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免震・制振データ改ざん

2018年10月に公表されたオイルダンパーの出荷検査のデータの改ざん、2015年3月の免震積層ゴムのデータの改ざん、に関して何か自分の意見を書かなければと思いつつそのままだった。
理由としては、私自身がオイルダンパーほとんど使用したことがなく、免震積層ゴムに至っては使用経験無しだったから。

とはいえ耐震ブログでこの話を取り上げないのはどうなのかなとも思っていた。

そういえば、焼津市内でよく使用されているらしい(私は絶対に使わない)、HIダイナミック工法という製品も改ざん事件の影響から対応を迫られたらしく、メーカーが書面で要約すると「ウチの製品は大丈夫です。」といった説明文をやいづ耐震協を通じてメールで送られてきた。
最初、なんだこのメール?と思ったが、なるほど使用した建築士が改ざん事件が心配になって問い合わせたのだろうと推測した。


A社が改ざんしたからB社も改ざんしているだろうと決めつけるのはよくありません。
だから私はHIダイナミック工法という製品が改ざんしているとは思わない。メーカーも大変だなと思った程度。

一方で、B社がわが社の製品は大丈夫と言っているのだから大丈夫だろうと簡単に安心するのはちょっと違うと思う。
大丈夫という理由、根拠から判断するしかないし、その理由が納得できないなら納得できるまで質問するか、使用を一時中止するしかない。
私がHIダイナミック工法をかなり採用して耐震補強を数多く手がけていたならその程度の説明文で納得しなかったと思う。
おそらくさらなる説明を求めたと思う。


ただ、ここまで改ざんが続くと、第三者の抜き打ち検査を定期的にやっていかないと信頼回復は難しいかもしれない。
事実、そういう流れになっているようだ。
正直、私はそういう流れになること自体、本来は良くないことだと思う。
それに誠実に製品を開発・販売しているメーカーにしてみれば迷惑極まりないことだと思う。

数社の改ざんによって業界全体が大きな被害を受けるというのは、今に始まったことではない。
昔、浜松で耐震補強の補助金を不正に支給した業者がいたが、あのときは私もいろいろ焼津市から不正がないかということで追加資料を求められた。
またその後、補助金申請も厳格化されて申請作業も大変になったという記憶がある。

改ざんという行為が及ぼす影響というのは計り知れない。



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青龍山孤雲院様晋山式

28日(日)は、いつもお世話になっている焼津市の孤雲院様ご住職の晋山式でした。
前日の27日(月)は、以前マルワが手掛けた客殿と庫裏工事の落慶法要も行って頂き、私も父もそろって出席。
翌日の晋山式は私だけ出席させて頂きました。

孤雲院様は、私たち親子にとって特別なお寺です。
今、マルワ建工は高徳寺様や法華寺様の工事を手がけていますが、それもすべては孤雲院様があればこその話です。

何事もきっかけ、始まりというものがあります。

私にとって一級建築士、経営者としての始まりは孤雲院様の庫裏・客殿の仕事であることは間違いありません。
父と一緒に20年近く仕事をし、父から代表を譲り受け、自分がマルワ建工という両親が設立した会社をなんとか守るために必死に取り組んだ末に得たものは、今ではかけがえのない財産となりました。

そんな孤雲院ご住職様にとって、特別な日である晋山式に出席させて頂き、ご住職のお姿をみたとき手を合わせずにはいらせませんでした。御恩という一言では表現しきれない気持ちが私にはあります。

父と共にこの仕事をやってきて20年以上経過しました。
あとどれくらい父と一緒に仕事ができるのか、父と歩めるのか分かりません。
今なお父がいなければ会社が成り立たない現状に不甲斐なさを感じつつ、父と少しでも長く仕事をしたいと願う私がいます。

そして、私が両親から得たものをどういう形で自分の子供に伝えられるのか、そういうことも考えるようになりました。
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最近の仕事



写真は、高徳寺様客殿。
柱の不陸や傾斜を計測し、これから不陸調整や建て起こし作業に入ります。
古い建物も丁寧に修理すればきちんと使用できるため、歴史ある高徳寺様客殿を今後も多くの檀家様に愛着をもって利用して頂けるよう工事を進めます。
今週末は、法華寺や高徳寺様の耐震補強に関してご助言を頂くため、大阪に行く予定。

私の父がかなり力を入れているので正直助けられています。
考えてみれば父には助けてもらってばかりです。

以前にも書いたかもしれませんが・・・

高徳寺様は、私の父が棟梁として作業しています。
花沢の法華寺は、協力業者である澁谷工務店の澁谷さんが棟梁として作業しています。

棟梁というのは大工であれば誰でもなれるものはありません。
棟梁として大きな、責任のある仕事を任される人は本当に一握りだと私は思っています。

だから私にとっては、父も澁谷さんも特別な方なのです。
もっといえば、棟梁に限らず大工という存在そのものが私には特別といえるのかもしれません。

私の経営者以外の仕事は、棟梁や職人が仕事をしやすいように現場環境を整えることです。
そしてそのためには、棟梁とのコミュニケーションは必要不可欠と言えます。

結局のところは、お客様に対しても現場で一緒に働く方に対してもコミュニケーションは重要であり、私のこれまで苦い経験をしたため、そのあたりを怠らないようにすることが一番の肝だと考えています。
なかなかそれが完璧にできなかったとしてもできるだけ自分自身が意識していくことが大事ではないかと思うのです。

