ドラマ「彼らが住む世界」 日本に３０億ウォンで販売

　ソン・ヘギョ、ヒョン・ビン主演のＫＢＳ（韓国放送公社）ドラマ「彼らが住む世界」が日本に３０億ウォン（約２億５０００万円）で販売された。

製作会社のＹＥＧは３１日、「日本のエイベックスエンターテイメントが『彼らが住む世界』の日本放映権とビデオ販売権を３０億ウォン（全１６話）で購入した。 日本ではこのドラマへの関心が非常に高い」と明らかにした。

エイベックスはＭＢＣ（文化放送）ドラマ「太王四神記」をはじめ、ＳＢＳ（ソウル放送）ドラマ「風の絵師」なども多くの韓国ドラマを輸入している。

このドラマは、ピョ・ミンス・プロデューサーと作家のノ・ヒギョン氏が「嘘」「バカみたいな愛」「孤独」に続き６年ぶりに息を合わせた作品。 「オンエア」に続きドラマ制作現場が背景になっている。 ヒョンビンは、人間的なドラマプロデューサーとして出演し、ソン・ヘギョはドラマ曲の新入プロデューサー役で登場する。

２７日に初めて放送された「彼らが住む世界」は７．１％の視聴率（ＴＮＳメディアコリア）を記録した。

南北の江原道、教育分野での交流に合意

　江原道教育庁は30日、北朝鮮の江原道と教育分野の交流に向け、協力することにしたと発表した。

　同教育庁によると、29日に北朝鮮の開城で北側の民族和解協議会と教育分野交流に向けた実務会談を行い、南北江原道間の人的および物的交流を進めることで原則合意した。

　教育界の人的交流とともに、教員による学術大会、学生らの文化および体育行事、江原道（北）の学校施設の改善、教育機材の支援事業を行うことで意見が一致した。

　全国の市・道教育庁で北側との交流に向けて条例を制定したのは、同教育庁が初めて。同教育庁はこのために、特別交付税として5億ウォン（約3900万円）の基金を確保している状態だ。

北朝鮮向けビラまき計画の団体、政府の自制要請拒否

　北朝鮮向けビラまきに北朝鮮側が強く反発し、国内でも賛否両論が持ち上がるなか、ビラまきを行う民間団体の拉北者家族会と自由北韓運動連合が、政府の再三の要請を受け入れずビラまきを続ける方針を示した。

　拉北者家族会の崔成竜（チェ・ソンリョン）代表は31日、統一部関係者から前日に電話があり、南北対話が膠着（こうちゃく）し開城工業団地運営にも支障を来たすとし、ビラまきの自制を要請されたが、受け入れなかったと明らかにした。北朝鮮はビラまき行為は軍事協定違反だと主張しているが、拉致問題はそれよりもっと深刻な犯罪行為だと主張した。

　崔代表は、政府が拉致問題を北朝鮮に提起せず、北朝鮮も数十年間にわたり生死確認すら拒否している状況で、ビラまきはすべてを失った拉致被害者の家族の主張を北朝鮮に伝える最小限の手段だと述べ、中断することはできないと強調した。

　自由北韓運動連合のパク・サンハク代表も、統一部と一部国家機関から最近、南北関係の現状を考慮しビラまきを自制してほしいと要請を受けたが、受け入れなかったと話している。

　両団体は来月初めに休戦ラインの都羅山展望台付近で10万枚の北朝鮮ビラをまく予定だ。

富士ゼロックスコリア、サービス品質革新で大統領表彰

　知識経済部の技術標準院は31日、サービス品質革新促進大会を開き、富士ゼロックスの韓国法人、韓国富士ゼロックスコリアに大統領表彰を授賞するなど、優秀企業20社に対する表彰式を行った。

　技術標準院によると、事務機器サービス企業の富士ゼロックスコリアは、顧客からの受付窓口を多様化したりサービス説明制度を設けるなど、顧客の満足度を高める努力をしたこと、先進的なサービス品質管理モデルを運用している点が高く評価された。

