武久塾

介護を受ける者として感じたことを徒然に

尊厳、、、

2016-04-13 11:40:45 | 武久の視線
最近、目にすることが多い「尊厳」、、、大切な事なのだろうと思う


この身になって思うが、お年寄りにしろ、不治の病の方にせよ「尊厳」おごそかなものになりたいのだろうか?
人は必ず死ぬ「死」とはおごそかなもの? 僕には自然なものに見える

死因は何であれ命あるものは、いつかは必ず死ぬ
おごそかでもなくていい、ただ見送ってもらえればいい


戦火の中に消えて行った命、災害や事故の中で一瞬のうちに失われた命
尊厳なんて言う言葉も、死ぬと言う自覚さえも、見送りも何もなく一人失せてしまった命たち、、、



高齢者、不治の病、、、その方々に尊厳を感じるのは支援者の自由なのだろうけれど
尊厳が欲しい高齢者も、尊厳が欲しい患者もいないと思う


ただただ最後の時まで、人らしく生きていたい それだけのような気がする
あえて尊厳とまで使わねばならぬのは、支援者側の心の荒廃ぶりなのだろう、と僕には映る。



(写真 介護ライター野田明宏)

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