ぶく塾

介護を受ける者として感じたことを徒然に

「死ぬこと以外はかすり傷」

2019-02-07 10:10:07 | 武久の視線
「死ぬこと以外はかすり傷」

誰の言葉で、どんな場面に使うものなのかも知らないのだが
身体障害者のカテゴリで出くわす、投げかけられる言葉なのだ

自分の障害をどう思うのか?感じるのか?
はたまた障害者に何を感じ思うのかは
その方の自由なのだが、その言葉を押しつけて来る方もいる

私は自分の四肢麻痺と言う障害をかすり傷とは思えない

障害をかすり傷とは思えない方は全国に沢山いるだろうし
私にもそんな時期が一時期あったけれど
死ぬことより辛いと感じる障害さえもあるのだろと思う

「神は乗り越えられぬ試練は与えない」とか
「生かされている意味があるのだよ」とか
仏や神の教えのような口ぶりは時として当人には刺さるもの

障害があっても、意味がなくとも、とてつもなく辛くとも
自らの死を選択しない限り、人は生きていかねばならないのだ

仏神の教えや悟りなどをもの教えされても
押しつけられても、上から目線のように感じる私なのである

正義も真理も愛さえも振りかざしたり、振り回せば
それらも全て凶器に成りうると思う私なのです


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