ペットにも身分証、登録義務怠れば過怠料 ソウル

　ソウル市では2010年から、電子識別装置を付着しないペットの飼い主に20万ウォン（約1万5300円）の過怠料が賦課される。　ソウル市は31日、条例・規則審議会で「動物保護および管理に関する条例案」が通過したと明らかにした。ペットを飼う人は15けたの固有番号が入った識別装置をペットに付着し、住所地を管轄の区庁または区庁長が業務を任せる動物病院などの代行者のもとで登録することを義務付けている。

　動物の身分証となる識別装置は、注射器で首に注入するコメ粒の大きさのマイクロチップと、電子タグのうち1つを選択しなければならない。登録費はマイクロチップが1万5000ウォン、電子タグは8000ウォン。ただ、捨てられたペットを引き取った場合や、障害者の介助犬などの場合は全額免除される。

　条例案では、こうした規定に従わない人に2010年から20万ウォンの過怠料を納めさせる。

イラク派兵部隊、撤収控え現地住民の診察終了

　イラク北部のアルビル地域に派遣された韓国軍部隊が、部隊の年末撤収方針を受け30日に現地住民の診察を終了した。

　合同参謀本部関係者は31日、2004年11月に開院した軍部隊の病院が、3年9か月目にして診療を終えたと伝えた。撤収を完了するまでは救急診療体制を取り、部隊将校や同盟軍の診療任務だけを行う予定だ。

　同病院は内科、一般外科、整形外科、耳鼻咽頭科など9科に加え救急室や手術室などからなり、これまでに現地住民8万8805人を診察した。このうち手術を受けた住民も1500人に達する。24種類の先端診療機器を備え50人余りの専門医で24時間診療システムを稼動し、現地住民から好評を得た。

国際中学校が来春開校

　ソウル市教育委員会が31日、国際中学校設立に向けた「特性化中学校指定同意案」を可決した。これにより、市内の大元中学校と泳熏中学校は来年3月に国際中学校として開校できるようになった。

　ただ、国際中学校が設立されれば私教育が増えるとの指摘が多かっただけに、今後も論争が続くものと予想される。ソウル市教育委員会は近く要綱を確定するなど、今後の日程を迅速に進める考えだ。

　国際中学校は英語や数学、社会、科学の4科目を中心に、英語と韓国語を使用しながら教える二重言語教育を実施する。

もし金正日時代が終わったら北朝鮮はどうなるの?

今年９月９日の北朝鮮の建国記念日において、閲兵式に姿を見せなかったことをきっかけに、金正日総書記の健康不安説がささやかれている。その真偽はともかく、もし仮に金正日がいなくなったら北朝鮮の体制はどうなるのだろうか？　北朝鮮情勢に詳しい関西大学の李英和教授に聞いてみた。

「金正日に、いつ何があってもおかしくないという前提で話すと、すぐに誰かが後継者に就くということはないだろうね。だいたい北朝鮮の国民は、金正日に子どもがいることは知っているけど、名前すらほとんど知らないんだ。後継者を宣伝する準備期間が必要になる。そのあいだ、軍部が主導権を握ると一般的にはいわれているけど、僕の考えではそれはない。軍部を統率できる人物がいないし、政治的な実力はないから」

金正日の父、金日成が１９９４年に死去した際には、わりとスムーズに金正日政権に移行したが、それは金日成の生存中から、政策など事実上の北朝鮮の指揮は金正日が執っていたからだそうだ。では、今後、後継者として有力な人物をあげるとすれば、誰になるのだろうか。

「おそらく長男の金正男だろうね。中国が金正男を後継者に立てるべく動くと思う。理由は北朝鮮および朝鮮半島全体の安定のため。それが中国の国益にもなるんだ。中国式の改革解放路線を推進させていくだろうね。以前、金正男は北京に長期間滞在していて、中国政府とつながりがあるといわれているんだ。金正男が後継者になるなら中国も経済援助を行うはず。北朝鮮が混乱するのは、日本や韓国などの周辺諸国はもちろん、どこも望んではいない。改革解放路線へ誘導し、経済的に安定させるという思惑は一致するところだろう」（同）

