梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

卯花月稽古場便り・一

2007年03月29日 | 芝居
ブログ更新もさぼってのんびり2連休…と申したいところですが、突如ジンマシンと胃炎のダブルパンチを受け、モヤモヤしっぱなしの2日間でした。おかげさまでどちらの症状もだいぶ治まってはきましたが、まだ本調子には戻らず。何とも情けないですが、しばらくは病院通いが続きそうです。

そんなコンディションでむかえた歌舞伎座『四月大歌舞伎』の稽古初日。私は当月、昼の部『頼朝の死』の<侍女>、『男女道成寺』の<所化>ふた役を勉強させて頂きます。本日は『男女道成寺』の<附立>のみでした。
『京鹿子娘道成寺』をパロディした舞踊でして、筋の流れは元とほとんど変わりません。『京鹿子~』の方には何度か出演させて頂いており、勝手はだいたいわかっておりましたので、今日の稽古も別段問題なく勤まりました。大変有難いことに、花笠踊りを踊らせて頂きますので、日頃の稽古の成果をだせるよう心して勤めます。天下の歌舞伎座の大舞台で踊ることができる嬉しさははかりしれません!

早くに稽古が終わりましたので病院に寄ってから帰宅。体調も落ち着いていたので、家内と墨田川沿いの桜並木を見に行きました。もうすっかり咲きそろっておりました。ぼんぼりやライトアップで見る桜もまた一興です。墨田区側の遊歩道には、各町内会主催の出店やお休み所が早くも営業開始。大変な混雑でした。胃さえ悪くなかったら、ビールに焼きそば鶏カラ枝豆…なんですけどね。