最近はお寺の仕事が増え、ご住職様と様々な意見交換をすることも増えました。
一般のお客様とは異なるお寺としての考え方、建物をいかに使いやすくしていくかという工夫なども打ち合わせを重ねることで把握していきます。






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保存修理



静岡新聞 「法華寺100年ぶり大修理 焼津・花沢、新史料発見に期待」2018/9/18 17:00

法華寺保存修理工事も一部解体作業が進み、今まで分からなかった破損状況などが詳細になってきました。
野帳(現状を手書きで記録)し、材を撤去保存という作業を繰り返す日々です。

法華寺については、きちんと専門の先生が監修についているとはいえ、ずっと先生が現場にいるわけではありません。

だから現場作業を行う人間、現場管理する人間が相当に気を付け、現場でよく話し合い、先生にもよく相談しながら作業を進める必要があります。



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8月

今年の夏はとにかく身体に堪える暑さだと思う。
単にわが身が衰えただけで、もっと若い人は平気なのかもしれないが、熱中症で亡くなる方も多いと聞いている。
やはり以前より暑さが増していると考えた方がよいのかもしれない。

法華寺の現場は素屋根があり、中はちょっとしたハウスのような感じなので蒸し暑い。
ヘルメットを被ると汗が滝のように出るから持っている書類が濡れてしまう。
眼鏡もびしょぬれになるので、本気でコンタクトレンズを検討し始めてしまった。
仕事に支障をきたすならやむを得ない。
(一方でもう少しで涼しくなるから我慢しようという気持ちもある。)

大恩ある孤雲院様の増築建て方も明日ようやく行える。
天候が悪かったため、なかなか着手できなかったがこれでようやく現場も進むようになり、同時に少しでも涼しくなればと祈るような気持ちでいる。
孤雲院様の晋山式が近いのでなるべく早く完成させたいという気持ちがあるが、どうしても手をかけてしまうから納期はギリギリになるかもしれない。
ご住職様に喜んで頂きたい一心で取り組んでいる。

位牌堂新築を終えた宗高の高徳寺様も9月から客殿の増築に入る。
最初は仮設工事などを行うため、孤雲院様の工事が終わったら作業に入る予定。
客殿は江戸時代の建物で移築などして現在に至るが、大変貴重な建物で観るべき点は多い。
位牌堂という難題を終えて気が緩んでいるととんでもない落とし穴があるので気を引き締めなければならない。
こちらも納期があるので守れるように段取りするのが私の仕事。
増築部分の屋根は反らせる予定がなかったが、ご住職からやりたいようにやってみて欲しいと言われ、ならばと屋根形については再検討することにした。
ご期待に応えられるよう全力で対応したい。
睡眠はしっかりとるが持っている時間はできるだけ仕事につぎ込みたいと考えている。

今日は、久しぶりに一日予定がなかったのだが、高徳寺様にある青地蔵をみることができるということで、子供と一緒に行った。
年に2回(7月と8月)しかみることができない。
青い石でできている珍しいお地蔵様で近隣の方々の信仰も厚い。

個人的には一度きちんとこの青地蔵の歴史を調べてみたいと思っている。
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お盆休みも終わり

しばらくブログを書く余裕がありませんでした。
インスタグラムは少しずつ更新はしていたのですが、腰を据えてブログを書くとなるといろいろ気持ちが整わないと難しいものだなとあらためて思った次第です。

高徳寺様の位牌堂は、6月末に完成し、新しい位牌堂でお盆を迎えることができました。
ご住職様や檀家の皆様に喜んで頂き、心からうれしく思います。

5月に建て方を行った新築住宅も契約通り、7月末に引き渡しを終えることができました。
正直に言えば、間に合わないかもしれないと思うほど厳しい工期ではありましたが、間に合ってよかったです。

花沢の法華寺については、修理保存監修の村田先生の指示に従い、設計監理の倉田さんと相談したり、澁谷工務店と連携というより、助けてもらいながら作業を進めています。
解体しつつ調査も行うという感じで普段の仕事とは全く異なるペースで作業が進みます。

木工事については、村田先生の紹介で滋賀の橋本工務店の橋本棟梁から技術指導も受けています。
滋賀では大変有名な社寺建築・文化財保存修理を手掛けている工務店です。

マルワに協力してくれている静岡市の澁谷工務店は、私からすればすでに十分な技量を持っている工務店ですが、橋本工務店から技術的指導を頂けるというのはありがたい機会と受け止めてくれています。
私も同じ気持ちです。

