梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

梅之旅日記西の巻・6

2008年09月06日 | 芝居
三重県津市【三重県文化会館】での2回公演。
加賀屋(魁春)さんの襲名巡業以来、久しぶりにお邪魔しました。
楽屋でゆっくりできる時間が本当にないので、その土地土地ならではの体験が全くできておりません。大変つまらない日記で申し訳ないです。

過日当ブログに寄せられましたコメントで、後見がよくみせる、座ったままでの歩き方を何と呼ぶかというご質問がありましたね。
やっている当人は、後見としてのごくごく自然な動作ですので、呼び名なんて考えもしませんでしたけれど、<膝詰め>と呼ぶことが多いです。
立って普通に歩くよりも、目立たずに移動ができるわけですが、ときと場合によりけりで、かえって不自然に見えることもあり、後見を常々なさる方でも、この動作を頻繁にすることを嫌う方もいらっしゃいます。私も、場面や移動する距離、何かを持ちながらの場合なら、その物の大きさなどを考えて、したりしなかったりです。
する場合でも、なるべく袴がバサバサして見えないように気をつけます。あまり膝頭を上下に振りすぎないほうが、見た目はいいようですが、この足さばきも百人百様でして…。

自然に見えればそれが一番。 でもその自然というのが、まだまだ私には難しい…。

…津での公演を終えた後は、宿泊地大阪に移動。今月お休みの関西籍の後輩と合流し、日付が変わったことも忘れるくらい、楽しく呑みました!

(9月7日 記)