梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

そろそろ咲くか梅の花

2009年01月25日 | 芝居
今日は<初天神>でしたね。
さすがに「団子買ってくれ」と駄々をこねる子供は今ドキいないのでしょうが、あちこちの天神様では、ちょうど日曜日のご縁日、さぞ賑わったことでしょう。実家にいた頃は、鎌倉の荏柄天神社によくお参りに行きました。

天神様、菅原道真公は、歌舞伎にもご縁の深い神様。皆様ご存知の名作『菅原伝授手習鑑』から、「加茂堤」と「賀の祝」が、来月の歌舞伎座如月興行昼の部で上演されますので、どうぞよろしくお願いいたします。干支の牛サン(天神様のお使い)も登場いたしますヨ。
また、学問と筆法の神様ということで、歌舞伎座では、狂言作者の皆さんが過ごす<作者部屋>に、天神様を祀る神棚がございます。これは江戸時代からの風習だそう。

なんでも、本日を<左遷の日>ということもあるそうで、これは道真公が太宰府へ左遷されたことからなのだそうですが、どうにもイヤな記念日ですね~。
あやかるのは、知恵と書の技だけにいたしましょうね。