TOBA-BLOG

TOBA2人のイラストと物語な毎日
現在は「続・夢幻章伝」掲載中。

「夢幻章伝」3

2015年01月16日 | 物語「夢幻章伝」

「ちょっと」

「はあ?(怒)」
突然、声をかけられて、アヅチが振り返る。
と、
そこに女子が立っている。

「それ、私が棄ててくるから」

「はあ?(2回目)」

「いいから、渡しなさいよ」

女子のマツバは、今にも世界が凍りつきそうな目で、アヅチを見る。
アヅチもアヅチで、この世に嵐が起こらんばかりの雰囲気をかもしだす。

顔見知り程度のふたりなんだから、
ごきげんよう、と
愛想笑いぐらいしたらよいのに、そんな社交辞令なんか、無関係。

そう

このふたりは

云ってしまえば、ギャグマンガに向いていない!

「いや、棄てるの俺だし」
「私よ」
「俺だって!」
「私って云ってるじゃない!」

うずうず。

「俺が!!」
「私が!!」

「・・・じゃあ、俺がっ」

「「お願いしまーす!!」」

うっかり、その流れにのってしまったモモヤに
アヅチはへび呼ロイドを投げつける。

(お約束通り)

「ぐふぅ」

へび呼ロイドは、いろいろボロボロだった。



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