ぶく塾

介護を受ける者として感じたことを徒然に

「何でも言って下さいね」

2017-11-05 10:45:31 | 武久の視線
老いてゆき足腰が弱くなり
階段の上り下りや立ち上がりなど、自分一人での力では困難になる

そんな状態になると、他人から介助してもらうこととなり
介護申請などで要介護とみなされ、介護度というものがつく

制度的なものは改正もあるだろうし、その年代で違うのだろう
ここでは、その介助してもらう、介護をうける心もちみたいなものを書きたい

他人から介助してもらう、介護をうけるということは
他人に頼まなくてはいけない、ということ

僕も元気に働いてた頃は、他人に頼むというのは苦手だった
頼むぐらいならたとえ少し無理をしてでも一人でやってしまうタイプ

そもそも人は他人に頼む、という行為は苦手なものなのだろう
しかしながら、一人では立てない、歩けない状態では他人に頼むしかない

他人に頼むということ、意外に気も、エネルギーも使う

まして、忙しそうだとなかなか言い出せない
(介護をうけ15年経つ僕でさえ、忙しそうな時の妻には気をつかう)

施設などでよく耳にする「何でも言ってくださいね」
とは言われても、頼みごとなどはなかなか言い出せない

その辺の心もちを理解していないと
頼む方も、頼まれる方もなかなかスムーズにはいかない。



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