梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

歌舞伎座の仲間から・2

2009年07月11日 | 芝居


このお美しいお二人は、歌舞伎座『海神別荘』の侍女に出演中の《合同公演》メンバー、A班『賀の祝』<梅王女房 春>役の市川喜昇さん(右)と、B班『賀の祝』<桜丸>役の坂東玉朗さんです。
『賀の祝』組からも、メッセージが届きました。


この度梅之さんのblogに、3年ぶり2度目の登場をさせていただきます市川喜昇でございます。

以前は『修禅寺物語』の<楓>の時にコメント載せて頂きました。
今回は、『賀の祝』の<梅王丸女房 春>を勉強させて頂きます。
春は、ずっと舞台には出ておりますが、仕事が少ない分、気をずっと張っていないとふぬけてしまいます。
ですが、変に動いてもいけないという、大変難しい役です。
女房役の基本をしっかりと勉強させて頂きます。

皆様も暑い最中ではございますが、「歌舞伎俳優の甲子園」、稚魚の会 歌舞伎会 合同公演に足をお運びくださいませ!!

       ◯

『賀の祝』は、決して派手ではありませんが、実は歌舞伎の様々な魅力が詰まった狂言です。
家族全員力を合わせまして、がんばります。

坂東玉朗


『賀の祝』は、<白太夫一家>の物語でございます。七十歳のお祝いという幸せな1日が、桜丸の死という悲劇で終わってしまう。白太夫はじめ、八重、梅王夫婦、残されたものの悲しみ、無常観というものが、幕切れに色濃く漂います。

本当に、チームワークが大切なお芝居だと思います。3組の夫婦とその父という、なかなかない人物構成でみせる1時間余、気持ちや情愛を通わせあうこと、イキを揃えること…。まさに玉朗さんのメッセージにある「家族全員の力」が必要です!
そんなことを含め、勉強会として、時代物の基本をしっかり勉強させて頂く場となることを祈ります。

2度目の人妻役の喜昇さん、ひさびさ立役での出演となる玉朗さん。是非是非ご注目頂きたいと思います!




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