たけのこの郷 

クワガタとカブトの話なんですが・・・

飼育の大事さ。

2013-05-10 23:17:18 | アンタエウス(ベトナム南部産)

最近の寒暖の差に体はもちろん、虫スペースも悲鳴を上げてます
朝、涼しいからといってエアコンを点けずに仕事に行くと、日中の暑さで室内温度が27℃まで上ってしまってるようで、今度は日中に合わせてエアコンを点けていくと、夜の帰宅時には19℃まで下がっていて、この時期でもきのこ狩りをする羽目になってます・・・
このままでは羽化不全が多発しそうでヤバいです。

こんな過酷な環境の中、先日アップしていた蛹が無事に羽化してました。
チャララ・チャッ・チャラ~
ダラットアンテ~

Photo

Photo_2

Dorcus antaeus (ベトナム南部産アンタエウス) 産地:ベトナム南部 ダラット

2012年04月21日 初令
2012年05月24日 2令
2012年10月06日 体重39.2g 頭幅13.8mm
2013年01月02日 体重33.3g 大暴れ
2013年02月28日 蛹化25.3g
2013年04月25日 羽化

大図鑑ではマレーと同じ亜種の扱いだったので、82.7mm超えを期待したんですが、そうは甘くなかったですね
でも、この南ベトナム産アンテは、タイやミャンマーのアンテのような「お尻も丸くて横幅がある」形状でもなく、「マレーシアほど大顎が伸びないけど、北ベトナムよりかは顎が伸びる」という中間的な体形をしてる気がするんですが気のせいでしょうか?
個人的には、以前のベトナム中部産アスタコイデスノコギリの時も思ったんですが、クワガタの亜種分けで先に西と東の虫、北と南の虫といった両極の産地の成虫を見て「形状が違うから」と亜種名を付け、その後、中間の虫が採れたら「中間的な形状」をしていて、これはどっちの亜種なの?というか西と東や北と南は「唯のフォーム」じゃないの?っていう事が出てきそうな気がするんですがどうでしょう。
日本の本土ミヤマやミクラミヤマは飼育したから(飼育できたから)「1♀から大顎の形状や色の差が数種類出る」ってのが解って事なきを得てますが、外国産のミヤマやノコギリ、可能性としてはキクロも「飼育してみたら一緒だった」っていう亜種が実はいるんでは?なんて勝手に思ってます
内心、万一ボルネオの「モンタネルス系キクロの4天王」。これが全て「フォーム」だったらビックリだよね。って思ってます。
一応各種に基産地はあるんだと思うんですが、偶々そこで採れたのを記載しているだけで、実は環境や温度で大顎形状や色が変わってるだけだったらビックリだよねって。
実際、モンタネルスとチュウは標高で分かれていると言われてますが、現地では♀がどっちがどっちなのか解らないから、販売時も「どっちの♀なのかは保証なし」という売り方ですよね。
しかも、現在は飼育しても大歯系を羽化させにくいので、顎での見分けも難しく、色でも「緑もモンタネルス」もいるし、「茶系のチュウ」もいるしで色でも判別できないときてるから、何代飼育しても分かりづらいときたもんだ。(元々色差では亜種分けは出来ないらしい)
現在出回っているモンタネルスもチュウも結構累代されていて、「交雑だったら何代も累代出来ないから家のは純血」という考えもありますが、もともとこれらが同一種だったら累代出来て当たり前ですよね。
って勝手な事をいろいろ書いちゃいましたが、見る人が見たら♀が違うらしいので大丈夫でしょう。私には分かりませんけどね。
まぁキクロはかなり強引ですけど、でもヒメミヤマ系はかなり怪しいと思うんですよね。
これを見て研究魂に火が付いた人がいたら、是非、ヒメミヤマ系(キクロマトイデスやクラーツ等)を挑戦してみてください。
「飼育」によって真実が判る事もありますよね。


ランエボさんから頂いたダラット産ギラファの最初の♂がやっと羽化しました。

92mm
Prosopocoilus giraffa giraffa (ギラファ原名亜種) 産地:ベトナム南部 ダラット

2012年02月12日 初令
2012年04月21日 2令
2012年10月07日 体重30.5g 頭幅15.3mm
2013年03月13日 蛹化
2013年04月29日 羽化91mm予想

早く羽化させようとしてたんですが思いの外、時間が掛かってしまいました
サイズも大きくないのに・・・
これは他産地と違いが判らないので、やはり原名亜種で良さそうですね。
ベトナム南部は「マレーシアの大きい版」のような感じで良いのかな?
ちなみにまだ蛹もいまして。

Photo_3
2012年02月12日 初令
2012年03月11日 2令
2012年09月17日 体重42.5g
2013年05月01日 蛹化30.9g

たぶんですが、この蛹は無事に羽化すれば105mmはいくと思うんです。
以前のギネスのコメントでも「ミャンマーや南ベトナム産は大きくなりやすい」と書いてあった気がしますが、確かに大きくなり易そうです。
これでいくとベトナム南部産はライヒも大きいのか?
今年はライヒでも飼育してみましょうか。

*そう言えば「ベトナム南部産グランディス」はどうですか?って誰に言ってるんでしょう

標本も大事ですが飼育も大事です。
まだまだ未知数なベトナム産のWILDを、今年は皆さんも飼育してみません?


最新の画像もっと見る