日本においても、生き延びた源義経がモンゴルに渡ってチンギス・ハーンになったといった類の逸話はあるが、ほとんどの日本人は(ロマンを感じても)本気にしていない。
一方、日本独自の文化の多くを韓国発祥だとする、根拠のない「韓国起源説」が韓国からわき起こっている。それを本気で信じて世界に発信しているのは、かっては韓国の右翼政治家とネットユーザーやメディア、さまざまな団体のメンバーとごく一部の学者だけであった。
もちろん、韓国人全員が「なんでもかんでも韓国です作った」なんて言っているわけではない。最近に至るまで一般人はそこまで本気で信じていなかった。
しかし、一部の人がついている嘘も、1千回1万回言ったら変化は起きる。最近、若い世代ではなんの裏付けもない韓国起源説の数々を真に受けている人が増えたそうだ。
なぜ一部の韓国人は信じているのか?それは、やはり「そう教わったから」という理由がほとんどだ。
「父親の罪を暴いてはならない」というフレーズもあるほどのお国柄である。親や教師、先輩たちの年長者に疑いを持つことは許されないという、儒教的な思想が主流の国で、上から来る情報は信じてしまう傾向にある。
韓国の「ウリジナル」(韓国語の「ウリ=我々」と英語の「オリジナル」を会わせた造語)主張で狙われるのは日本ばかりではない。中国もターゲットになっている。
日本にとって歴史は『学問』であり、中国にとっては『政治』である。そして、韓国にとっての歴史は『願望』、つまりファンタジーなのだ。
韓国自らが“トンデモ“韓国起源説をほかの国に発信していて、それに対する世界各国からの反発がたくさんある。
一部の韓国人自身が本気で主張しているのである。次から次に韓国起源説が韓国から現れ、しかも民間だけでなく政府や公的機関が発信に堂々と係わっている。
韓国起源説でいわれている物事が真実かねつ造かを検証するためには、資料分析の技術、歴史情報、考古学などが発展していなかった時代では証明が難しいものもあった。
しかし、現在は世界のどこでも調査に行こうと思えば行けるし、インターネットの発達で情報も簡単に手に入る。また、DNA鑑定や炭素測定など歴史研究の支えとなる技術が発達しているので、一方的な韓国の主張が受け入れられるような状況ではない。