『月山神社』。
月の神は、太古より世界中で太陽神と比肩される根源的で重要な神とされてきた。
日本における天照大御神と月讀命の関係は、ギリシア神話における太陽神アポロンと月の女神アルテミスの関係にも似ている。
また、中国六朝時代の文献で、『三五歴記』『五運歴年記』『述異記』などによると、混沌(カオス)から盤古という天地を開闢した神が生まれ、死してのちその死体から日月星辰、風雨、山川草木ほか森羅万象が発生したのだとしている。
この際、その左目から太陽、右目から月が生まれた、とされる。
「月は生死を司る」…地球上のあらゆる事象に月の力が及んでいることは、いうまでもない。
月山神社・羽黒山神社・湯殿山神社の三社を合わせ「出羽三山神社」といわれ、その中心がここ月山を信仰対象とする月山神社。
明治の近代社格制度では、東北地方唯一の官幣大社であったことからも、その重要性窺われる。
御祭神月讀命は、「月山」「月神」の縁で祭神に比定されたという。
そもそもは山岳信仰であり、いわゆる「山神」であったらしい。
しかし、実際に身を運び、心を鎮めて登拝してみたらいい。
その時この「月山」に、どれほどそのご神威の張り巡らされているかを、肌で知ることになるだろう…。
八合目・駐車場からの眺め。
ここから、本宮へ。
九合目・仏生池小屋。
一休みできます。
この頂上真裏辺りに本宮はあります。
月山神社・本宮に到着。
何度も登拝している方々が「こんなに天候に恵まれたことない」と云われているのを耳にするほどに、快晴で風もほとんどありませんでした。
鳥海山遠景。