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現在はオリジナル作品「水辺ノ夢」連載中

「水辺ノ夢」200

2017年04月21日 | 物語「水辺ノ夢」

早く。

早く
安全なところに逃げて。

俺を待っていなくていいから。
――迎えには、行けないんだよ。

辺りはまだ、明るい。
今なら、まだ・・・。

圭は走り続ける。
振り返らない。

やがて、西一族の村へと入る。
そのまま、家へとたどり着く。

「とう!!」

扉を開けると、すぐに真都葉が走り寄ってくる。

「みて! ごはんしたの!」

テーブルには、3人分の料理が並べられている。

圭と真都葉と、・・・杏子の分。

圭の様子に、真都葉は首を傾げる。

「かあは?」

真都葉は、母親を探す。

「かあ! かあどこ!?」
「真都葉・・・」
「ねえ、とう。かあいないよ」
「・・・・・・」
「とう?」
「・・・お母さんは、」
「・・・?」

「帰ってこないよ」

もう二度と。





数日後。





圭は山に登る。
あの、岩場に、たどり着く。

そこで、

岩場にこびりついた血を、

圭は見た。


そこには、








T.B. 1999-2002年 「水辺ノ夢」

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