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庫裏新築工事

今月中旬にいよいよ牧之原市にあるお寺様の庫裏新築工事の建方を行う。

基本設計に時間をかけ、随分もお客様を待たせてしまった。

8月お盆前から建築確認申請やプレカット図の検討などに没頭し、正直に言えば焦りと緊張の日々だった。

 

庫裏は住宅ではない。

建築基準法的には住宅なのだろうが、単純に住宅というカテゴリーに当てはめてよいものではないと思っている。

本堂の隣に普通の住宅を建てればよいと思う方もいるかもしれないが、私はそうは思わない。

一般住宅のノウハウを活かせる場面もあれば、活かせない場面もあると思うし、隣接する建物との関係性も無視できない。

 

今回の庫裏設計は私自身のこれまでの経験や知識の全てが反映されている。

集大成のようなものであるからこそ、正直に言えば怖かった。

その建物自体が私自身を投影しているように思えてならなかったから。

 

一方でお客様が図面をとても気に入って下さり、この家に住みたいと言ってくれた。

それだけでもやはり誇らしい気持ちになる。

 

建方までの準備はまだまだ続く。

緊張感をもって臨む覚悟。

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車いす用昇降機

三島市のお寺にて、車いす昇降機を設置しました。

高低差が1.5m程度あり、玄関ホール内に設置する等の条件が重なり、難易度が高い工事です。

何社か検討し、シンテックスという会社のタスカルリフトを採用しました。

代理店は新光産業という会社です。

 

横浜にあるショールームにも足を運び実物を確認。施工上の注意点などもきちんと把握するよう努めました。

代理店の担当が熱心で随分と助けられました。

 

上階にはドアがついています。

これは電子制御されていて、昇降機が上階になければ解錠されません。

逆にドアをきちんと閉めないと昇降機は下階に向かうことができない仕組みとなっています。

 

これは例えば昇降機が下階にある状態でドアが開くと落とし穴のような形になり、上階にいる方が1.5m下の地面に落ちることになります。

エレベーターが必ず乗り降りする階に到着しなければ開かないのと同じ仕組みです。

 

昇降機設置は1日で終わりました。

ただ、設置前の工事や段取りがとても重要で、玄関床(御影石)を一部撤去してピットと呼ばれる空堀を設置したり、ドアを新設するといった作業については、神経質なぐらい慎重に作業を進めました。なにしろ昇降機とドアの位置がずれていたら上階に車いすの方が向かうことができません。

墨出しが一番重要だったと思っています。

 

ご住職様から予想以上にスッキリ納まったと高い評価を頂き、やはり細部まで熱心に検討することの重要性を感じました

1m以上の高低差となるとスロープでは限界があります。

昇降機はそれほど複雑な構造ではなく、むしろシンプルです。

屋外より屋内の方がおそらく故障が少ないと思いますので、今回のお寺様のように上手く建物内に昇降機を納めることができれば、メンテナンスもそれほど負担にならないのではないかと思っています。

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遵法性調査(じゅんぽうせいちょうさ)

前回の続き。

放課後等デイサービスや就労継続支援等の開業を検討されている方から候補となっている物件の遵法性を調査してもらいたいという相談が増えてきた。

これらは建築基準法における用途としては「児童福祉施設等」に該当する。

特殊建築物に分類され、不特定多数の方々が出入りする施設であるため、厳しい制限を受けることになる。

 

例えば、事務所として建てれらた物件で放課後等デイサービスを開業したい場合、事務所ではOKだった制限がNGとなることは多々ある。

用途変更の手続きは200㎡以下なら不要だから気にしなくてもいいと平然とアドバイスする方もいるようだが、単に手続き不要なだけであって、法を無視して良いわけではない。

 

そもそも「児童福祉施設等」ということは、支援を必要とする社会的弱者が利用する施設であるということを開業者は肝に銘じておく必要がある。

採光が十分ではない室で過ごさせたり、火災等で避難が困難な建物で開業を強行するような事業者が、満足なサービスを提供できるとは思えない。

 

もちろん、高い志や理念を掲げて開業しようと努力されている方も多いと思う。

ただ、そういう方々も建築に関する知識不足が原因で借りてしまった後とか買ってしまった後に開業できないことに気がつくケースもある。

 

