そこは東一族の村長的ポジション
一族を束ねる宗主様。―――のお屋敷。
一族で一番偉い人。
命とか狙われたら大変なので
門の前にも棒を持った見張りの人が立っていたりする。
「んん~、かといって、
敵対する輩が、村の入り口をかいくぐり
なおかつ屋敷まで忍び込むとかめったに無い。
つまり、門番、ヒマ~」
棒を持つ暇な大人がすること。
それはエアーゴルフスイング。
もしくは野球のバットの素振り。
「チャッチャラチャッチャ
ふんふふふんふ~♪
アウト!!セーフ!!よよいの~」
途中から、なぜだか野球拳的になりつつ
「よ~い!!!!」
ご機嫌で棒をフルスイングした門番の人。
「「「………」」」
の前に立つ、アヅチ、マツバ、へび呼。
「ファァアアアア―――!!!??
なんだ、お前達!!!」
「それはこちらのセリフだ」
「私達人(?)を探しているのよ」
「ここにいるかも、と
探しに来たキコ」
「………はっ!!」
ぴーんと来た門番の人。
「南一族の旅人、
人を探して宗主様の屋敷に来る
………そういう事か」
この人達、
スタンプラリーイベントの一つ。
“宗主様を笑わせてみせよ!!”に
チャレンジしに来た人達だ。
「こういう丸いやつ(コロイド)を探していて」
マツバが手で丸のジェスチャーをする。
「こういう丸いやつ(スタンプラリーのスタンプ)だな」
門番は“間違い無い”と頷く。
「俺が言うのはなんだが、
お前達、ここに立ち入るのはなかなか難しいぞ
(あの宗主様を笑わせるなんて的な意味)」
「それは分かっているんだが」
「でもここだと聞いて来たのよ」
「一刻も早く会いたいキコ」
(やっぱりこのお屋敷に入るの難しいんだろうな、
的なニュアンスで)
「それでも(チャレンジしに)行くと言うのか」
「ああ!!
(ここにはコロイド居なくて)無駄かもしれないが!!」
「何か(コロイドの情報が)
得られるものがあるかもしれないキコ」
「そんなに………(やる気に満ちあふれているなんて)
よし、俺が責任持って案内しようじゃないか」
来いよ、と進む門番の人の後に続く面々。
「行くぞ、宗主様の所へ!!」
ずんどこ進む門番に
後に続くアヅチマツバへび呼。
「宗主様、か。
ちょっと緊張しちゃうぜ」
「ねぇねぇ門番の人。
宗主様に会うとき(失礼にならないような)
ここを気をつけたら良いというポイントあるキコ?」
「(笑いのツボを押さえる)ポイントかぁ」
そうだな、門番は思いを巡らせる。
「変顔で登場、とか?」
「「何でーーーー!!!????」キコ」
むう、とマツバは呟く。
「なんか
アンジャッシュ状態になっている気がするけれど
まあいいわ」
そして、通される来客の間。
すでに廊下から恭しい雰囲気が漂っている。
「宗主様」
「なんだ、水樹」
は、と門番の人は膝をつき
あらたまった礼をする。
「この者達を
宗主様に引き合わせたく」
「構わない、どうぞ、お客人」
恭しく礼をしながら、変顔で入場する
アヅチマツバへび呼。
「………」
え、なにこれ。
南一族、なにこれ。
そういえば数日前も
南一族の夫婦が同じ感じで登場してきたな。
そういうしきたりなの?南一族的礼儀?
