「ちょっと」
「はあ?(怒)」
突然、声をかけられて、アヅチが振り返る。
と、
そこに女子が立っている。
「それ、私が棄ててくるから」
「はあ?(2回目)」
「いいから、渡しなさいよ」
女子のマツバは、今にも世界が凍りつきそうな目で、アヅチを見る。
アヅチもアヅチで、この世に嵐が起こらんばかりの雰囲気をかもしだす。
顔見知り程度のふたりなんだから、
ごきげんよう、と
愛想笑いぐらいしたらよいのに、そんな社交辞令なんか、無関係。
そう
このふたりは
云ってしまえば、ギャグマンガに向いていない!
「いや、棄てるの俺だし」
「私よ」
「俺だって!」
「私って云ってるじゃない!」
うずうず。
「俺が!!」
「私が!!」
「・・・じゃあ、俺がっ」
「「お願いしまーす!!」」
うっかり、その流れにのってしまったモモヤに
アヅチはへび呼ロイドを投げつける。
(お約束通り)
「ぐふぅ」
へび呼ロイドは、いろいろボロボロだった。
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