ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

副業を楽しむ・スキル獲得の工夫・時代にあった処世術  アイデア三題噺196 

2019-01-31 16:44:24 | 日記

 アメリカ合衆国を代表する化学企業に、スリーエムがあります。この会社には、面白いルールがあります。15%ルールとして、知られているものです。勤務時間の15%を自由に使って良いのです。副業に使っても、休んでも良いというものです。でも、ルールを利用する社員は、本業の仕事を85%の時間で済ませることになります。つまり、社員の能力を高めるルールでもあったのです。さらに、15%を利用して、本人の能力開発ができれば、会社にとっても、有能な人材を確保できることになります。最近の企業は、優秀な人材が必ずしもフルタイムの正社員とは限らないと理解しているようです。その流れとして、副業を認める企業が増えてきました。
 そこで、副業の効用について考えてみました。技術の急速な変化の中で、スキルの賞味期限が短くなっています。学校で身につけたスキルはすぐに、陳腐化し使えなくなります。1つのスキルで長く活躍する事は、難しい時代になったわけです。急速な時代にの流れに立ち向かう新しいスキルを、効率良く身につけていくことが求められています。会社で自分の100%の力で働き続ければ、時代に取り残されてしまうのかもしれません。それでは、新しいスキルを次々に身につけていくには、どうすれば良いのでしょうか。知力と体力、を適当に訓練したり、資金をコツコツ貯蓄しておくことでしょう。
 例えば、体力をつけて資金を少し貯めたいとします。スポーツジムに通って、体力を向上させることも一つの選択肢です。でも、お金をスポーツジムで使うことになります。体力は付くが、お金が減るわけです。最近、コンビニやファミレスの食品を宅配サービスするバイト要員が不足しています。その確保に、非常に苦労しているようです。バイトを斡旋するマッチングサイトも、工夫を重ねて募集をしていることでしょう。サイトに、いくつかの条件を付けて、申し込みます。配達地域を2km以内にすること、自転車や徒歩で運んでも良いことなどを条件にするわけです。自転車や速歩で体力をつける目的とバイト料を稼ぐという目的を同時に達成するわけです。この配達の条件として、寒い時はやらないなどを付け加えることも必要になるかもしれません。複業に関しては、意志と能力の両方が必要です。やれる人だけが、やれば良いということです。副業によって、本業がマイナスになることは避けることです。
 1つの企業が、個人に提供できるスキルは限られています。終身雇用がなくなろうとしている現在、一企業におけるスキル修得だけでは、不十分です。本業でお金を得ながら、新しいスキル獲得のためにお金を投資する姿勢も必要になります。お金とスキルを別々の会社から得ることも時代の流れにあった処世術になりつつあります。この会社からは「お金」を得て、あちらの会社からは「やりがい」や「スキル」を得るという就業形態が常態化するかもしれません。