梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

『大老』稽古場便り・1

2008年09月27日 | 芝居
国立劇場10月公演『大老』5幕9場。
稽古初日は<立ち稽古>からです。
以前お伝えしましたように、本興行でしばしば上演される『井伊大老』を増補した作品。通しとしては久しぶりですので、まずは段取りを決めながら…。
私の<腰元>役につきましても、まだまだ変わると思いますので、あえて本日は申し上げないことにいたします。

それよりなにより、私ども高砂屋加賀屋一門にとりまして本当に嬉しいことは、腰のお具合で、3月末より舞台を離れていらっしゃった大先輩、中村歌江さんが持ち役<雲の井>役で半年ぶりのご復帰!
休養中も、ときおりご自宅を訪ねたり、電話でやりとりをしておりましたが、お元気なお姿で稽古場にいらしたときは本当に嬉しゅうございました。
ご一緒に5幕1場に出演できることも有難く、先年6世歌右衛門の大旦那の5年祭以来のこの<雛祭り>の場面、しっかり勉強させて頂きたく存じます。