梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

今日はご縁日

2007年03月18日 | 芝居
今を去ること1379年前の3月18日、隅田川で漁をしていた浜成、竹成兄弟の網にかかって、正観音菩薩様が御示顕なさいました。この菩薩様を祀ったのが浅草寺で、同日は<示現会>、および毎月18日は当寺のご縁日となりました。
本日、大勢の参拝客でにぎわう浅草寺に出番の合間をぬってお参りしましたが、おりしも<金龍の舞>が始まる頃で、人ごみも最高潮でございました。
地元の芸妓さんがたの鳴り物にあわせて、重さ88キロ、全長18メートル(縁日の8にちなんでいる)の龍が、8人の担ぎ手によって操られます。ダイナミックに、厳かに、そして晴れやかに繰り広げられる舞に、大勢の観客は楽しそうに見入っていました。
ご本尊には今後の芸道修行の無事を祈り、仲見世をそぞろ歩いて帰りましたが、日曜日ということを差し引いても、この町のもつ<人を呼ぶ>エネルギーには圧倒されました。

度々の登場ですが、<西むら>では今日からおはぎが売り出されました。こし餡、粒餡の他に、きな粉をまぶしたのがあるんですが、それがいちばん大好きです。