ただし、と李教授はつけ加える。韓国には南北統一という目標がある。中国の影響力が大きくなることには、韓国の反発もあるはずだ。中国が大きく関わる可能性は高いと思われるが、韓国はどう動くのか。目が離せない状況が続きそうだ。

日本人観光客の所持金が増え、ホテル・免税店が活況

　日本人観光客たちの所持金も大幅に増えた。同じ額の日本円を両替して手にする額が増えたためだ。仁川国際空港にある都市銀行の両替所の係員キム某さん（38）は、「日本人観光客は以前、10万円を両替することが多かったが、最近は20万円を両替するのが普通だ。各支店別の日本円の両替実績も50％を超えていると聞いている」と話す。

　このため、ソウル都心のホテルや免税店も活況を呈している。

　明洞にあるロイヤル・ホテルでは、27日現在で全客室の98％が日本人観光客で埋まっているという。また、近くにあるSホテルやKホテルなどでも、日本人観光客が全客室に占める割合が普段よりも10%以上増えているとのことだ。

　免税店もまた、日本人観光客の急増で活況を呈している。27日午後、ロッテ免税店（ソウル市中区小公洞）を訪れた足永弥生さん（30）は、「昨年と同じ額を持ってきて、買える品物の数が2倍になったので、韓国の人たちに申し訳ないくらい」と話した。一緒にいた足永さんの母親（56）の両手には、買い物袋がいくつも下がっていた。

　同免税店で会った立花恵さん（30）は「ルイ・ヴィトンのバッグが日本よりも80万ウォン（約6万3000円）以上安い。この金額だったら2泊3日の旅費を入れてもお釣りが来る」と話した。

　同免税店では、今月1カ月間の日本人への売上額が昨年同期より50％近くも増えたという。新羅免税店でも今月の日本人への売上額は昨年同期に比べ30％近く増え、またウォーカーヒル免税店では日本人客が20％ほど増えた。

　だが、円高に依存したこの好況は、円高に歯止めがかかれば一気にしぼむ可能性が高い。世宗大ホテル観光経営学部の任恩淳（イム・ウンスン）教授は「健康や美容といった、日本の富裕層のニーズに合った観光商品を開発し、景気の動向に影響されずに観光を楽しめる富裕層を呼び込む戦略が必要だ」と指摘している。

円高の波に乗り、日本人観光客が急増

　今年8月の時点で、100円＝1000ウォンを下回っていたウォン・円レートが、最近は100円＝1500ウォンにまで急騰し、その影響で韓国を訪れる日本人観光客が急増している。昨年の今ごろは5万円＝40万ウォン程度だったのが、今は75万ウォンほどになったためだ。

　法務部の出入国・外国人政策本部によると、先月に韓国へ入国した日本人は計20万450人で、昨年9月に比べ4.87%も増えたという。今月も24日の時点で16万8949人の日本人が入国している。このままの状態が続けば、今月の入国者は21万1000人を超えると予想されている。

　日本人観光客を多く受け入れているチェス・ツアーズは、今月に入って日本から1600団体を受け入れた。1日に受け入れる団体旅行客は50団体を超える。同社の関係者は「急速なウォン安によって、日本からのお客さんが約20%増えており、100人ほどのガイドが休む間もなく全国を飛び回っている」と話す。

　ソウルの仁寺洞や南大門・東大門市場、王宮など、日本人が多く訪れる観光名所は最近、日本人観光客でごった返している。

　28日午後2時30分ごろ、ソウル市鍾路区の昌徳宮の敦化門前には、400人ほどが並んでいた。みな日本人観光客だった。昌徳宮の石塀に沿った道路には、日本人観光客が乗ってきた10台余りの観光バスが停まっていた。

　これを受け、昌徳宮では観光客を個別に入場させず、23のグループに分けて入場させた。日本語ガイドが案内する見学ツアーは通常1日に4回だが、昌徳宮の関係者は「午後2時30分からの見学ツアーは参加者が余りにも多いため、1回で入場させることができず、ガイド二人が約200人ずつ率いて、2回に分けて入場させた」と語った。