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シロアリはコンクリートまで食べません


診断すると高い確率で人為的に基礎が破壊されているのを確認します。
大抵が、シロアリ業者か床下換気業者によるものでしょう。

床下が湿気ているから換気した方が良い。
シロアリがいると建物によって良くない。

それは正しい意見です。床下は乾燥していた方が、木材の腐食しません。シロアリがいると木を食べられます。
そんなことは、誰でも分かっていることです。
異論を唱える人はおそらくいないでしょう。

ただ、シロアリは、コンクリートまで食べません。(食べるシロアリがいるのならみてみたい。)
湿気によって、基礎が写真のように破壊されることもありません。

建築とはトータル的に判断しなければならないと私は思っています。
耐震補強を行うことによって、生活が不自由になったり、採光不足となるのはどうかと思っています。
シロアリや湿気対策も同様ではないでしょうか?
ひとつの問題点を解決しても別の問題を発生させてしまうことは避けるべきです。

そういえば、柱直下の基礎部分でなければ破壊しても問題ないと言った業者もいました。
どうして問題がないのか、私には理解できませんが基礎を破壊されたおかげで、耐震診断の結果が悪くなったことだけは確かです。写真のように破壊するだけでなく、破壊したコンクリートを放置する行為に意味があるとは思えません。
正直、他人の仕事に対して、意見を言いたくないのですが、あまりに多すぎるのでこのブログで再度書く事にしました。

もちろん、丁寧な仕事をするシロアリ業者や床下換気業者もいるとは思いますが、個人的にはそれはごく少数ではないのかと思う今日この頃です。
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壁増設完了


以前紹介しました壁の増設工事が完了しました。
小壁と既存壁の色を統一させたかったのですが、お施主様が既存壁の色が好きではないらしく別の色にすることになりました。色を決めるのは難しいですね。

耐震補強工事については、多くの可能性を秘めていると思っています。
今後は、助成金制度や税金の特例を上手に利用するだけでなく、どのような補強を行うかについても建築士によって差がでるかもしれません。
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「大井川町ひらめき ときめきコンクール」審査員 その2

以前にも書いた「2006年ひらめきときめきコンクール」の続きです。

昨日は、審査員に対しての説明会がありました。
これまでの内容や今後のスケジュール等について説明があり、審査員からの意見も多数あって、結構盛り上がりました。いろいろな意見が聞けて良かったです。
審査員の大半は、学校関係者ですが、町内会長や消防関係の方もいるため、地元建築士として参加している私としてはほっとしました。

ひらめきときめきコンクールは、大井川町のよいところやこうなって欲しいという希望を立体模型や絵に表現してもらうというものです。ひらめき部門とときめき部門に別れていて、賞もいくつかあります。

どのような作品が応募されるのか楽しみです。
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2×4住宅も無料診断対応になるようです

昨日、大井川町役場に顔を出したら、今年度から枠組在来軸組工法(2×4住宅)にもTOUKAI-0無料診断が受けられるという情報を手に入れました。

これまで、昭和56年5月31日以前に着工の在来軸組工法のみ対象だったので、対象工法が1つ増えたことになります。

ただ、もし2×4工法の住宅を診断するとなると新診断法(平成16年に改訂された診断方法)を使う必要があります。
現在、使用されているTOUKAI-0無料診断は、改訂前の診断法です。改訂前は、在来軸組工法のみ対象なので、2×4工法の住宅には使用できません。

全国的には、改訂された診断法が普及していくと思われますので、いつ静岡県もTOUKAI-0無料診断を改訂された新診断とするのか気になるところです。

例えば、来年度から改訂された新しい診断法を採用すると県が決めたとします。大変なのは、診断する人間でしょう。これまで慣れ親しんだ診断方法から新しい診断に変えろといわれて素直に対応できる人がほとんどとは思えません。
また、改訂された診断法は、チェックする側にも負担がかかります。正直、ミスがないか調べるだけでも相当大変ですし、診断の仕組みをよく理解していないとどこがどう間違っているか分かりません。それこそソフトに頼り切る形になります。

加えて、改訂前の診断と改訂後の診断では、結果が違う場合は、これまで診断した住宅に対してどのような説明をするべきかといった問題もあります。発行している日本防災協会は、どちらの診断でも結果はそれほど変わらないと主張していますが、それならば別に改訂する意味がないのではないかという指摘が生まれます。おそらく、このあたりの指摘は、診断方法発行元である日本建築防災協会も返答が困るところだと思われます。

一方で、診断対象が増えるというメリットも否定できません。
2×4工法でも耐震性に不安を感じている方は多いと思いますので、そういったメリットも考慮する必要があります。
個人的な意見としては、改訂された診断法に変わるのはやむをえないところではないかといったところです。

それでは、改正前と改正後の違いを簡単にまとめてみます。

(A)改訂前(木造住宅の耐震精密診断と補強方法 日本建築防災協会発行)
※TOUKAI-0無料耐震診断は、この診断法を少々改良した形で使用

メリット
(1)比較的診断が簡単である。(下手をすると高校生でも可能、これをメリットと判断するかは人によって異なる。)
(2)診断のチェックも改正後に比べると簡単である。
(3)現地診断については、主に壁の位置を調べる。精密診断の場合は、壁の種類も調べる。ただし、無料診断は一般診断なので調べない。
(4)平成13年度から静岡県では採用されているため、診断に馴れている人が多い。
(5)診断結果を依頼者に説明しやすい。

デメリット
(1)地盤や基礎の判定によって、診断結果がかなり左右されてしまう。
(2)診断結果に反映されない部分が多い。
(3)あくまで個人的な考えだが、診断結果そのものの信頼性は低い。(このあたりについてはまた別の機会に書きます。)

(B)改訂後(平成16年に改訂、改訂前の診断法と根本的に違う)

メリット
(1)診断可能な対象工法が増える。(2×4工法・伝統的構法)
(2)診断結果に反映されない部分が改訂前より増えた。
(2)あくまで個人的な考えだが、診断結果そのものの信頼性が改訂前より高い。
(3)全国で今後採用される診断法である。

デメリット
(1)診断作業が改訂前より大変になる。(時間がかかる)
(2)診断結果について、依頼者に説明するのが大変である。
(3)現地診断も改訂前に比べて調べることが多い。
(4)第三者によるチェックが改訂前に比べると大変である。
(5)改訂前に慣れ親しんだ人が、新たに覚えるのは大変である。
(6)専門家(建築士)でなければ診断は難しい。(これをデメリットと判断するかは人によって異なる。)

もちろん、これだけではないと思っています。
あと、診断方法については、具体的に何がどう違うかは今回は書きませんでした。

次回は、役場に改訂後の診断方法の取り扱いについて、いくつか質問をしたので、その内容と返事を書きたいと思います。
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創知協働ニュース

静岡県が発行している「創知協働ニュース」に私の活動が紹介されます。
これは全国に静岡県の活動を紹介するために発行しているものらしいですね。
それにしても上手に紹介してくれるものだと感心してしまいました。
新聞もそうですが、物書きのプロは違います。
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