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消防署に行ってきました

昨日、大井川消防分署にいってきました。
実は、私の地元である大井川町は消防署をもっていません。あくまでも隣にある焼津市の分署として設置されているようです。正直、驚きました。ちなみに救急車は、1台しかないので地震発生時にはほとんど役立たないと考えていいかもしれません。

当たり前ですが消防署は必要です。ですが、地震による被害すべてを解決させる力を持っていません。近所の方々が助け合って救助するといったことが当然、求められます。ですが、最近は近所関係も昔ほどしっかりしていないようなので、いざというときに助け合えるのかどうか疑問はありますし、とにかく形だけ整えた体制や連絡もが多いように思われます。肝心なのは機能するかどうかですから。

やはり一番よくないことは、地震による被害をすべて他人事としてとらえてしまうことではないでしょうか。
自分には関係がないと思っていると手痛いしっぺがえしをもらう可能性はありますし、税金はらっているのだからいざというときは消防や自衛隊がなんとかしてしかるべきだと言うのは、どうかと私は思います。結局、自分の身は自分で守ることを前提にあれこれ考えた方が生き残れそうです。

前にも書きましたが、11月3日にサバイバルフェスタというイベントが大井川消防分署で行われます。
私も耐震相談員として参加するということで、消防署で説明をうけました。
署長とも話をする機会を頂き、なんだかいい経験をさせてもらったかなとふと思いました。

その後、今後の耐震活動についてアドバイスを頂こうと思い静岡県地震防災センターに行きました。今回も貴重なご意見を数多く頂いたのでまた次の機会にでも紹介したいと思います。「これでよい」と思ったら成長は終わりだということをとにかくあらためて感じることができてよかったです。

話は変わりますが、先日ある方から耐震補強の相談を受けました。
以前にTOUKAI-0耐震診断を受けていたので資料を拝見したところ見事に二階配置部分が間違っていました。これだけ違うというのも珍しいかもしれませんが、ミスはミスです。調査結果が当然違うため、すぐに修正した資料を用意することにしました。依頼者の信頼を裏切るような診断だけはやはりしてはならないと強く思った次第です。

月並みないいかたですがだいぶ寒くなりました。
私は、つい最近ですが風邪をひきまして、治るのに時間がかかりました。
仕事では、予算も時間もなく、要望は多いというものもありますが、心から信頼して任せてくれる方もいます。やっぱりいろいろです。ですが仕事は仕事です。どのような方がお客であろうと一生懸命やりたいと思います。よい年末を過ごせるようにがんばりたいです。
仕事で行き詰まったりするとふと耐震課外授業を思い出します。私にとって生き甲斐であり、この活動があるからこそ嫌なときやつらい時もがんばれるような気がしています。仕事とは別であり、あくまで個人のボランティアですが、それが今では私を支えるまでの存在となりました。この活動は、私にとって生き甲斐であり、宝なのかもしれません。

夜、こつこつと防災教育チャレンジプラン応募の資料を作成するのがなによりも楽しいです。
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今後の課外授業では

今後は、いろいろな資料を使った面白い授業をやってみたいと思っています。
これまでは、体験することを重視してきましたが、今後は地震危険度マップや地盤マップなどを使った内容を少し取り入れたいと考えています。最近、とてもよい資料が公表されているので利用したいです。
もちろん、時間的な制約もあり、あまり手を広げると何を伝えたいのか、学んでほしいのかよくわからない授業になってしまいます。その点は十分に注意しなければなりません。
実は、課外授業については、他にもアイディアがあります。いろいろな方々からアドバイスを頂いて、実行可能なものはとにかくやってみたいと思っています。やってみなはれの精神は未だ衰えてはいません。

最近、耐震ナビで平成17年8月24日(水)に開催したプロジェクト「TOUKAI-0」推進セミナー(浜松)の講演録が掲載されています。とても参考になりました。

http://www.taishinnavi.pref.shizuoka.jp/
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防災教育チャレンジプラン募集開始

ついに今年度の防災教育チャレンジプランの募集が開始されました。
内容をよく把握し、静岡産業大学の牧野先生と相談した上で応募したいと思います。もちろん、役場とも相談し、学校側の許可も得た上で行います。

締め切りは1月らしいので年内にはかならず応募したいですね。
今までやってきたことを分かりやすく伝えられるように心がけたいです。

防災教育チャレンジブラン応募について

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最近の状況

おかげさまで耐震診断や補強工事の相談を受けることが多くなりました。
どの家も特長があり、診断をやればやるほどいろいろなことがわかるため、とてもありがたいです。

11月3日は、大井川町役場近くでサバイバルフェスタがあります。そこで耐震補強相談員として私も参加します。消防関係者の方と事前に来週打合せをします。私はどのようなことを望まれて参加を依頼されたのかをしっかり把握して、準備をしたいと思います。

最近、本当にBLOGを書いていませんでした。申し訳ありません。
仕事としては、いくつか現場を監理しています。特に2×4工法住宅(Y邸)の補強工事はとても今後を考える上でもよい経験となると思います。

この2×4工法住宅(Y邸)は、構造用合板によって耐力を確保する方法です。筋かいはありません。Y邸は、9.5㎜の合板を定められた間隔で釘打ちしているわけですが、主に外側に張ることが多く、内側はそれほど多くはありません。現状の診断では、倒壊する可能性があるというレベルであり、私の見解でも地震による完全倒壊の可能性は低いように思えましたが、より安全を求める依頼者の希望で補強することになりました。

なお、外側は塗装工事を終えたばかりですし、すでに合板が張っている壁が多いため、内側からの補強工事を計画しました。主に使用したのは、内壁下地としても使用できる耐力壁「
ダイライトMK(大建工業)」(←クリック)です。