なにこれ。
宗主様は自分の後ろに控えている付き人に目線を送る。
付き人は
まじかよ門番。やりやがったあいつ
という絶妙な表情を浮かべている。
門番の人は、商工会青年部で
冗談半分でスタンプラリーのおもしろ企画立てたら
審査通っちゃった、企画者本人です。
そして、宗主様はスタンプラリーの事については
オフレコになっている。
(今から笑わせますとかいうと笑いのハードル上がるから)
「ごほん。
南の地からよくぞおいでになった」
「「「どうもこんにちは!!!」」キコ」(変顔)
なんだこれ。
NEXT
一族を束ねる宗主様。―――のお屋敷。
一族で一番偉い人。
命とか狙われたら大変なので
門の前にも棒を持った見張りの人が立っていたりする。
「んん~、かといって、
敵対する輩が、村の入り口をかいくぐり
なおかつ屋敷まで忍び込むとかめったに無い。
つまり、門番、ヒマ~」
棒を持つ暇な大人がすること。
それはエアーゴルフスイング。
もしくは野球のバットの素振り。
「チャッチャラチャッチャ
ふんふふふんふ~♪
アウト!!セーフ!!よよいの~」
途中から、なぜだか野球拳的になりつつ
「よ~い!!!!」
ご機嫌で棒をフルスイングした門番の人。
「「「………」」」
の前に立つ、アヅチ、マツバ、へび呼。
「ファァアアアア―――!!!??
なんだ、お前達!!!」
「それはこちらのセリフだ」
「私達人(?)を探しているのよ」
「ここにいるかも、と
探しに来たキコ」
「………はっ!!」
ぴーんと来た門番の人。
「南一族の旅人、
人を探して宗主様の屋敷に来る
………そういう事か」
この人達、
スタンプラリーイベントの一つ。
“宗主様を笑わせてみせよ!!”に
チャレンジしに来た人達だ。
「こういう丸いやつ(コロイド)を探していて」
マツバが手で丸のジェスチャーをする。
「こういう丸いやつ(スタンプラリーのスタンプ)だな」
門番は“間違い無い”と頷く。
「俺が言うのはなんだが、
お前達、ここに立ち入るのはなかなか難しいぞ
(あの宗主様を笑わせるなんて的な意味)」
「それは分かっているんだが」
「でもここだと聞いて来たのよ」
「一刻も早く会いたいキコ」
(やっぱりこのお屋敷に入るの難しいんだろうな、
的なニュアンスで)
「それでも(チャレンジしに)行くと言うのか」
「ああ!!
(ここにはコロイド居なくて)無駄かもしれないが!!」
「何か(コロイドの情報が)
得られるものがあるかもしれないキコ」
「そんなに………(やる気に満ちあふれているなんて)
よし、俺が責任持って案内しようじゃないか」
来いよ、と進む門番の人の後に続く面々。
「行くぞ、宗主様の所へ!!」
ずんどこ進む門番に
後に続くアヅチマツバへび呼。
「宗主様、か。
ちょっと緊張しちゃうぜ」
「ねぇねぇ門番の人。
宗主様に会うとき(失礼にならないような)
ここを気をつけたら良いというポイントあるキコ?」
「(笑いのツボを押さえる)ポイントかぁ」
そうだな、門番は思いを巡らせる。
「変顔で登場、とか?」
「「何でーーーー!!!????」キコ」
むう、とマツバは呟く。
「なんか
アンジャッシュ状態になっている気がするけれど
まあいいわ」
そして、通される来客の間。
すでに廊下から恭しい雰囲気が漂っている。
「宗主様」
「なんだ、水樹」
は、と門番の人は膝をつき
あらたまった礼をする。
「この者達を
宗主様に引き合わせたく」
「構わない、どうぞ、お客人」
恭しく礼をしながら、変顔で入場する
アヅチマツバへび呼。
「………」
え、なにこれ。
南一族、なにこれ。
そういえば数日前も
南一族の夫婦が同じ感じで登場してきたな。
そういうしきたりなの?南一族的礼儀?
なにこれ。
宗主様は自分の後ろに控えている付き人に目線を送る。
付き人は
まじかよ門番。やりやがったあいつ
という絶妙な表情を浮かべている。
門番の人は、商工会青年部で
冗談半分でスタンプラリーのおもしろ企画立てたら
審査通っちゃった、企画者本人です。
そして、宗主様はスタンプラリーの事については
オフレコになっている。
(今から笑わせますとかいうと笑いのハードル上がるから)
「ごほん。
南の地からよくぞおいでになった」
「「「どうもこんにちは!!!」」キコ」(変顔)
なんだこれ。
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