『地水火風空』

【TamuraTech Japan】のブログ

シーソー現象

2010-08-14 | 2009-2010年
随分前、確か8月の頭には、「秋」を感じた。
こんなに気温が高いのに変だ…と思うかもしれないが、人間が感覚するしないに
関わらず、季節は動いているし、感覚するしないに関わらず、体調も瞬間ごとに
変化している。
「いきなり具合が悪くなった…」というけれど、実際には厳然とした身体のしくみ
があり、そのしくみに沿った流れで現象(症状)となっていくことが、ほとんど。
「感覚」とは、そういう意味ではいい加減だな…

…外のセミの声に、何気なく耳を傾けながら、こんなことを考えた。。





『シーソー現象』

「シーソー」というと、子ども時代を懐かしく思い出す方もいるかもしれない。
しかし、ここでは語尾に「現象」という言葉がついている。
さて…??

まず、「シーソー」を思い浮かべてみて欲しい。

長い板の中心に支点があり、その両端にそれぞれ座れるようになっている。
そこに人が座り、上下運動を楽しむ遊具…それが「シーソー」である。
近年ではめっきり目にする機会も少なくなってしまったが、かつてはよく
遊んだという記憶がある方も多いのではないだろうか?


両端が交互に上下運動をする。
その様をたとえに使った言葉が、ここでいう『シーソー現象』である。




仰向けあるいはうつ伏せになって、両脚を真っ直ぐ伸ばしたまま片方づつ
上方にゆっくりと挙げてみる。

あまり明確に左右の差が出ない方もいるが、多くの場合、左右どちらかの脚が
挙げにくかったり、重く感じたりするもの。
それは何らかの不調時であれば顕著で、どちらかの脚が重く、硬い。



たとえば、右脚が重ければそちら側を患側、重くもない左脚を健側とする。
そうすると身体機能(働き)的には右脚は落ちていて、それと比して左脚は
健常であることを意味する。

このように、下降している部位があればそれと交互的に上昇している部位がある。
そのような関係性を指して「シーソーになっている」といい、このような身体原理を
『シーソー現象』と、身体均整法では表現している。

このような原理を応用して、たとえば右脚が不調であり、左脚がそれとシーソーに
なっているのであれば、左脚を調整することで右脚の復調を図る、こともできる。




ここでは、わかりやすく左右の脚を例にしたが、必ずしも「シーソー」の関係に
なっているとは限らない。
けれど、仮にそうであったとすれば、左右の状態の懸隔が大きいほど、鮮やかな
変化が訪れることになる。



人間の「身体」は、実に巧妙精緻なしくみを、そもそも備えている。。。
いつも、そう思う。



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