「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【奥多摩】入川谷布滝沢↑クマタカ沢↓柳ガマ沢↑

2005-07-18 18:58:47 | 
(ルートは特に山腹を巻く道については推測であり、正確ではありません)

 古里附橋から林道を辿って、入川谷に入渓し、支流の布滝沢を遡行し、途中に現れる仕事道を利用して隣のクマタカ沢に移って下降し、入川谷本谷に出て、すぐ上流、早滝手前の右岸から入る柳ガマ沢を登って、仕事道に出ました。下りは山腹を巻く仕事道を辿り、途中からは廃道という表示もかまわずに進んで、最後は再びもとの林道に出ました。珍しく、カモシカに二度も出会い、また、早滝を巻くパーティの滑落を見てびっくりしました。幸い無事だったのでほっとしましたが。

【日 程】2005年7月18日(海の日)日帰り
【沢 名】多摩川入川谷布滝沢(遡行)、クマタカ沢(下降)、柳ガマ沢(遡行)
【メンバ】単独
【天 候】晴れ
【コース】古里駅(7:05)→入川谷入渓点(8:00)→布滝沢終了点(10:15)→入川谷クマタカ沢出合(11:30)→仕事道(12:00)→古里駅(14:15)
【参 考】東京周辺の沢(2000年5月白山書房)

 入川谷は過去に本谷を遡行したことがあり、今回は支流を目的として入った。古里駅で下車し、青梅街道を歩いて古里附橋から入川谷沿いの車道に入る。奥に採石場があり、以前に来たときは確か平日でダンプカーの往来が多くていやになったが、今日は車もほとんど通らない。製材所、水産試験場を過ぎ、大きな採石場の横を行くとわずかに機械の動く音がしている。削られた山の姿がものすごい。未舗装の道となり、入川谷の流れに着いて、沢支度を整える。仕事道もついているが、「トバの倉骨」があるので沢に入る。「トバの倉骨」のへつりで失敗していきなり泳いでしまった。今日みたいに暑い日は早めに濡れてしまうのもいい。

「トバの倉骨」を過ぎると平凡で、堰堤が次々出てくるので、右岸に付いている仕事道を辿っていく。大きな堰堤を越えると水が消え、広い河原状になる。ここは踏み跡もはっきりせず、適当に進んでいく。やがて谷が狭まり水流が戻る。しばらく平凡な谷を行くと布滝沢の出合。左手から作業道が下ってきており、木橋が架かる。布滝沢の奥には出合から布滝が見えている。布滝の下まで行き、しばらく眺める。ガイドブックによると右から巻くルートがあるようだが、とても怖そう。少し戻って左手を登ってやせた支尾根に上がると、先ほどの木橋が下に見える。尾根上にかすかに踏み跡らしきものがあるが、すぐ岩壁に阻まれる。けっきょく木橋から続く作業道に下った。

作業道を辿って急な登りから先の支尾根に再び上がり、布滝沢に戻る。作業小屋を過ぎてから沢身に入る。三段の滝は直登は怖く、右から巻いて登る。その他は容易な小滝のみ。チョックストンの滝を直登すると、石積みの堰堤が見えてきた・・と思ったら、そこが作業道だった。作業道を左に辿ると、植林帯に出る。伐採で木がまばらになっていて見晴らしがいい。作業小屋を過ぎ、山腹を巻く作業道を行くと桟道がいくつも出てくる。桟道の下にカモシカを見つけた。立ち止まると、すぐに去ろうとせずにこちらを見上げている。少し進むと向こうも首を回してこちらをじっと見上げる格好がかわいかった。

クマタカ沢の源流が見えたところで、作業道を離れて慎重に下る。いくつかの高度のある滝はすべて巻いて下る。入川谷本谷に合流する手前のゴルジュ状は直に下った。意外にあっけなく出合となる。本谷を少し登ればすぐに柳ガマ沢出合で、本谷の早滝とその前衛の滝が見える。ちょうど2人のパーティが早滝の右岸の壁を登っているのに気づいた。その瞬間、あとから登っている方が滑落を起こした。結構なスピードで数メートル落ちたのでびっくりした。前衛の滝は柳ガマ沢を少し登ってから巻くので、途中まで行って声を掛けたが、元気で立っており、何でもなかったようで安心した。そのまま柳ガマ沢を登る。

柳ガマ沢は全体に急峻で滝が連続しているが、下の方はホールドが豊富でどこでも登れる。しかし、上部の滝は高度感があり、何段にも続いてうっかり取り付くと進退窮まりそう。右から巻き、全体は把握できなかったが、50m近くありそうだった。沢身に戻って、石積みの堰堤を越えるとあっけなく水流が消え、植林帯に入って踏み跡を辿ると立派な作業道に出る。山腹を巻いていくこの作業道を辿っていく。この道を辿り始めた時は、鳩ノ巣からの川苔山登山道に合流すると思っていたが、けっきょく最後まで山腹を巻いて行くことになった。

途中、布滝への分かれ道を見る。また、「ダムを経て古里へ」という標識のある分岐では山腹を巻く道は「廃道」となっていたが、入川谷の道へ出るのはつまらないと思い、「廃道」を選ぶ。少し行くと今度はカモシカの親子に出会った。カモシカの親子は道が崩れて消えている所をダダッと駆けて行ってしまった。カモシカの親子が駆け抜けた所を、こっちはおっかなびっくり通過する。さすが「廃道」だけあって、この先でも道が崩れて消え去っている危ない所が何カ所もあった。この道は延々と続いており、採石場を過ぎ、製材所を向かいに見るところでようやく車道に出た。


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1 コメント

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Unknown (みんなのプロフィール)
2005-07-18 23:57:02
ブログ開設おめでとうございます!

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