朝鮮半島も昔から儒教の強い影響下にあるため、韓国人も、やはり上下の秩序を重んじる国民性を持っています。
加えて朝鮮民族の先人は、中華思想を全面的に受け入れるという道を選びました。
中華思想を維持する漢民族は、自分たちを周辺国より絶対的上位にある民族と位置付け、周辺国は文明化していない「野蛮人」だと決めつけています。
何とも自意識過剰な選民思想であります。
そのため日本やベトナム、そして蒙古(モンゴル)などは反発し、対等外交を求める傾向が強かったのだと思われます。
ところが朝鮮民族は違いました。
中国皇帝に絶対服従し、儒教や中華思想を丸ごと採り入れました。
中国にすり寄ることで、他の周辺国に対して優位性を保とうとしたのです。
そして自分たちのことを「小中華」と自称しています。
朝鮮半島は中国大陸から一番近い位置にあるので、中華思想に従えば、何の努力をしなくても、永遠にナンバー2のポジションを得られると考えたわけです。
その結果、上位には世界の中心に座する中国だけであり、朝鮮半島よりも距離が遠い日本は自らの立ち位置からは一段低い国と決めつけました。
そこで、「兄」である中国には媚びへつらい、「弟」であるべき日本に対しては一方的な優越感を持ち、高圧的な姿勢を取るようになったというわけです。
日本人ならこんな考えを「バカらしい」と思うかも知れませんが、この精神は現在でも、彼ら朝鮮民族に脈々と生きているのです。
儒教思想に基づく上下関係を絶対と考える朝鮮人にしてみれば、日本が自分たちの上を行くことは、とても受け入れがたい屈辱・・・・・・まさに「対等」という概念が存在しない、儒教思想の呪いです。