韓国では、男が小さなことにいちいち気を遣ったりするのはとてもみっともないです。
結婚すれば、夫の身の回りの細々としたことは妻が全責任を持って管理します。
それは妻の務めとされますが、女の側からの重要な愛情表現の一つでもあります。
出張する夫のカバンの中身を整えるのはもちろん、朝出勤する夫のバッグの中を丹念にチャックして、足りないものを補ったりするのも、財布を調べて小遣いを入れてあげるのも、みんな妻の仕事です。
昼間、夫のいない間に夫の机の引き出しを開けて掃除したり整理したりするのは、ごく自然な行為であり、夫あての手紙を開けて読んでみるのも当然のことです。
そもそも妻たるもの、夫のことは何でも知っておかなくてはならないのです。
夫としては、あらゆる自分の持ち物が事実上の点検を日々受けているわけですから、まちがっても、引き出しに中や財布の中に不審な女性の名刺などを入れておくわけにはいきません。
ところが韓国の男は、なにしろ小さいことは気にしないことをモットーとしているものですから、不用心このうえなく、たいていは不審物を発見されてしまいます。
だから韓国の夫は、まず浮気を隠しおおせることが出来ないのです。
どういう権利があって他人の手紙を開けたり他人の引き出しを開けたりするのか、などといったことは、韓国の夫婦の間では一切問題になりません。
夫のすべてを知らなくてなんの妻か、妻のすべてを知らなくてなんの夫か、というのが道理だからです。