ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

いじめの問題を解決する方法 アイデア広場 その294

2017-12-10 18:05:05 | 日記
 2016年度に把握されたいじめの件数は、過去最高の38万件を超えました。特に、小学校は24万件と、前年度より57%増えています。これは、ある面では喜ばしいことです。現場が真剣にいじめに向かい合うようになったために、出てきた数字だからです。ニューヨークの犯罪を、劇的に減少させた落書き撲滅運動がありました。これは小さな不正を徹底的になくすことで、大きな不正を防ぐという理論の実践でした。今回の数字は、目に見える喧嘩などを積極的に認知件数に加えたために、大幅に増加したものなのです。今までの少ない数字は、現場の実態を隠した数字ともいえます。
 そこで、いじめの把握の方法とその減少をさせる方法を考えてみました。今回の大幅な数字の増加は、積極的にいじめを認知する姿勢が学校現場に浸透したことを示しています。浸透していった理由は、いじめによる自殺があります。そして、福島原発事故の被害児童が転校先の小学校でいじめにあったとの報道が、教育委員会や学校の意識を高めたともいえます。小学校3年から4年にかけて、子ども達は仲間集団を作り、集団を操作していく能力を身につけていきます。この時に、いじめられっ子を作る能力も出てきます。いじめには、排除するいじめと拘束するいじめがあります。仲良し集団が、孤立した子どもをいじめる光景の一つです。もう一つは、仲良し集団の中で特定の子どもをいじめる光景です。初期のいじめは、モノを取ったり、隠したりすることが多くなります。次に、悪口、からかい、仲間はずれ、脅しなどと種類も強度もエスカレートしていきます。
 集団内のいじめは、誰がいじめたのか、いじめた事実があったのかなど、認定が困難な状況がでてきます。ストレス解消のために、仲間集団の中にガス抜きのスケープゴートを作ることがあります。このような場合の見分ける方法は、仲間の多くが満足しているが、一人だけの成績が低下している現象から推察できます。仲間集団がともに満足し、成績も向上してる場合はいじめがないと判断できます。孤立した子どもが成績も向上し、生き生きと学校生活をしている場合も、いじめがないと判断できます。成績が低下し、睡眠が十分でなく、元気なく登校する場合は、常に動向をチェックし、介入をためらってはいけません。いじめが無ければ、それで良しという態度で済ますことです。
 小学生の場合、比較的いじめの把握が容易です。中学校や高校になると難しくなります。スマホを多くの中高生は持つようになります。スマホのSNSの内容や位置情報、そしてソシオメトリーによる分析法を使うことが考えられます。スマホにミカンやマスク、そして喉のいがらっぽさなどの言葉が出てきたときには、インフルエンザの流行が予測されます。地域の中高校生のSNSの内容が、一つの指標になります。次に、中高校生のスマホの位置情報から仲間集団を把握することになります。深夜の集まりは、望ましくない行動となります。学校内のソシオメトリーとSNS情報、そして深夜の位置情報から、いじめの有無を判断をするわけです。ネットによりいじめは証拠も残り、事実認定を得やすいのです。訴えることができる材料になります。泣き寝入りをする必要はないいじめです。