カタログとみるとなかなか良い製品に感じますが、実は仕上げはビニールクロスだけしか認められていません。(塗り壁用は別にあるようですが)しかもクロス職人さんにいわせるとたいそうクロスが貼りにくいのだそうです。やはり、石膏ボードの方が良いみたいですね。
12㎜の構造用合板を張った後で9.5㎜の石膏ボードを張り、最後に仕上げとしてビニールクロスを貼るという手法でも同様の耐力は得られるのですが、壁の厚みが合計で22㎜となってしまいますし、張り手間も増えます。そうするとダイライトMKはいい製品なのかなという気持ちになります。既存壁と天井をとにかく一度撤去してから工事を行います。この撤去作業も実は、回数を重ねなければできない工夫があります。私の弟は馴れた手つきでどんどん解体していきますね。昔は私の方が作業が早かったのですが、今はもう弟の方が上です。(私も手伝いということで現場作業を行うことがあります。)

今回の補強では、一部の壁を撤去するということではなくて、ひとつの部屋を集中して補強するように心がけました。そのため、補強によって居間やキッチン部分の天井や壁が補強工事の結果として改装されます。
ただ、このように書くといかにも最近やたらと耳にする耐震リフォームのように聞こえなくもないですが、私はあまりこの言葉が好きではありません。あくまで補強は補強、リフォームは、リフォームとしています。見積についても補強工事とリフォームは分けたり、きちんと明細を細かく書いたりしています。耐震とリフォームをくっつけるとなんだかとても良い響きになりますが、危険な感じもしますね。

余談ですが、わりと依頼者の方に喜ばれるのが、こういった内壁工事の際に断熱材を入れることです。昔の住宅は天井に断熱材が入っていないことが多く、冬は寒いし、夏は暑かったりします。なによりエアコンがあまりきかないことが多いですね。

※写真は、ダイライトMK張りと断熱工事の最中を撮影したものです。

こういう合板による補強で注意したいのは、やはりきちんと定められた方法で張っているかどうかを確認することでしょうか。とにかく壁下地を張ればいいという感覚ですと補強になりません。あくまで耐震補強として張っているという意識が職人にないと危険であると私は思います。最近、現場で働く職人さんには、その意識がかなり高いと実感するのでとてもよい雰囲気で現場作業が進行しています。
一番大切なのは、まず工事する側の意識です。これは間違いではありません。どんなに建築士がすばらしくても実際に工事を行う人間にその意思というか精神が伝わっていなければ結果に反映されないと思います。

話は少し変わります。
最近、量販店で大建工業「
かべ大将」が普通に売っているのを目にしました。
確か、この製品を扱うには講習が必要だということで私も参加したことがあるのですが、こういう風に売られてしまうとあの講習は一体なんだったのかと思えます。
もうはっきりいって、何でもありの世界になりつつあるのかもしれません。確かに耐震関係の製品・商品は充実してきました。誰でも気軽に補強できるようになるのかもしれません。
ただ、私はそういう状況になるからこそ、自分達でなければできないことを持ちたいと思います。ハードは充実していますが、ソフトはやはり時間がかかります。耐震補強工事に求められるのはもはや製品ではなく、工事する人間や設計する人間の能力ではないかと私は思っています。

私の強みは、施工者が父と弟という点です。
現場の人間とよく話し合いをして、補強工事をよりよいものにするために創意工夫をしたいと思っています。

(備考)
Y邸は、2×4工法であるため、補強工事に対する助成金は、対象外です。
ただし、精密診断業務に対する助成金は対象となるため、補助金申請を行っています。

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パキスタン地震

パキスタン地震によって、地震に対する危機意識が高まったのかどうかといえば、多少は高まったように思えます。ただ、やはり海外ということもあり、どこか他人事のようにとらえてしまう人も多いのではないでしょうか。

確かに海外と日本では、大きな違いもあり、パキスタンの地震をテレビをみて、日本もこうなる可能性があると決め付けるのは少々安易な気がします。ただ、まったく無視できるほどの被害ではないため、いろいろなことをこの地震で考える方も多いのではないでしょうか。

私が思ったことは、やはり地震発生後の対応は限界があるということです。
どんなに優秀な設備や人材がいたとしても広範囲にわたる被害に対応するには限界があるでしょうし、海外からの支援が得られたとしても時間がかかります。時間が経過すればするほど人命救助というよりも死体を捜す作業になるかもしれないわけです。

被害を事前に抑止する。
これがいかに重要であるかが、この地震でも理解できました。

ただ、理屈としてはわかっていてもそれがなかなかできないのが現実です。
費用の問題もありますし、地震いつ起きるか分からないということもあります。地震の被害を減らすためには、事前防災が大切であることは、大抵の方が説明をすれば理解してくれるでしょう。問題は、実際に行動するかという点なのですが、それができない。どうしてだろうか。そういうこともしっかり考える必要があります。

私としては、小学生の段階からこの当たり前の理屈を徹底させたいです。例えば交通事故に対する教育と同じくらい時間をかけて、伝えても良いと思います。大人になってから伝えてもさまざまな知識や考え方が障害になり、素直に受け止めにくくなると思われます。
私の教えられる範囲は、もちろん狭いです。ただ、それがきっかけになればという思いは強いですね。私の活動は、非常に時間がかかるものだと言った方もいましたが、それは正しいと思います。ただ、それは悪いことではなく、むしろ当然だと思います。少子化が進むからこそ、防災意識を高めてもらわなければ、今の大人が将来、とても危険な状況に追い込まれる可能性もあります。世の中にはいろいろな方がいます。私のように10年、20年先のことを考える建築士がいても別にいいかなと勝手に思うときもあります。

冬になれば課外授業の季節です。
昔は冬は苦手でしたが、今は好きになりました。

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