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防災教育

8月3日に防災センターで高校生、中学生、小学生の計60名を相手に耐震授業を行います。明日の防災リーダーを育てるための特別授業のひとつとして行われます。

勘違いする方もいるかもしれないので書きますが、授業をうけた子供が家に帰って家族に耐震補強の話をすれば耐震事業促進に効果があるとは考えていません。
そのような単純なものではないでしょう。
ただ、家族間で耐震を中心に防災について考える機会を得ることはよいことだと思っていますし、それは大切なことです。

ただ、それからすぐに事業促進に直結するわけではないでしょう。そのような簡単な話ではありません。
そもそも耐震授業は防災「教育」として行っているわけですから子供たちに耐震授業をきっかけに防災に対する関心を高めてもらうことを最大の目的としています。

耐震授業は、まず授業をうける子供たちにとってどのような効果があるのかをよく考えた上で実施するべきですし、そうでなければ実施してはならないと思っています。あくまでも子供たちになるべく良質な防災情報を提供し、防災の必要性を理解してもらうことを目的とすべきです。

そうして防災教育をうけた子供たちが将来大人になっても防災は必要であると考え、倒壊しない住宅を増やすことは地震被害を減らすうえで効果的であることを理解していてくれたらそれだけで今よりも防災活動は活発化します。
もっと具体的に書けば、将来大人になって一人暮らしするとき、結婚して新居をかまえるとき等に住む建物を検討するとき、デザイン性や快適性だけでなく耐震性にも注意を払うようになってくれればよいと思っています。
特に親から譲り受けた家をリフォームするときにふと耐震性にも気をつけなければと注意を払うきっかけにでもなれば私とすれば本望です。

つまり、短期的な視野では学校教育に貢献、長期的な視野で耐震事業促進に貢献という気持ちで私は耐震授業を行っているのです。

いつ発生するか分からない東海地震ですが、発生すれば永久に地震が起きない訳ではありません。繰り返し地震は発生します。ならば、長期的な視野は必要です。
しかし、それがなかなか理解されないことが多く、私ははがゆく感じます。

今の大人に防災についての重要性を訴えることは必要です。
しかし、今の子供たちはあっというまに大人になります。
今の小学6年生は10年経てば成人していますし、高校2年生なら10年経過すれば立派に防災活動の中心的役割を担っているかもしれません。

つまり、8月3日に授業をうける子供たちは、10年後にはもう防災では即戦力なのです。現在ばかりに目を向けて、将来のことを考えないのは危険です。
今を大事にしつつ、明日を大事にしていかなければ10年後に苦労するのは目に見えていると私は考えます。



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古城めぐり

今日は耐震とは関係がないお話。

歴史に関心をもつ女性が増えたようですね。

実は私も小学生の頃に父親が買ってきた「まんが日本の歴史」を読んで以来、すっかり歴史好きになり中学生のくせに古城めぐりをしていました。
偶然みつけた「静岡県古城めぐり」という本がきっかけで、賤機山城跡や朝日山城跡、高天神城跡、丸子城跡等バスや電車をつかって見学しました。
あと現在の天守閣がなかった頃の小山城にも足を運んでいます。
もちろん城といっても城跡なので山登りしていただけといえなくもありません。

賤機山城跡はひとりで行きましたが、少々道に迷いました。
至近距離でカラスと出会って怖い思いをしたのを覚えています。そして、賤機山の読み方が分からなくて苦労しました。

その経験からその後は一人でいくのをやめて、まったく古城などに関心のない友人や弟をつれて城めぐりをしましたが、しばらくして受験勉強で忙しくなったため、城めぐりをやめてしまいました。

一番印象に残っている古城は高天神城跡です。
古城めぐりするならこの城はみておかなければならないと聞き、まだ小学生だった弟をつれて掛川駅まで電車、そこからバスにのって見学しました。

確かバスが一日数本しかなくて、帰りの時刻をやけに気にした記憶があります。さらに高天神城跡の道案内がないため、写真でなんとなくこの山かなという感じで探した記憶があります。人に聞きたくても田んぼだらけで人はみあたりませんでした。

