ファンタジアランドのアイデア

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技術革新を行った介護施設  アイデア広場 その188  

2017-09-11 18:48:42 | 日記
 

 高齢者が、これから数十年確実に増加していきます。介護施設も、増えていきます。でも、介護関連業種の賃金は低い水準で推移しています。介護士の勤続年数は、5~6年と他の産業と比べて非常に短い実態があります。介護が他のサービス産業に比べ人材確保が難しくなっている理由は、低賃金にあります。低賃金では、若者を確保することができません。介護は労働の負荷に見合っておらず、きつい割りに低賃金というイメージが強いのです。若い世代が持続的に介護の仕事に就くためには、中程度の賃金と労働負荷が軽く、やりがいのある仕事ということを実現することになるでしょう。もし介護先進国の日本が、革新的介護の仕組みを構築できれば、介護の世界基準の主導権を握ることができます。
 そこで、革新的介護の仕組みを考えてみました。サービスの水準を落とさずに、介護者の満足度を高くすることになります。まず第一に考えられることが、ロボットやITCを活用して、介護士の負担を少なくし、介護者の満足を得ることになります。でも、デジタル技術だけでは、人間の満足は得られないようです。アナログ技術と織り交ぜながら、満足度を高める技術革新的介護になるでしょう。
 排泄は、人間の基本欲求です。欲求が満たされれば、人は満足します。でも、この排泄物が、介護士には負担になっています。片や満足、片や負担の問題を解決する方法を考えてみました。「匂い」の問題があります。匂いを消すとか、香りを漂わせることにより快感が生じるする物質を開発することになります。養殖漁の需要が、天然魚を抜き去る勢いで増えています。その理由の一つに、魚臭さがなくなり、心地良い香りを出す魚の養殖技術を開発しているからです。その技術は、餌の改良から始めています。介護施設の食事から、アンモニアの匂いを中性化する技術を開発することは不可能ではないでしょう。
 次は、入浴の問題です。アワフキ虫のアワを利用した入浴が、普及しそうです。普通の入浴に比べ水の量が少ないのです。2~3㍑で済みます。水圧がかからないので、身体に圧力がかからず安全です。アワの成分を改良すれば、洗浄や匂い落としに有効になります。アワの中に入浴をすることになりますので、車いすのままの姿勢で入浴が可能になります。衣服の着脱の工夫さえすれば、介護士の負担は極端に少なくなります。お風呂に入れるとか出すという作業が、なくなるからです。
 排泄という基本欲求を楽しみに変え、介護士もそれに労力をかけることなく介護ができる光景を浮かべてみて下さい。労働負担の少ない職場になります。風呂の入浴もアワを使うので、車いすのまま済ますことが可能になります。アワは水圧がほとんどないために、安全な入浴ができます。入浴をロボットに任せることも可能でしょう。ロボットの性能が向上し、かつ低価格になれば、より効率的な介護が可能になります。匂いの問題を解決できれば、働きやすい職場になります。低価格の介護施設で、基準の介護料を徴収すれば、職員の給料は増加することになります。