不動産業者を名指しで非難するつもりはないが、やはり不動産業者に任せきりにしないで借り手側・買う側が慎重に調査や検討した上で契約を決断すべきだと思う。

専門家である建築士に相談するのも手ではあるが、どうしても費用は発生してしまう。

またその費用を出来るだけ抑えたいということであれば、せめて仲介する不動産業者に対して、建築確認や完了検査の有無は確認すべきだろう。

 

私も最近までは知らなかったがこのような建築士の調査業務を遵法性調査(じゅんぽうせいちょうさ)というらしい。

実はこれはかなり難易度の高い業務だと思っている。

まず、法知識が必要であるし、過去に様々な申請業務の経験も必要になる。

開業を考えている方は、なによりスピードを重視されていると思うので、なるべく早く遵法性の有無を報告してもらいたいだろうからある程度のスピードも求められる。

 

最近はありがたいことに現地に足を運ばなくてもある程度、ネット上で建物の外観も分かるため、おおよその検討はつくことも多い。

今後はこういった調査も増えるのではないかと思っている。

 

相談者や行政書士の中には、確認申請(用途変更手続き)が不要になったからといって、建築基準法および関連法令を守らなくても良いと曲解する方もいる。

確認申請の手続きが不要になっても法律遵守は義務となるため、「採光」「換気」「排煙」等の検討が不要になったわけでもない。

用途変更が不要だから窓なんて小さくて暗い部屋でも構わないと考える方に対して、きちんとその考え方は間違っていると伝える人がもっと必要だと思う。

何度も書くが放課後等デイも就労支援も社会的弱者のための施設である。

なんども書くが、用途変更の手続き有無を自己の都合の良いように曲解しないようにしてもらいたい。

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コンプアイアンス

コンプライアンスを重視する企業が増えていることを実感する。

コンプライアンスは法令遵守に加えて倫理観、公序良俗などの社会的な規範に従い、公正・公平に業務をおこなうことを意味している。

法(ルール)の中でいかにうまく立ち回るかというが一つの技術のように扱われた時代もあったように思う。

ただ、度が過ぎると法を曲解した単なる違法行為となる可能性が高く、違法行為は極めて簡単な手法(SNS)により、広く多くの人間に知れ渡るだけでなく、過去の履歴として残り続けることになる。

 

そういった時代の変化も影響しているのか定かではないが、様々な企業から建築基準法や消防法に関するご相談を頂くことが増えた。

私の強みはやはり現場を知っていることだと思う。あと法令関係に詳しい人脈があることも大きい。

この問題については、この人に相談しよう・・・とすぐに相談相手の顔が浮かぶのもこれまでの積み重ねがあればこそだろう。

 

最近ようやく自分が開設した建築士事務所の理想像がはっきりしてきたこともあり、充実した日々を過ごさせて頂いている。

一方でその現状がいつまでも続くとは思えないし、常に状況は変化することを肝に銘じて、半歩先ぐらいを見据えながら新しいことにも挑戦しなければならないと思っている。

 

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剣道大会

昨日は、友人の息子が高校総体県大会(剣道)に出場するということで会場である藤枝武道館に足を運んだ。

友人とは高校時代、同じ柔道部で切磋琢磨した間柄であるが、卒業後も関係は続き現在に至る。

 

県大会に出場できるだけでも尊敬に値するのだが、応援する両親の前で見事な一本勝ちを決めるのだから素直にうらやましいと言わざるを得ない。

高校3年間というのは、本人だけでなく、親にとってもかけがえのない期間なのだろう。

 

私が高校を卒業したのは今から30年ほど前である。

それから得たものもあるが、忘れてしまったものもたくさんあった。

でも昨日は自分の高校時代を思い出すことができた。

私にとっても得難い一日だったと思う。

 

遠征に同行したり、家族で相当バックアップしたと聞いている。

友人にはお疲れ様と言いたい。

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庫裏新築

住宅以外の建物を手がけことが増える住宅産業について俯瞰的視点で考えることも増えた。

それは良いことだと思っている。

住宅はもっと所有者や使う人にとって自由であってもよい気がする。

 

先日、東京にあるツールボックスという会社のショールームをお客様と見学した。(写真はショールーム内の様子)

牧之原にあるお寺の新築住宅を手掛けるのだが、この住宅はこれまでにない新しい試みがあるし、お客様もそれを希望している。

私にとっては転機となる仕事になるだろう。

 

 

 

 

