中国の大連市旅順の郊外に、韓国スポットとして「旅順日露監獄旧址博物館」があります。
1902年にロシアが建造をはじめ、日露戦争のあと日本が拡張工事を行った監獄を、博物館として利用しています。
ここは、韓国人が義士と仰ぐ안중근(安重根)が処刑された地でもあります。
立場が違えば人物評価もまるで違ってきますが、日本ではテロリストとされる安重根も、韓国では義士として英雄扱いされています。
しかし안중근(安重根)を義士と見る韓国人も、안중근(安重根)の一面しか見ていません。
日本人にもあまり知られていない隠された歴史が、そこにはあるのです。
まず、안중근(安重根)が独立運動かだったのは間違いありませんが、決して反日思想の持ち主ではなかった。
このことは、韓国人のみならず、日本人でも知る人は少ないようです。
その안중근(安重根)は、明治天皇を始めとする日本の皇室に敬意を払っていました。
また、日本が韓国(大韓帝国)皇太子の教育に力添えをしたことに対しても、「感謝している」と述べています。
さらに日清戦争と日露戦争も、東洋平和のため、朝鮮の独立のためにはやむを得なかったと肯定的に捉えています。
何より日韓が協力して西欧列強の侵略に対抗すべきだとする考えを持っていました。
日本を敵視してはいないのです。
안중근(安重根)が誤解していたのは、伊藤博文が明治天皇の大御心を無視する逆臣だと考えていたことです。
付け加えると、韓国併合に最後まで反対していた伊藤という親韓派の大物政治家が暗殺されたことで、併合賛成派が優勢になり、韓国併合が実現したのです。
しかも、안중근(安重根)が「感謝している」とした韓国皇太子に日本留学の世話をしたのは伊藤だった・・・・・・それらのことを안중근(安重根)が知っていたのかどうか。
안중근(安重根)を義士と讃える韓国人には、一面的な情報しか伝えられていないのでしょう。
こうし歴史的背景を知ったうえで、韓国人はまだ彼をヒーロー視できるのでしょうか。
憎い日本の大物政治家を暗殺した人物だからヒーローだなんて、不都合な真実には目をつむりたがる韓国人の特性をよく示しています。
どんな理由があろうとも、外国の要人を暗殺するような人物は、テロリストと呼ばれるのが当然です。