富田パソコンサークル (Tomita PC Circle)

京都の京丹波町富田の「公民館」をホームに活動するパソコンサークルのブログ。

無線LANと悪意

2009年01月08日 | インターネット

世知辛い時代になったもんやとつくづく最近のニュースを見て思います。
経済の不況感と危機感が社会を覆うように
毎日毎日寒々しい報道に終始し、トップはトップで
無能ぶりをさらしてはばからないし、その周囲にいる
与党も野党にも この危機を打開する策の何一つない
ここまで至って、感じる閉塞感の源は、あえてトップに押しつけなくても
それを黙認し許してきた「僕らの・・・我々世代」のやり方
やってきたありようにあるような気がしてならない


いつごろからなんやろ、たとえば「コネ」をもって
「コネ」をきかして何とかすることが、さも まともな事のようにいわれ始めたのは
その昔は間違いなく「卑怯」な手段だったはずが、
「うちの親にはコネがないので・・・」「コネさえあったら」と平気で悔やむ。
コネをきかして入った学校や仕事場でまともに勉強も仕事もするはずがない
あげくに「・・・に顔が利く」とか「あっちに知り合いがいる」などと
悪の側に「コネ」があることでさえ、人として恥じない・・・それどころか
むしろ自分の「ハク」のようにひけらかして見せる
・・・ボクにとっては、どうしてもそうする人間を受け入れることなど出来ない。
そういう種の人の話をもう「マトモ」に聞けそうにない・・・


たとえば純粋に物事をはじめから積み上げようとすると
「きれい事では飯は食えない」などという・・・
いつ頃か・・・僕らの世代は、
マトモでいることを馬鹿にし始めている。
そのことは、間違いなく僕らの次世代に伝わって
マトモにやるなんて事を回避する風潮が伝染して見える
「不労所得」を求めそれはいつだって、「自分だけ」よかったらそれでいい
考え方に支配されて思える。

こんな仰々しい話で始めたには、ワケがあって
PCの世界も日進月歩で技術が更新され、パソコンの周辺は
「ケーブルだらけ」が代名詞やったのに、今時は無線LAN仕様のプリンタが
市場でもてはやされるほど、ワイヤレス機器が全盛で
電話がケータイに成り代わったようにコードレス化されています。

たかだか家の中やとはいえ、LANケーブルを配線するだけでうっとおしいので
インターネットするのには、「無線LAN」が一般化しつつあります。
ところが、世の常で便利の後側には、いつも「悪意」が狙う危険が潜んでいて
それを未然に防ぐために「暗号」を使えば、「悪意」の方で一足早くその欠点をついて
暗号を解読する技術を手にする・・・そこには「自分だけ・・・よかったら」
という、半ば思い上がった下劣な人間性があらわになって見えてしかたがない。

一時声高に唱えられた「デジタルデバイド」という言葉がよみがえってきます。
IT(情報技術)をパソコン環境とともに
使いこなせる者と使いこなせない者の間に生じる、待遇や貧富、機会の格差。
それは個人間の格差の他に、国家間、地域間の格差を指す場合もあります。
今ある金融危機がまさにこのなれの果てで
アメリカの軍事技術であるインターネットを根こそぎ利用したのは
アメリカをはじめとする「金融」であり仮のマネーを生み出す金融技術
が暴走し、やがて世界中の資金を集約する事になったアメリカには
「自分だけよかったら」のかたまりの「ヘッジファンド」などという
マネーゲームの化け物を生み出し、あらゆる国の資産を蹂躙し
見せかけのゲームの果てに社会そのものの柱を外されて壊れるだけ壊れて今があるのです。

パソコンを使えるものの倫理にひびが入って、悪意がとりつくと
マトモに便利を楽しんで、新しいことに目を向けている人の
個人情報を盗むプログラムを作り上げる・・・
純粋な気持ちでパソコンライフを楽しんでいる
パソコンユーザの背後に回って土足で入り込む悪意が
残念やけどもあとをたちません。
この危険にもっともさらされてるのが、
便利を享受する「無線LAN」なのかも知れないのです。

無線LANの狙われる場所は、ネットワークの出入り口の
「アクセスポイント」とその端末の「パソコン」そのものにあります。
アクセスポイントには他人が勝手に接続されネットワーク上に侵入される恐れが
あって、
パソコンからはメールや個人情報、クレジットカードの暗証番号も
盗まれる危険が潜んでいます
これを防ぐために「暗号化」した認証コードやデータそのものを
暗号化してやりとりするセキュリティも作られました

WEP(Wired Equivalent Privacy)がその一例です。
サークルの皆さんが無線LANのアクセスに使ってる暗号がWEPデス。

・・・肩こりする話やね・・・書いてる方もしんどい・・・

この暗号が10秒で解読可能という話が「ニュースで取り上げられてたで」
って会員の一人がゆうてくれはりました。
実のところWEPの「脆弱性」はかねてから指摘されていました。
人の習性で一度決めた暗号やらパスワードを忘れたりすることを恐れて
なかなか変えることはありません。それどころか「誕生日」とか
それほど技術を駆使しなくても、推測できるお手軽な暗号ですませてしまいがちです

WEPは、ネットワークに暗号でつないだとしても
つながってる間にこの暗号は変化しません。
たかだか短い数字などの組み合わせやし、
そのために性能の上がったパソコンを使えばほんの数十秒
あてもんを高速で繰り返すだけで、
あっという間にパスワードの「組み合わせ」を当てられてしまいます
こうした事情から最近は、
もっと長ったらしい文字の組み合わせや一定時間を過ぎると
暗号キーを更新できるTKIPとかアドホックなどという独自の機械的機能と
暗号化でつなぐAESという方式がこうした「悪意」の侵入から守ってくれる
と多くの専門家が推奨しているのです。


どっちにしてもとりあえず、
一朝一夕に、こんな難しげな内容を理解も苦しいし
やり方もわからないけど、そうした「悪意」に脅威をかんじてしまうんなら
普段の心がけとしてせめて暗号キーを変えてみたりする工夫が必要かなって思います

かとゆうて、いっそオフライン・・・
「ネットにつながない」ことがええわけちゃいますよ
多少はこうしたセキュリティに目を向けて
ちょっとした知識を身につけて
ちゃんと、考えて情報を簡単に流さない心がけでネットにつなげてください
せっかくおもしろいネットにつなげて、楽しい時間を持つことも出来たワケやし
パソコンそのものもオンラインでないと、機能の半減どころか
90%奪われてしまってます。
悪意に屈する消極策は、自分の幅を縮めてしまいます。
ネットにつながってないパソコンは今時「クリープ」を入れないどころか
コーヒーそのものが入ってないコーヒーカップみたいなもんやとボクは思うし・・・


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