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石川県能登の地震

石川県能登の地震に関するニュースをみて、「天災は忘れたころにやってくる」という寺田寅彦先生の名言を思い出した。

まさか地震が発生するとは・・・と思った人も多いだろうし、私もその一人である。

とはいえ、テレビなどで紹介される被災地の映像だけが情報の全てと思うのは早計であるし、これから様々な情報が整理された形で公表されると思うので注意深く見守るしかない。

個人的にはJSCA関西の限界耐力計算講習会でもよく耳にしたが、倒壊した建物よりも倒壊しなかった建物について、その理由を深堀すべきではないかと思う。

それこそ平成12年以降に建てられたものは、どの程度の被害だったか知りたい気持ちはある。

そのあたりを中心に今後は情報収集に努めたい。

 

 

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違反建築物の是正

違反建築建築物の是正についてのご相談を頂くことが増えた。

難しい仕事ではあるが、私がこれまで積み重ねてきた経験を惜しみなく発揮することができるし、それによって得た成果(違反是正)を高く評価して頂けるのは、とてもうれしい。

 

建物の規模が大きくなるほど建築基準法や消防法は厳格化される。

増改築を繰り返した結果、気がついたら違反建築物となっていたというケースは思いのほか多い。

ある日突然、消防署から指摘されて驚かれる経営者も多いようだ。

規模の大きい建築物の場合、増改築の際でも高度な法知識が必要となる。

 

建築基準法や消防法に関する幅広い知識や経験、なによりも法を遵守するという強い姿勢が担当する建築士や建築業者に求められる。

建築確認申請等手続き不要な規模の増改築であれば何をしてもよいと考える方もいるようだが、それはバレなければ何をしてもよいという感覚に近い。

 

違反建築物の是正は、現地調査を入念に行い、違反内容をきちんと整理することからスタートする。

その上で、どのような是正計画が最良であるかを検討するわけだが、この検討が容易な作業ではない。

杓子定規にはいかない部分もあるし、現場で作業する方、その建物で働く方のことも考えなければならない。

様々な建物を手がけた現場管理の経験がこのあたりに活かされているのは、素直にうれしい。

 

コンプライアンスという単語が身近になってから世の中が変わったように思う。

違反によって得られる利益より、違反が発覚したことによる社会的信用の失墜による損失の方がはるかに上回るようになったからではないかと思っている。

 

行政(市や消防)に違反を指摘されて驚かれる経営者や所有者は多いかもしれない。

そういった方々に頼りにされるような建築士になれるよう日々精進したいと思っている。

 

市や消防の担当とよく話し合うことで解決の糸口を見出すことができることも多い。

何が最善手であるか諦めないで検討するという姿勢は違反是正に限らずすべての仕事に共通していると思う。

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最近の仕事

藤枝市内瀬戸にある光明寺開山堂工事。

昨年の台風による土砂災害で被害にあった開山堂部分を一度撤去。

(正確には減築に近い)

古い材料を一部再使用したり、前に手掛けた大工の納まりを踏襲した。

この仕事は本当に難易度が高く、寝ても覚めても納まりについて考える日々が続いている。

工事は連休明けも続きます。

 

焼津市内にある稲荷神社。

台風の際に雨が屋内に入ってしまうことがあり、建具等がカビだらけになってしまったので、カビの除去や防水性を高めるよう建具を改造した。

神社のもつ雰囲気、品位が損なわないよう配慮しつつ、予算等の条件下で与えられた課題をクリアーするためには、当然のことながら試行錯誤は重要である。

建具業者や塗装業者に任せっきりにしないで、まずは元請がよく考えること。

その重要性をこの工事であらためて感じました。

 

5月10日、焼津谷島屋登呂田店の2階にKATEKYO学院という学習塾が開校します。

教室内の改装工事を担当しました。

焼津谷島屋登呂田店は昨年、大きな改修工事を行ったが、その計画段階から2階の一部をテナントとして貸すという目標がありました。

今回ようやく目標が達成されたため、私自身も正直安堵しています。

焼津谷島屋とKATEKYO学院の社長から高い評価を頂き、また一つこういったテナント改装について自信をつけることができました。

寺院・神社にしてもこういったテナントにしても「もう一工夫」というものが大事だと思っています。

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建築士賠償責任補償制度(けんばい)更新

建築士賠償責任補償制度の更新加入手続きが過ぎそうだったので慌ててWeb手続きを行った。

これは以前にも書いた記憶があるが、建築士事務所のためにある保険である。

最近は建築士事務所としての業務も増えつつあるため、今まで以上に万が一に備える必要があると考えている。

 

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