いろいろな方と相談したり、専門家からご指導を頂きながら現場管理を行うというのはやりがいがあります。
死ぬ気で現場管理して、ご住職様や檀家の皆様の期待に応えなければならない、その一念です。

私としては、静岡県内のこういった歴史的価値がある建物は、県内の大工職人が手掛けるというのが望ましい形と考えていますし、地元の大工さんたちが経験を積んで、またそれを次世代に伝えていくということを途絶えさせてはいけないと思っています。
一度途絶えると復活させることは容易ではありません。
人はスマホやPCのように簡単に同期することもデータをインストールすることもできないのです。

法華寺本堂工事を通じて、これから若い大工さんたちが歴史的建造物の修理保存について経験をたくさん積み、それを次に活かしてもらえる流れというかお手伝いをさせて頂くのが私の役割ではないかと思っています。
もちろん経験を積むのが主ではなく、無事しっかりと工事を終えることが最大の目的です。

これから村田先生以外にもいろいろな専門家が現場を検査する機会も増えます。
そういった方々からの厳しい検査もクリアし、きちんと修理できていると認めてもらうよう現場を管理していきたいです。

工事内容については、仁王門付近に掲示板を設け、工事写真を紹介しています。
写真の定期的な交換は地味作業ですが、檀家の皆様に工事状況をお伝えすることは重要と考えています。



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各種連絡



写真は、焼津市花沢法華寺。
先日、工事請負契約を戴きました。

設計監理は、袋井市の倉布人一級建築士事務所 倉田裕司。
保存修理監修は、滋賀県東近江市 OFFICE萬瑠夢 代表 村田信夫。
施工・構造計算は、有限会社マルワ建工 代表取締役 伊藤貴広。

起工式は6月3日予定。
木工事はまだまだ先で、仮設工事や解体、解体後の現地調査などを終えてからとなります。
木工事はマルワ単独ではなく、今までも一緒に仕事をしている澁谷工務店(静岡市)と連携して行う予定。



写真は、高徳寺位牌堂。
6月末に完成予定。
だいぶ出来上がってきました。
梅雨の6月前に外部は完了させたいと思っています。
早く足場をとりたいですね。

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法華寺修理工事

先日、法華寺修理工事の指名競争入札が行われ、当社が選ばれました。
大変名誉ある工事である一方で、責任重大です。

詳細は今後この場にてお知らせできればと考えています。

よろしくお願いします。
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ルミオンというソフト

知り合いの建築士に誘われて昨日は東京で行われたルミオンというソフトのイベントに参加した。
先のことを考える機会に恵まれなかったのでちょうど良かったと思う。

建築士事務所も国際化が進んでいるんだなというのが率直な感想。
国内ということに縛られないで自由な発想で海外で戦っていくということが重要というのは分かっていても実行できないという人は多いと思う。
私もどちらかといえばそちらの人間。

ただ、否応なしにそういう波がきていて、今まで通りというわけにはいかないということが嫌というほど分かった。
仕事の合間にもこういうイベントに足を運ぶことはやはり大切で、そういう余裕はどっかにないと生き残れないとも思う。
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サイエンスとエンジニアリング

以前から大学の偉い先生の講習を受けて、なるほどなと感心したり凄いなと思うことはあってもどこか心の中は冷めたところがあった。
結局のところ私の思考というのは、仕事に使える知識かどうかであって、そのあたりを無意識のうちに判定しているのだろう。
もちろんすぐに使える知識もあればそうではないものもある。

この私の中にある気持ちを上手く言葉に表現できなくてもどかしく思っていたらいとも簡単に表現した方いた。
ようは、サイエンスとエンジニアリングの違いということらしい。

なるほど。

大学はサイエンス側。
私のような実務者はエンジニアリングというわけだ。

サイエンスは理想を求めるものだという。
対してエンジニアリングというのは、市場・お客のことを考える。

ネットでこの辺りを調べたらサイエンスは理想主義、エンジニアリングは妥協と表現した方もいた。
なるほどそういえなくもない。
理想主義では現場は進まない。悪い意味ではない妥協が求められることはある。

私としては、サイエンスの重要性・必要性は認めた上でエンジニアリングの立場、考え方で生きている方が性に合っていると思う。

もちろん大学の研究が無意味とは思えない。
非常に重要であり、ここがもし世界に比べて日本が遅れてしまったらと思うと恐ろしい。

それに建築の仕事は意外と大学側との接触は多い。
いろいろな建築関係の大学が研究しているし、その研究成果は実務者が使うマニュアルに反映されている。
でもサイエンス側がエンジニアリング側より立場が上位であるとは思えない。

実務に使えないような、使うことに疑問を感じるマニュアルというか研究成果もあると思う。
そういう場合にエンジニアリング側の人間は、きちんとサイエンス側に意見を堂々と言えた方がいい。

現場主義とまではいかないが、現場で感じたこと思ったことをきちんと言えるということも大事なことなんだなと思うことが増えた。
だからときどき行われる建築の講習会は出席した方がいいと思うし、ただ聞いて終わるだけではもったいないと思っている。
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