最近、すっかりおじさんになった弟(私もですが)に「高天神城跡」行ったこと覚えているかと聞いたら「覚えている」と答えました。当時小学生の弟にとってもインパクトのある旅だったのかもしれません。

ただ、その後に「確か石垣だけあった城だよね」といってきたので、それは掛川城の間違いだと訂正しておきました。
おそらく高天神城に向かう前に見学した掛川城(当時は天守閣なく、石垣のみ)だけ記憶していたのでしょう。

やはり、城というとせめて石垣がないと印象に残らないのでしょうか。
私のような石垣がなくても堀跡のようなものが多少のこっているものでも城として扱う人間の方が少ないのかもしれません。

ちなみに朝日山城跡には、このブログをデザインしてくれた友人と行きました。今度、友人に覚えているか聞いてみようと思います。

最近、また古城めぐりしてみたい気持ちになりました。
今は車があります。
自分が行きたいところに割りと自由に行けるようになりました。
しかし、そのくせどこにも行っていません。

それはなんだかもったいない気がするのです。
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耐震補強が困難なケース


耐震補強といえば壁を補強することが多いのですが、実は梁材を補強するケースも多く、中には困難を極めるケースもあります。
特に平屋を2階建てに増築した場合にそのようなケースが多く、時間と労力を必要とするだけでなく、依頼者にも説明しなければなりません。

写真は、2階を増築した際に1階の梁を補強したのですが適切ではなかったため、たわんでしまっているところを撮影しました。
これからこの部分を補強します。
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防災教育授業に向けて

仕事もありますが、そろそろ8月3日に行われる授業の準備を行う必要があります。
今回の授業は、教育委員会から直接依頼を頂いたはじめての機会であり、民間人による防災授業による効果を学校側が確かめるよい機会になればと期待しています。

現在、焼津市大島付近で耐震補強を行っています。
今回の住宅は、昨年お話を頂きました。かなり白蟻による被害や無理な増築を繰返したため、補強の難易度は高いと判断していましたが、その通りとなりました。

予想以上の被害で土台を一部交換しなければならない事態となりましたが、なんとか作業を順調に進めています。
命を守るなどと私にとっておこがましい言葉は使えません。
自分たちのできる最大限の力で生き残る可能性を高める作業をやるだけです。
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焼津市主催耐震補強現場見学会


7月17日(土)と18日(日)に焼津市主催で耐震補強現場見学会が行われました。
現場は、私たち親子が現在行っている場所が選ばれ、会場に展示する模型や参加者への説明も担当しています。

自分たちの仕事を不特定多数の方々にみてもらうのは勇気が必要です。
しかし、自信があるから了解しましたし、今後の耐震事業を考える上でこのような行政と民間業者が協力したイベントは重要な試みになると考えて協力することにしました。

これからは、補強を検討している方々に良質の情報を提供する姿勢が行政にも業者にも求められると思います。チラシを配布したり、ローラー作戦を実施することも大切ですが、現場を実際見てもらうことで補強とはどのようなものなのかを知ってもらうだけでなく、個別相談にも気軽に応じられる見学会を各市町村が地元業者と協力して実施していくべきではないかと私は思えるほど、手ごたえは感じました。

幸いにも見学場所は立地条件もよく、NHKにも取り上げていたこともあり、60名以上の見学者があり、焼津市も驚いていたようです。
遠路から現場をみにきていただいた方もいました。ありがとうございます。

補強は診断者によってやり方や使用する補強材が異なります。
金額にも差があるでしょう。
正解があるわけでもなく、最終的には依頼者が納得できる計画と見積書を提出できるかどうかです。

あの業者よりこちらの業者の方が安いといったように金額だけで比べるわけにもいかない類の工事でもあり、依頼者にとって悩める存在であるかもしれません。

見学会で質問したかったができなかったという方については、ブログトップにある「お問合せ」をクリックしてください。メールフォームがありますので、そこに質問内容を書いていただければ可能な限り、回答させていただきます。
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