意味で正しい指摘のような気がしますが、一方で
こうした「こだわり」もなく出す人もいて、無意識に年賀状を作った人も
実際、そうしたマナーにこだわらず、年賀状印刷を商売にしている側にも
臆することなく年賀状を作って、
いっときの「作法」にこだわらないご時世というものも現実になっています。
普段の生活で「うやうやしく」なんていう礼儀をとっくに
ゴミの日に一緒に出してしまっているんですから・・・
ですから、「二文字の賀詞」をけっして「間違い」だと
言い切るには「こころ」が狭すぎるのかもしれません。
ただ、こうした「こだわり」を大事にしておられる方もいらっしゃる事情から
気にさわることを避けたければ、「目上」の方に出す年賀状の「マナー」として
こうした二文字の賀詞の禁則を知っておくのも、
これはこれで「間違い」ではありません。


実際言葉も時代とともに様変わりし、それどころか
目上やの目下などという「うやまい」らしき区別が、若い世代を中心に
とっくに消滅しはじめている時代になってきており
言葉へのこだわりは、時代に足踏みにして見られる傾向すらあるのも
残念ながら事実です。・・・・

・・・賀詞が重複してるのも、なんか変に思います。
「謹賀新年」と大きく書かれた年賀状に
さらに「明けましておめでとうございます」・・・という賀詞を
そえてあるのにも丁寧と言うよりも、くどい感じがしてなりません。
「謹賀新年」っていう言葉こそ、謹んで新年のおよろこび申し上げます
っていう意味の4文字ですのに、
その上にもうご丁寧に「賀詞」重ねずともええと思います。


もうちょっと、こだわると・・・・
「新年明けましておめでとうございます」って言うのがあります。
これもなんか違和感あるんですよね・・・
年が明けてこそ、「新年」なんですから・・・
「明けましておめでとうございます。」で十分で
「新年」など余分な言い過ぎを感じてしまいます。
「馬から落ちて落馬した」みたいなくどい感じが・・・してしまいます。
ものすごくへりくつを言えば、「湯が沸く」というのさえ、時々こだわりを感じて
・・・「水がわいてこそ湯」やから「水がわいた」が正解ちゃうん?
・・・みたいなっていうか・・・
ほんまは、「旧年、明けましておめでとうございます」の方が
本来の使い方ちゃうのんっていうとこまで行き着きそう・・・
こだわりすぎですかね・・・「ビョーキ」に近いかも・・・


どっちにしても、「こだわり」でしかありませんので、気にするほうが
どうかしてるんでしょうけど、世の中には僕のような「ヘンクツ」や
日本語に「こだわり」を持っておられる方の存在だけは、ちょこっと認識しておいた方が
ええような・・・どうでもええような


※ちょっと洒落て英語表記にして「A Happy New Year」とする人が
タマにいますが、あれは「間違い」です。
正月に出す日本の習慣の年賀状ではあくまでも「Happy New Year」が正解です。
頭の「A」は不要です。なぜなら年賀状は、「New Year」になって届くものだからで
頭に「A」や「a」をつけるのは、まだ明けていない時期に来たるべき
新年を表現する場合です。英語圏では、年明けの年賀状はまれで
クリスマスの時期に送る「グリーティングカード」に使われている表現を
誰かが勘違いして使っているんだと思います。