浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

ゲルハルト・タシュナーのツィゴイネルワイゼン

2008年11月25日 | 提琴弾き
ジプシー音楽の代表格、コマーシャルで有名なツィゴイネルワイゼンを初めて聴いたのは小学校の油引き教室だった。カモンタツオとか伝ふ先生が電蓄で鳴らして聴かせてくれた。ちなみに、僕はつい最近まで学校に土足で入るのが当たり前で、子どもの通ふ田舎の学校だけが上履きに履き替えるのだとばかり思ってゐたが、土足で学校に入れるのは欧米の諸外国と神戸・西宮の一部の学校だけだといふ事実を知って驚いてゐる。つまり土足はハイカラの象徴だったわけである。

ゲルハルト・タシュナーはフルトヴェングラーが伯林フィルハーモニーのコンセルト・マイスターに抜擢した提琴弾きであり、最近になって注目されるやうになった。独逸ArchipelからSPの復刻盤が発売されてゐる。

今日聴いてゐるツィゴイネルワイゼンは、タシュナーが勢い余って聴き手や伴奏者を不安にする場面が多々あって面白い。このやうな演奏家は生で聴くべきタイプだと直感的に思った。冷静な顔をしてヘッドフォンから流れる音に耳を凝らすやうな聴き方では駄目なやうな気がする。ついでに僕の妄想を言わせてもらうと、タシュナーのビヴラートには特徴があり、結構適当にやってゐるやうに感じる部分と、配慮の行き届いた部分とが混在してゐて、そのやり方にムラがあるやうに思ふ。

今からすそ直しを頼んだスラックスを取りに行き、本屋とCDショップをひやかし、土産と娘の洋服を買い、友人Y宅に遊びに行きパソコン2台を貰って、友人IR宅の通夜に顔を出して帰宅する予定だ。

盤は、独逸ArchipelによるSP復刻CD ARPCD0035。


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